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今年の開催はちょっと早い!「東京ゲームショウ2019」のテーマは、5G目前で「もっとつながる。もっと楽しい。」
2018年4月1日 06:00
一般社団法人コンピューターエンターテイメント協会(CESA)は、国内最大規模のゲーム関連イベント「東京ゲームショウ2019」を9月12日より15日まで幕張メッセで開催する。
CESAの会長を務めるコナミデジタルエンタテインメントの早川秀樹氏は、2018年の東京ゲームショウを振り返り「(来場者など各種数値が)過去最多で記録づくしだった」と語り、ゲーム産業がまだ成長産業であると挨拶。2019年の開催は1週間ほど前倒しとなるが、これについては「出展社の皆様にはタイトなスケジュールでご迷惑おかけするが、よろしくお願いしたい」と理解を求めた。東京ゲームショウ2019終了後に幕張メッセが東京オリンピックの準備に入るということで、「東京ゲームショウの熱気を、東京オリンピックに繋げたい」とコメントした。
また共催社となる日経BP社の新実 傑代表取締役社長は、2018年の来場者数が298,690人と過去最多であったことを踏まえ「会場のキャパシティ的にこれ以上は厳しいので、動画配信により認知を高めていきたい」と語り、動画配信をコンテンツ面も含めて昨年より強化していくと語った。
今年の開催日は、前述の通り9月12日より15日まで。12日と13日はビジネスデイで、一般公開日は14日と15日。来場予定者は25万人以上で、昨年並み。募集小間数は2,000小間。
「東京ゲームショウ2019」のテーマは「もっとつながる。もっと楽しい。」。eスポーツなどにより、ゲームでの繋がりがより強化されていくことに加え、より速度の速い「5G」元年を迎えることから、“繋がる”ことをテーマに選んだのだという。
そして今回のポイントは「動画配信のさらなる拡大」、「eスポーツの成長加速」、「ゲームを面白くする新技術のクローズアップ」、「世界のゲーム関係者が一堂に」の4つ。
動画の配信強化については、2018年は国内はniconicoを中心に展開したが、昨年の実績を元に2019年はYouTube、Twitch、Twitter、OPENREC.tv、niconicoと主要プラットフォームを網羅して東京ゲームショウを盛り上げる番組を配信。ライブ配信だけでなくニュースなど短い動画も配信するなど、コンテンツ面も強化する。
「eスポーツの成長加速」については、昨年も設置されていた「eスポーツコーナーはより規模を拡大。関連タイトルの出展だけでなく、ゲーミングPCや周辺機器などの出展社にもよりより積極的に出展して欲しいとアピールした。一方で、大きな大会も開催できる大きなステージを中心としたeスポーツ用のステージ「e-Sports X」についても、よりパワーアップしていくという。たとえば各ゲームタイトル毎のイベントの開催間隔を見直したり、観戦しやすいステージの設計、海外からも注目されることが大きいことから海外向け実況社の充実、アジア各国でパブリックビューイングの実現などを視野に入れて進めていく。
「新技術のクローズアップ」は、ビジネスデイに行なわれる「TGSフォーラム」や「ビジネスソリューションコーナー」などを中心とした施策の1つで、ゲームを変えるかもしれない今話題の「5G」、「AI」、「ブロックチェーン」といった技術などを取り上げるほか、大手通信キャリアと組んで5Gを体験できるような企画も予定されている。
そして最後にゲーム開発者向けの企画で、開発者自らがプレゼンテーションを行なう「SENSE OF WONDER NIGHT」のリニューアルが行なわれる。詳細については4月以降に公開される予定。もちろん日本ゲーム大賞は今年も実施される予定で、開発者の交流の場も用意されるという。
今回のゲームショウは29回目を迎える。年に2回開催されていた時期もあったが、それでも1996年より続く歴史あるイベントだ。今年もどういった新作が発表されるのか? そしてeスポーツや、これまでにない新しいインディゲームの登場など、これまで以上の盛り上がりが楽しみなところではある。