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港から上陸するドット絵の邪神を扱ったアクションストラテジー「Sea Salt」
軽さの中に暗さと邪悪さを秘めた、レトロゲーム調クトゥルフ神話
2019年9月12日 23:39
「Sea Salt」は、クトゥルフ神話でおなじみの邪神「ダゴン」を主役にしたアクションストラテジー。Nintendo Switch/PC向けに10月10日発売予定。価格は1,800円(税別)。
ダゴンといえば魚のような姿をした人間インスマウス人に崇拝される存在としても知られている。人間の姿を冒涜したような半魚人の姿をしているという記述もあるが、今作でのダゴンは謎めいた渦として描写されている。
プレーヤーはこの渦を操って港に上陸、彼の上陸を阻もうとする敵と戦いを繰り広げていく……のだが、彼自身は実は無力な存在で、敵に触れられるのを避けねばならない。ダゴンは自らの使い魔を召喚し、戦っていくのだ。最初は「蟹」などありふれた存在しか呼び出せないが、「カルト信者」、「ゴースト」といった風にパワーアップしていく。
蟹は近接が得意だが火に弱い。ゴーストは近づかれるとやられてしまうがエネルギー波で遠距離攻撃を行うことができる。ダゴンは人間達を倒しながら力を貯め、配下を召喚、彼らの特性を活用しながら敵を倒していくのだ。次々と現われる敵に合わせ編成を替え倒していく、本作がアクションストラテジーといわれるゆえんがここである。
“ボス戦”で本作のコンセプトがはっきりとわかる。最初のダゴンの強敵は「船乗りのグレン」。帽子をかぶり、筋骨隆々のグレンは鎖のついた碇で攻撃してくる。ダゴンはこれをかわすことで碇が床にめり込み、グレンは一定時間身動きができなくなる。この時に配下で取り囲むのだ。
グレンを倒すと彼の手足に触手が巻き付き、引きちぎる。2Dドット絵は一見ユーモラスだが、展開はダークで、残酷だ。敵のキャラクターが立っているのは日本のアーケードゲーム文化を感じさせる。マップの攻略などかなりゲーム性は高そうだ。開発者の強いこだわりと、ノリを感じさせるゲームである。