海外勢は和気あいあい！ 「Red Bull Kumite」Punk選手ら海外選手インタビュー

　普段は壇上でバチバチの戦いを繰り広げるeスポーツ選手。その普段の人となりに触れることができるのがインタビューという機会だ。

　今回、「Red Bull Kumite Japan 2019」の会場で、海外からの招待メンバーへ話を聞くことができた……のだが、インタビュー会場へやってきた彼らは異様に和気あいあいとしている。

左から、Big Bird選手、Problem X選手、Punk選手、Luffy選手、801 Strider選手、Infexious選手、Takamura選手

　Punk選手は終始ニコニコしているし、Problem X選手やBig Bird選手とゲラゲラ笑いながら談笑している。これからインタビューだからといって堅い雰囲気はゼロで、試合中はピクリとも動かないInfexious選手もリラックスして表情は穏やか。

　特にPunk選手は冗談交じりの回答が多く、「今年の印象は？」と聞くと、隣りにいたLuffy選手ににじり寄りながら「プレミア大会でLuffy選手を倒して良かった」と言ってみたり、「欧州大会でいい成績を残せたのが印象的。その1つはLuffy選手のホームタウンのフランスだったね」とことあるごとにLuffy選手を絡めて笑いを誘う。

常に冗談を言っているPunk選手。笑うProblem X選手と、困惑気味のLuffy選手

　実力は抜群のPunk選手だが、一旦試合を離れるとひたすら陽気な若者といった感じで、プロ選手の中でも一際ムードメーカー的な存在のようだ。

　Punk選手といえば、先日の「CAPCOM CUP 2019」で決勝まで進んだものの、IDOM選手に破れて2位となったばかり。その対戦中、普段はブレないPunk選手が動揺したように見えたのだが、実際のところを聞くと「あのときはモニターにラグが出てて、自分のパフォーマンスが出せないことが気になっていた」と回答。とはいえ結果については納得しており、「まったく気にしてないよ」とのこと。

　ちなみに、ここまで仲がいいと、試合で勝ったり負けたりした時に茶化したり煽ったりすることはよくあるそう。ただし、大会がより重要なものになってくるに連れてそういった冗談は言わないようになるという。プロとして、大切な一線はお互いが承知しているといった感覚のようだ。

Punk選手と仲良しなBig Bird選手、Problem X選手

大人の対応組の801 Strider選手、Infexious選手、Takamura選手

終始リラックスしていたインタビュー

　今後、楽しみにしている対戦は？ という質問には、「特にない」（Big Bird選手）、「ひとつひとつの試合を楽しみたい」（Luffy選手）、「G」（801 Strider選手）、「みんながどう新バージョンに合わせてくるか楽しみ」（Takamura選手）といった回答が出る一方で、「Punk選手をはじめとしたかりん、それと豪鬼」（Problem X選手）、「ナーフバージョンの豪鬼を使うときど選手」（Punk選手）、「EVOで負けたボンちゃん選手、Big Bird選手」（Infexious選手）とより具体的な名前をあげる選手もいた。

　Punk選手やBig Bird選手、Problem X選手は自身の練習もそこそこに、前日予選の会場でがっつり試合を観戦していた。Punk選手はけんぴ選手が使うケンが勝利を上げると両手を上げて喜んだり、決勝になると一転して真剣な表情で試合を見つめたり、とにかく大会そのものをエンジョイしていた。

前日予選会場で観戦するPunk選手たち

　12月22日は、本戦でいよいよ彼らがぶつかり合う。新バージョンでの対戦ということで、来年のプロシーンを占う見方もあるだろう。いずれにしても、年内最後の「ストV AE」のお祭りだ。ぜひ注目したい！