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その金属こそが最大の魅力! 「ガンダリウム合金モデル ガンダム」
2020年2月21日 18:20
「ガンダリウム合金モデル 1/144スケール RX-78-2 ガンダム(以下、ガンダリウム合金モデル ガンダム)」は非常に衝撃を与えてくれるビジュアルだ。金属の彫刻のように、全身金属の立像であり、「ガンプラ」の概念を根柢から揺るがす。今回、BANDAI SPIRITS ホビー事業部の、ガンプラ40周年を記念した「GUNPLA LINK PROJECT」において、最も衝撃的なプロジェクトと言えるだろう。
ガンダリウム合金とはアニメ「機動戦士ガンダム」において、主役ロボット・ガンダムの強さの“理由”となる金属だ。月面のみに存在する希少なチタニウムを主原料にした合金であり、軽く剛性に優れる。この金属で作られたガンダムはザクのマシンガンを全く受け付けず、戦いに不慣れだったガンキャノン、ガンタンクの生存率を上げ、パイロット達を歴戦の戦士に成長させた。ちなみに量産型であるGMにはコスト高を理由にこの合金は使われていない。
「ガンダリウム合金モデル ガンダム」は、その架空の金属であるガンダリウムで作られた、とうたう商品である。ある意味コンセプトは「超合金 マジンガーZ」に近い。ユニークなアプローチだが、エプソンアトミックスの協力の下、チタニウム、アルミニウム、希土類イットリアの混合金属を使用している。
本商品では樹脂製の骨格に金属パーツの外装を装着していく形となる。思想的には「RG」に近いが、RGのように可動域を重視したものではなく、あくまで「金属の立像を支える骨組み」という考えとのこと。加工が難しい金属で、ガンダムの細いアンテナですらニッパーの歯が立たないという。ガンダリウム合金の堅牢さを実感できるモデルとなりそうだ。
造形はできるだけノーマルのRX-78-02を目指すが、ディテールの作り込みは今後の課題という。樹脂のように金型に流し込むのではなく、“焼結”するので加工もチャレンジとなるとのこと。金属製のため、現時点で価格はいくらになるのか見えないが、かなり高価なものとなるとのこと。「まずガンダムの形を作る」ということが大きなテーマとのことだが、ホビー事業部ならではの作り込みにも期待したいところだ。