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SIEのWWS統括責任者に「Horizon Zero Dawn」などで知られるゲリラのハーマン・ハルスト氏が就任

吉田修平氏はインディーデベロッパーのイニシアチブヘッドに

11月7日 発表

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、11月7日付でWWSプレジデントの吉田修平氏がワールドワイド・スタジオ(WWS)プレジデントの職責を離れ、後任としてハーマン・ハルスト氏がWWSの統括責任者(Head of WWS)に就任したことを発表した。

 今後吉田氏は外部のインディークリエイターの発掘や育成を支援する新たなイニシアチブのヘッドを務め、インディーデベロッパーに対するツールや技術ノウハウ、各種サービスの提供に専念する。一方ハルスト氏は、WWSを形成する14のスタジオを管轄しながらゲーム開発をリードしていく。

元WWSプレジデントの吉田修平氏(画像はTGS 2019時のもの)

 ハルスト氏はアムステルダムに拠点を置くゲリラの共同設立者であり、直近までマネージングディレクターを務めていた人物。同スタジオが手掛けた代表作は2004年に「プレイステーション 2」で誕生した「KILLZONE」シリーズや2017年に発売されたプレイステーション 4用ソフト「Horizon Zero Dawn」などが挙げられるほか、ハルスト氏のリーダーシップのもとゲリラが2013年にローンチし、開発と革新を重ねた独自のゲームエンジンである「Decima」はコジマプロダクションの「DEATH STRANDING」を筆頭にさまざまなゲームに採用されている。なお、ゲリラでのハルスト氏の後任には、アンジー・スメッツ氏、ヤン=バート ファン・ビーク氏、ミヒール・ファン・デル・レーウ氏らが共同スタジオ代表として就任する。

WWSの統括責任者ハーマン・ハルスト氏(画像は「Horizon Zero Dawn Complete Edition」ゲリラゲームズ×ノーティードッグ開発者対談映像より)

WWS統括責任者 ハーマン・ハルスト氏のコメント

 私は2001年以来、SIEやWWSと密接に仕事をしてまいりましたが、米国、欧州、日本の各スタジオにおけるクリエイティブな才能を持った人たちと、その意欲的なアイディアには常に大きな感銘を受けてきました。今、その素晴らしい才能を持つチームを率いて、プレイステーションのユーザーの皆様に最高のゲームをお届けするという重要なミッションを拝命し、大変光栄に思っています。

SIE社長兼CEO ジム・ライアン氏のコメント(ハーマン氏について)

 ハーマンは情熱に満ち溢れ、ゲーム業界において最も有能かつ尊敬されているリーダーの1人です。また、素晴らしい体験を創り出すために、才能あるクリエイター達にどのように力を与えればよいかを熟知している人物でもあります。

 WWSは、SIEの今後の成功に不可欠であり、私達がゲームファンの皆様にお約束している創造性に富んだエキサイティングなコンテンツ、プレイステーションならではのエンタテインメントの世界を提供し続けていかねばなりません。ハーマンのリーダーシップのもと、今後も魅力的かつ多彩な体験をユーザーの皆様に着実にご提供できるものと確信しています。

SIE社長 兼 CEO ジム・ライアン氏のコメント(吉田氏について)

 新しいイニシアチブのヘッドを吉田に任せることができ、とても嬉しく思います。皆様もご存じの通り、吉田はインディーゲームに並々ならぬ情熱を持っています。インディーゲームはゲーム業界の生命力の源であり、同時にSIEのコンテンツポートフォリオをユーザーの皆様にとって特別なものにしています。

 こうしたクリエイティビティ溢れる体験の創出に、吉田が専念することは大変重要だと思っています。吉田は今後、SIEが横断的にインディーデベロッパーの皆様をサポートし応援することで、一層プレイステーションプラットフォームをご支援いただけるよう、よりよい関係を構築してまいります。