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【Bethesda E3 Showcase 2019】「Deathloop」、死が互いを分かつとも……殺し合う運命は終わりはしない。ゲーム性、ストーリー一切不明の終わりなき戦闘FPS
2019年6月10日 17:41
「Bethesda E3 Showcase 2019」で強く印象に残ったタイトルがArkane Studioの新作FPS「Deathloop」だ。
砂漠のような不毛の大地にある巨大なリングを持った機械。そこで目覚めた男・コールは、こちらを見ると襲いかかってくる住人を撃退しながら街を進む。そこに現われるのは、優れた身体能力を持つ女・ジュリアナ。一瞬の隙を見せてしまったコールをジュリアナは切り裂く。
……そこでコールは再び目覚めるのだ。コールとジュリアナは奇妙な住人達と戦いながら、ひたすら殺し合う。時にはコールが勝ち、時にジュリアナが勝っても勝負は終わらない。お互い飽くこともなく、消えることのない闘志でお互いの命を狙い合う。そこに何の意味があるのか、その先に何の変化があるかも提示されず、2人は特殊能力と様々な武器でただひたすらに戦っていく……。
Arkane Studioは奇妙で強力な味を持つFPSを作り続ける開発メーカーである。「Dishonored」シリーズで現在の我々とは違う、“鯨(この生き物も我々の世界とは異なる)”からとれる油の上に成り立つ近代文明社会を描き出し、特殊能力による味のあるステルスFPSを見せてくれた。
「PREY」は人間を捕食する地球外生命体に占拠された宇宙ステーションで、自らの記憶を失った主人公が、記憶を失う前の“自分”に導かれながら謎に挑む。自分は何者なのか、記憶を失う前の自分は本当に“善”なのか、非常に不安定で、奇妙な圧迫感を感じるゲームである。
そんなひと味違うゲームを作り続けるArkane Studioの最新作は、PVを見るだけではどんなゲームなのかもわからない。シングルプレイなのか、2人対戦専用なのか、ストーリーはあるのか、そもそもこの状況がなんなのか、想像が膨らみ、次の情報が気になる作品である。