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DCGにおけるAI対戦のバランス調整精度を向上。SBクラウド、「ドラゴンクエストライバルズ」を用いたスクエニとの共同研究を実施

9月16日 発表

 SBクラウドは9月16日、スクウェア・エニックスと機械学習を活用した共同研究を実施したことを発表した。

 本研究は、スクウェア・エニックスが運営するNintendo Switch/Android/iOS/PC用デジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」において、ユーザーのゲーム内の行動ログデータを分析することで、コンピューター対戦のバランス調整の精度を向上させることが目的で行なわれた。

 カードゲームのコンピューター対戦に特化した強力なAIの実装を想定する場合、AIが対戦相手の行動を予想して最適なカードを選択するために、まずは対戦相手のデッキを予測する必要がある。しかし、それにはデータの分析が伴い、ゲームの運営には膨大な量のデータが取り扱われるため、適切な分析手法の選定と、データを高速に処理できる環境を用意することが重要となる。

 そこで、機械学習に最適なAlibaba Cloudのプロダクトを活用し、「ドラゴンクエストライバルズ」のデータ分析を行なう共同研究を実施。過去に収集したユーザーのゲーム内行動ログデータを機械学習を用いて分析し、流行しているデッキやカード、どの行動が勝利に貢献したかなどの推論が行なわれた。

 結果、カードごとの利用状況を可視化することと、この結果を基にカードの組み合わせを改善することで、コンピューター対戦のバランス調整の精度向上への活用が期待される。

 なお、本研究は「ドラゴンクエストライバルズ エース」にリニューアルされる前に実施されたもの。「ドラゴンクエストライバルズ エース」に実装されているAIとは異なるとのこと。

【ドラゴンクエストライバルズ】