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「FFXIV」、PLLでパッチ5.3「クリスタルの残光」の実装項目を発表
「新生」エリア改修でついにフライングが解禁!
2020年4月24日 23:19
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ(以下、FFXIV)」の最新情報を伝える「第58回FFXIVプロデューサーレターLIVE(PLL)」を4月24日に放送した。
今回は、新型コロナウイルス感染症の厳戒態勢の中、密をさけるため、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティーチームの室内俊夫氏がそれぞれ別の場所からネット経由で参加した画像を、あたかも2人が並んでいるかのように合成するという手法で放送された。
今回のレポ―トでは、「パッチ5.3実装コンテンツ特集 Part1」として放送された前半の内容をまとめてお知らせしたい。パッチ5.3は当初6月の実装が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、スクウェア・エニックスは現在全社員が自宅勤務になっており、自宅で開発するための環境を整えるためにパッチのスケジュールは現状で1カ月程度の遅れが出ており、現時点では実装次期は未定だ。時期が見えてきたら、PLLなどでお知らせしたいということだ。
パッチ5.3のタイトルは「クリスタルの残光」
パッチ5.3のタイトルは「クリスタルの残光」。キービジュアルには白く輝くクリスタルに手をかざす水晶公が描かれている。今回は古代人たちが集まってこちらを見下ろしているようなスクリーンショットが1枚だけ公開された。「漆黒のヴィランズという作品がどこに着地するのか、ぜひその目でご覧ください」と吉田氏。今回のメインストーリーで「漆黒のヴィランズ」は完結し、次回のパッチに向けた新たな物語が動き出すことになる。
パッチ5.3のメインストーリーをクリアするには、前提条件としてマイチョコボ取得クエスト「念願のマイチョコボ」と「クロニクルクエスト:クリスタルタワー」のコンプリートが必要になる。これまでも、クリスタルタワーはクリアしておいた方が楽しめる、とオススメされてきたが、今回からは必須条件となる。
この変更に合わせて、現在「新生エオルゼア」の人には「蒼天のイシュガルド」に入るタイミングで、これから「漆黒」に入る人にはそのタイミングで、現在すでに「漆黒」をクリアしている人にはクエストのタイミングで、「クリスタルタワー」関連クエストのクリアを促すようなメッセージが入るようになる。
「新生の冒険録」を使ってスキップした人については、コンテンツはすべて開放されているが、クリアフラグは立っていないので、忘れずにクリアして欲しいということだ。
新たなインスタンスダンジョン「漆黒決戦 ノルヴラント」
今回のインスタンスダンジョン「漆黒決戦 ノルヴラント」はメインストーリーの中で訪れる。フェイスに対応しており、暁のメンバーたちとともに攻略ができる。
公開されたスクリーンショットには複数の草人が写っている。吉田氏によれば、「ここで何があるかは絶対言えない」ということで、ストーリーの根幹にかかわる場所になるのかもしれない。
新たな蛮族クエスト
新たな蛮族クエストは「ドワーフ族」。クラフター向けのクエストとなる。現在2つのドワーフ族の拠点があるが、それらとはまた違った場所で物語が展開することになる。
新たなクロニクルクエスト
「ウェルリト戦役」の第2弾が実装される。今回はストーリーのみの実装。メインストーリーにコストを全振りしているので討伐・討滅戦はないが、代わりに専用のイベントバトルが用意されているそうだ。
今回は、次に戦うことになりそうなウェポンが登場しているスクリーンショットが公開された。「これがどうなっていくのかぜひご期待ください」と吉田氏。今回の専用バトルエリアも力が入っているそうなので期待したい。
新たな討伐・討滅戦
メインストーリーに絡んでくるので、名前は伏せられている。「今回は予想がつきづらい」相手だそうで、「驚いていただきたい、“FF感”でいきますので」と吉田氏。誰と戦うことになるのか、しばらくは考察が盛り上がりそうだ。
「YoRHa:Dark Apocalypse」第2弾「人形タチノ軍事基地」
「YoRHa:Dark Apocalypse」の第2弾として「人形タチノ軍事基地」が追加される。英語では「The Puppets' Bunker」。「NieR:Automata」にも登場するバンカーが写っているスクリーンショットが公開された。今回も、今までに見たことがないギミックや機構が入っている。前回はこれぞ「ニーア」という“らしさ”を意識していたそうだが、今回は「おいおいマジかよ」という雰囲気になっているそうだ。
ジョブ関連調整
ジョブ調整はPvE、PvPに関わらず必要がある場所に入れていくということで、今回は詳細については明らかにされなかった。ただ、コンテンツルーレットの「デイリーチャレンジ:フロントライン」については、対象コンテンツをフロントライン全種に変更して欲しいという声が多く寄せられていたため、パッチ5.3と同時に対応される。
「セイブ・ザ・クイーン」アップデート
今回からついに武器の強化がスタートする。第1弾ではあっさり全ジョブの武器を手に入れることができたが、ここから始まる強化は一筋縄ではいかないようだ。
また、以前のPLLなどでも紹介されている新たな大規模バトルコンテンツ「南方ボズヤ戦線」が追加される。このエリア内だけで効果のあるアクションや、レベル上げの概念など「エウレカ」と同じような専用エリアだが、新しい仕組みが導入されており、「エウレカ」とはまた違ったものになる。
武器の強化は、この「南方ボズヤ戦線」で強化をする方法と、通常フィールドで強化するという2つの選択肢が用意されている。効率に多少の差はあるが、好きな方法で強化することができる。
実装は5.3の中間パッチのいずれかになる予定だ。次回のPLLではスクリーンショットや実機プレイを踏まえて、新しい仕組みを詳細に解説したいということだ。
クラフター&ギャザラー関連アップデート
疑似製作システム
素材を消費せずに、レシピから自分が作りたいアイテムの製作をテストできるようになる。超高級な素材を消費しなくても、自分の今のスキル回しで作ることができるかを試すことができる。
所持している素材からレシピ検索が可能になる
現在作りたいアイテムからレシピツリーで材料を検索できるが、逆に材料から作れるアイテムを検索できるようになる。
新たな得意様取引
まだ対象人物は明かされないが、カイ・シルに続く新たなお得意様取引が追加される。
収集品取引のシステム変更
収集品の納品アイテムの対象が増え過ぎているので、プレーヤーが使う生産品とは別ものとして独立させ、お得意様取引と同じように専用のアイテムを製作、採集する形に変更される。
イシュガルド復興
いよいよ第三次復興がスタートする。それにあわせて第2回のランキングも開催される。技巧点が入るアイテムは今回も一新される。
スカイスチールツールアップデート
「スカイスチールツール」の更なる強化が可能になる。「ステイホームで時間はたくさんありますから、ゆっくりやれば大丈夫」と吉田氏。
新生エリア改修
パッチ5.3で「新生エオルゼア」のエリアに大規模改修が入る。2.0から2.5までのメインクエストが改修される。アルテマウェポンを倒すところまでは、今後重要となる人物との出会いも多いのでクエストの減少率は約13%減程度。しかし、1つのクエストの手順のなかで細かすぎるものを中抜きしてあるので、「サクサク進むのではないか」と吉田氏。
コスタ・デル・ソルのゲゲルジュはプレーヤー人気が高く、開発側でも結構使っているキャラであるため、光の戦士は必ずゲゲルジュに会う必要がある。そのため、いわゆる「珍味クエスト」は残っているが、内容的には簡略化されているそうだ。
吉田氏によれば、実は課金をして離脱する人は2.0よりも2.1以降のほうが圧倒的に多いそうだ。特に、プレーヤーからのフィードバックをもらう前に開発していた2.1、2.2が「結構ヤバイ」と吉田氏。
これらのクエストはかなり大胆に減らされており。「新規で始める人はよりストーリーに没入したまま、一気に駆け抜けていけるんじゃないか」と言うことだ。
現在「新生エオルゼア」を進めている場合、受諾しているクエストがなくなってしまうこともある。それはクエストジャーナルで対応されているそうなので、そこに書いてある指示通りに動けば進んでいくことができる。
装備がクエスト報酬に入るようになり、取得経験値も増えているのでメインクエストだけ進めているだけでも、50のストーリークエストクリア前にレベル50を超えてしまうだろうということだ。
「新生」エリアが飛行可能に!
パッチ5.3で、新生エリアがフライングマウント対応になり、飛行できるようになる。インタビューなどではフライングの対応は拡張のタイミングなければ難しいという話だったが、開発内部から拡張の時にはそんな余裕がないから、永久にできないと逆の意見が出た。その結果、5.0、5.1、5.2の合間に作業を進め、「新生」エリア全体のフライング対応を完了した。
飛行できる条件は、メインクエスト「究極幻想アルテマウェポン」をコンプリートするだけで、風脈を開けなくてもフライングが可能になる。ただし水中は潜れるように作っていないので潜れない。マイチョコボも飛べるようになるためサブクエスト「マイチョコボ、大空へ」が廃止される。
また、今回のパッチでフライング対応するに当たって、「新生」エリアの環境音はもともとフライングをする想定で作られていないので、環境音がきちんと配置できていない部分がある可能性がある。もし見つけた場合には、調整していくので報告して欲しいということだ。
「幻討滅戦&ソーチョーの幻想盤」
「幻討滅戦&ソーチョーの幻想盤」は「黒の冒険帳」に続く新たなバトルコンテンツ&ミニゲーム。「幻討滅戦」はレベル80にレベルシンクされた蛮神と戦う新しいジャンルのバトルコンテンツで、レベル80のスキルを使って、実装当時のような緊張感で極蛮神戦を楽しめる。週に1回クリアすると、ミニゲーム「幻想盤」を遊ぶ権利が得られ、このミニゲームの結果次第で報酬がもらえる。パッチごとの期間限定で戦う相手は入れ替わる予定で、第1弾となる「幻シヴァ討滅戦」が実装される。
「タイタンという空気もあったが、幻タイタンをスタートにすると難しすぎてみんなやってくれないんじゃないか」と吉田氏。シヴァは丁寧に作られているので調整がしやすいということ、また「希望の園 エデン:共鳴編」でリーンが召喚したシヴァと戦っていることもあり、「オリジナルのシヴァの手ごたえを見ていただくのもいいかな」という理由でシヴァが選ばれた。
現在もプレーヤーが実装当時のアイテムレベルにシンクして戦う「下限」というバトルがあるが、レベル80でのジョブバランス調整をしている現在、レベル50の段階ではジョブごとにバランスがまちまちであり、それなら蛮神のレベルを80にする方が調整しやすいのだそうだ。昔のコンテンツがよくできているのに放置されていてもったいないという声も多くあったそうだ。メンテナンスコストを考えて期間限定という遊び方になり、このシリーズが誕生した。
その他のアップデート
・パーティ募集にパーティのまま合流できるようになる
・パーティ募集に「ジョブ重複なし」の設定が追加される
・クロスワールドパーティ中にワールド間テレポ可能に
・つよくてニューゲームのチャプター追加
各都市に総合トークン交換ショップを追加
各地に散らばっているトークン交換所を、新規の人でもわかりやすいようまとめた総合トークン交換ショップが各都市に追加される。また、現在は過去の装備も、未強化の装備と強化素材を別にもらって自分で強化しなければならないが、これを強化済み状態のものだけにすることが検討されている。
また、トークン交換リストの上位にアイテムレベル(IL)が低いものが並んでいるせいで、間違えてILが低いものを取ってしまう。吉田氏もイディルシャイアで間違えて「もうこれやめようぜ!」ということがあったそうだ。
傘専用メニューを追加
5.3で傘の種類が大幅に増えていくので、現状のマウントのような専用メニューが追加される。このメニューは傘専用というわけではなく、「例えばお盆を持って歩くような武器ではない、おしゃれ装備のようなもの」を持つためのメニューという、ロールプレイとして楽しいものを構想している。
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