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第3新東京市に住める!? テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO」2020年春オープン

現実の街や「エヴァ」、「セーラームーン」の世界を1/80スケールで再現

2020年春オープン

 SMALL WORLDSは2020年春、東京有明地区に屋内型ミニチュアテーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO」をオープンする。今回、東京ガーデンテラス紀尾井にて制作記者発表会が開催された。

 「SMALL WORLDS TOKYO」は、世界最大規模となる屋内型ミニチュアテーマパーク。展示場は「関西国際空港エリア」、「スペースセンターエリア」、「世界の街エリア」、「美少女戦士セーラームーンエリア」、「エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア」、「エヴァンゲリオン格納庫エリア」、「東京エリア(仮)」の7つのエリアが用意される。

 スケールは1/80となっているが、街の遠景部分などは縮尺を大きくし、遠景も描写している。各街の電飾の他プロジェクションマッピングなども活用し、街の変化を印象的に描写する。執行役員としてプロモデラーの金子辰也氏が参加しており、飛行機の動きなどには坂井聡美氏がリアルな可動を実現させている。

「SMALL WORLDS TOKYO」は1/80のミニチュアで世界を表現するテーマパークだ

 来場者はまず、「出入国管理」として飛行場の入国ゲートのような部屋を通る。ここは3Dスキャナルームとなっており、来場者は3Dデータを登録、フィギュアとして出力が可能となり、来場者が望むならば街の住人として、フィギュアをジオラマに配置することも可能だ。

 来場者が出入国管理室から出てこの世界に最初に降り立つのが「関西国際空港エリア」。ここには80機ほどの飛行機のミニチュアがある。「SMALL WORLDS TOKYO」の大きな特徴は"動く"こと。飛行機はタキシングから離陸まで、リアルに動く。会場では飛行機のミニチュアを見ることもできた。

3Dスキャナを兼ねた"出国ゲート"で、来場者は「関西国際空港エリア」におりたつ。空港では特に夜景が注目だという。飛行機の挙動もリアルになるとのこと

 次にあるのが「スペースセンターエリア」。ここには宇宙開発時代の懐かしのロケットの発射風景を大迫力で楽しめるほか、アニメ監督河森正治氏が提示する「未来のスペースセンター」も見ることができるという。「世界の街エリア」はアジアやヨーロッパの町並みを再現、街の中を行き来する乗り物は"スチームパンク"の独特の世界観を持った乗り物だという。

過去と未来を描く「スペースセンターエリア」。未来は河森正治氏が提示した世界になる
「世界の街エリア」はアジアやヨーロッパの町並みを再現、街の中を行き来する乗り物は"スチームパンク"の独特の世界観を持った乗り物だ

 「美少女戦士セーラームーンエリア」は、「まもちゃん(地場衛/タキシード仮面)のマンション」など、作品ファンのグッと来る街を再現するという。そして現在かなりできているのが「エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア」。太陽光を取り入れるビルや、既存の都市から防衛都市への変化、各種乗り物の移動など様々な仕掛けがあり、主人公達の通学路や学校風景など様々な街が再現されている。

 ジオラマは30分で1日が過ぎる。空港では夜景が楽しめるほか、第3新東京市では0時に「ヤシマ作戦」がスタートするなど様々な仕掛けが用意されているとのことだ。新東京市ではARにも対応しており、スマホで街を見ると使徒との戦いが展開したりもするという。「エヴァンゲリオン格納庫エリア」は初号機だけでなく、零号機、弐号機の発進シークエンスが楽しめる。

詳細はこれからという「美少女戦士セーラームーンエリア」。原作のエピソードを再現した街になる
現在作業が進み、目玉と言える「エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア」。街のビルの移動なども再現、シンジ達の通学路や学校など、劇中のドラマがどの場所で行なわれたかをジオラマで見ることができる
エヴァンゲリオンも見所の「エヴァンゲリオン格納庫エリア」

 ジオラマは"動く"事が大きな特徴。いくつものボタンが用意されており、押すことでアクションが楽しめる。乗り物の操縦なども可能だ。ジオラマと観客の間にはガラスなどの仕切りもなく、触れるほど近くでジオラマを見ることができる。スマホでの撮影だけでなく、"自撮り"も想定し、ジオラマと自分をカメラに入れて撮影が楽しめるスポットや、来場者の間隔調整なども行なうとのことだ。

 館内は飲食も可能で、ジオラマのフチにはドリンクホルダーも用意する。このため観客とのトラブルも予測し、アトラクションに盛り込んでいる。誰かが人形を持ち帰ってしまったら館内に「行方不明者のお知らせ」が流れるし、ドリンクをこぼしてしまった場合は「事故災害」としてスタッフがその地域を禁止区域にして、修復作業を行なうなども考えているとのことだ。

 「SMALL WORLDS TOKYO」は全部を回るのに2時間ほど、ふとした機会に立ち寄ったり、会社帰りに立ち寄るなど、今後増えていくであろうレジャー時間に合わせた施設を目指している。海外の来場者も視野に入れており、観光名所の1つとしてアピールしていこうと考えているとのことだ。1年で200万人の来場を想定しているという。

従来の見るだけのテーマパークとは違う多彩なアプローチ。自分をスキャンしたフィギュアを街に住まわせることすら可能だ

 そして、この街に一足先に"住む"ことができる「住民権付きフィギュアプログラム」が8月9日よりスタートすることも会場で発表された。こちらの募集は8月9日からスタート、自身の姿を3Dスキャナーで撮影、1/80のフィギュアとして再現し、街のどこに置くかの希望を出す。

 「SMALL WORLDS TOKYO」がスタートする際、街にいる住人として来場者を自分のフィギュアが出迎えるのだ。こちらの販売価格は「SMALL WORLDS TOKYO」の年間パスポート付きで19,800円(税込)となる。募集ページも今後オープン予定だ。

「エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア」に自分のフィギュアを置くことができる「住民権付きフィギュアプログラム」。8月9日から募集を開始、オープンに先がけてジオラマを見ることができる
会場ではフィギュアや飛行機のミニチュアを見ることができた。模型でメジャーなスケールである1/35と比べた大きさも見ることができた。飛行機はタキシングが可能でランプの点滅や、エンジンファンの回転も見ることができた