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【GDC 2019】Oculus Studiosによる新作VRゲーム「Asgard's Warth」を体験！
移動操作とパリィがポイントの剣戟アクション
2019年3月21日 00:00
- 【GDC 2019】
- 3月18日～3月22日（現地時間） 開催
- 会場：Moscone Center
Oculusが発表した最新PC用VRデバイス「Oculus Rift S」。基本的な概要は記事（「PC VRは死なず。Oculus、PC向けVRヘッドセット「Oculus Rift S」を正式発表」）を参照していただきたいが、発表会では「Oculus Rift」のライブラリをそのまま使える製品であること、外部センサーなしでルームスケール型VRが楽しめることなどが紹介された。またヘッドセットを装着したままGuardian境界（安全にプレイできるエリア表示）の設定も可能であり、より「便利になったOculus Rift」が強調された。
発表会場では、Oculus用の新作タイトルのプレイアブルデモが体験できた。本稿ではOculus Studiosによる最新作「Asgard's Wrath」の模様をお届けする。
対戦の駆け引きをより意識した剣と盾の攻防
「Asgard's Wrath」は、剣と盾による近接戦闘を基本にした北欧世界が舞台のアクションゲーム。今回はゲームの導入となるチュートリアルステージが体験できた。2019年発売予定。
VRアクションとしての本作の特徴は、左スティック操作による移動ができること。自身が移動しながら近接戦闘をするため、敵との距離感も含めた駆け引きが楽しめる。また右スティックは視点移動となり、左右に倒すごとに45°ずつ視点が切り替わる。
チュートリアルで体験できたのは、盾と剣の扱い方について。盾は、構えることで敵の攻撃を防ぐだけでなく、敵が振るう剣に合わせて盾を払うように動かすことで、いわゆる「パリィ」ができる。パリィに成功すれば敵が動きを止め、一斉攻撃のチャンスになる。
また剣でもパリィはできるが、タイミングを外すと手に持っている剣が吹き飛んでしまう。剣でパリィに成功した場合は「剣で払って、そのまま斬撃」と防御と攻撃が一体になる気持ちよさがある。リスクがある分、成功すれば剣豪気分を味わえるアクションだ。
加えて、自分で移動しながらこうしたアクションを行なっていくので、より操作は複雑になる。今まで自分の位置が固定されている同タイプのゲームは体験したことがあるが、距離の取り方に自由度が出たことで、体感としての迫力は増している。移動を伴うとVR酔いも気になるところだが、移動はかなりゆっくりとしているので、個人的な意見ではあるが酔いは感じなかった。
体験デモではこのほか、巨大なタコのようなモンスターとの戦闘ができた。こちらは自身の移動はできず、タコが投げてくる船などをタイミングよく迎撃していくようなステージで、特に工夫を凝らした演出が楽しめるものとなっていた。
今回は戦闘システムの導入をプレイできたが、製品版ではダンジョンを攻略したり、クエストをこなしたりできるという。ゲームを進めていくと武器のアップグレードが可能で、剣と盾以外にも手投げ斧などが登場する。基本的には1人用のゲームだが、他のプレーヤーとの戦闘要素もあるということだ。
現在鋭意開発中で、発売時期についてはOculus Rift Sのローンチタイミングには間に合わなさそうとのこと。今後はダンジョン攻略の要素を見せるデモの公開も予定しており、期待してほしいと開発スタッフは話してくれた。VRゲームの未来を見せるファーストパーティータイトルとして、ぜひ注目しておきたいタイトルだ。
