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「Champion」、eスポーツ専用ウェアを開発!ゲーマーには嬉しい機能が満載

プロチーム「Team GRAPHT」の"知見"が盛り込まれた仕様に

2月20日 発表

 ヘインズブランズジャパンは2月20日、同社のスポーツアパレルブランド「Champion」において新たに開発したeスポーツウェアの発表会を開催した。

 「Champion」は1919年にニューヨーク州ロチェスターで誕生したスポーツブランドで、意匠の入った「C」単体、そして「Champion」のロゴがあまりにも有名なブランドだ。そんな「Champion」が昨今のeスポーツの盛り上がりを受け、オフシャルチームウェアパートナーのプロチーム「Team GRAPHT」の知見を活かしたeスポーツ用ウェアを開発。スポーツブランドとして培ってきたノウハウとプロの知見を盛り込んだeスポーツ専用ウェアを引っさげてeスポーツ市場に参入する。

 しかし単に"スポーツウェア"といえば、吸汗性、速乾性、耐久性、伸縮性……などなど必要なスペックがすぐに思い浮かぶものの、"eスポーツウェア"と言われても必要スペックが正直すぐにはピンと来ないし、もっと言うなら普通のスポーツウェアとは一体何が違うのか?という疑問も浮かぶ。発表会ではそんな疑問を解消するかのように、eスポーツ専用ウェアならではのポイントも明かされたので、こちらの模様をご紹介しよう。

発表会ではヘインズブランズジャパン商品部の長谷川氏が登壇。製品についての説明を行なった
「Champion」のオフシャルチームウェアパートナーであり、eスポーツウェアの開発にあたり意見交換を行なったTeam GRAPHTよりGLLTY選手(左)とMOV選手(右)も駆けつけた

MOV氏「一切のストレスなく試合に集中できる」。eスポーツ特化のウェアが登場

 「Champion」のeスポーツウェアは世界中の国々を転戦し、長時間のゲームプレイに臨むプロゲーマーたちをサポートするべく企画された製品で、スポーツウェアのように体にフィットすることはもちろん、伸縮性を備えており、プレイ中や移動中のストレスを軽減する。また吸汗、速乾と抗菌、防臭にすぐれ、汗をかいてもすぐ乾き、かつ臭わないような工夫が盛り込まれている。

 ここまでは、率直に言って普通のスポーツウェアなら程度の差こそあれ、基本的なスペックとして備えているべきものといえる。だが、"eスポーツ用"ということで、「Champion」のウェアにはさらなる工夫が施されている。

 eスポーツ大会はそのほとんどが屋内で行なわれるため常に冷・暖房が利いている環境であり、それと同時に乾燥した環境にある。また、eスポーツはその性質上電子機器に囲まれることになるため、ここまでの条件が揃えばあのバチッと不快な静電気の発生はある意味不可避と言えるが、eスポーツウェアはそうした不快さを取り除くため、素材に静電気軽減効果のある縫製糸を採用している。

 また、格闘ゲーム用のアケコンの使い方は人により様々だが、腿に置いて使うユーザーも数多い。eスポーツウェアにはそうしたスタイルでの保持をサポートするため、腿部分にシリコンプリントが施されている。これはChampionが手がけた車椅子バスケットボール日本代表向けユニフォームの技術を応用したもので、腿に置いたアケコンが滑らないようになっている。この仕様は特殊な素材を使用することによって製品のコストが上がってしまうという事情がありつつも、MOV選手の強い要望によって採用されたのだという。実際、両選手によるデモンストレーションではかなり激しい入力を行なっていたが、全くアケコンがズレる気配が見られなかった。

股部分にシリコンプリントされた「Champion」のロゴが滑り止めの機能を果たす

 このほかにも全身の文字プリントはよく輝く反射材が用いられており、チーム・選手名はもちろん、スポンサー名も光を受けて美しく輝く仕様となっている。また、パーカーの右のポケットにはスマートフォンがぴったりと収まるインナーポケットが設置されているほか、すべてのポケットにファスナーが備え付けられている。これにより、常にリュックサックなどの大荷物を背負っていけるとは限らない大会シーンにおいて、情報収集に必須のスマートフォンをしっかりと保持し、細かな現金なども落下を気にせず持ち運ぶことができるようになっている。

パーカーの右のポケットにはスマートフォンを収めるインナーポケットが配置されるほか、全てのポケットにファスナーが付いている

 MOV選手、GLLTY選手ともに実際にこのウェアを纏って先のEVO JAPANに参戦したとのことだが、デザインの良さや快適さを実感しており、さらにウェアにまつわるストレスがなく、試合に集中できたという感想を述べた。加えてMOV選手は「プロゲーマーでもジーンズを履いて試合に臨んでいたりして、揃いのジャージを着ているだけで『ちゃんとしているな』と思ってしまうのが現状。プロゲーマーがビシッとこうしてカッコいいユニフォームを着ることで、プロゲーマーを子どもたちの憧れる職業にしていけたらいいと思う(MOV氏)」と語った。

 なお、商品ラインナップとしては本日選手が着用していたTシャツ「GAMING JERSEY(価格:13,800円[税別])」やハーフパンツ「GAMING SHORTS(価格:13,800円[税別])」をはじめ、パーカー(価格:11,000円[税別]~)やスウェットパンツ(価格:9,000円[税別]~)、タイツ(4,900円[税別]~)やキャップ(4,600円[税別])なども用意される。各製品は「チャンピオン ブランドハウス シブヤトウキョウ」やECショップ「Champion ONLINE STORE」、TSUKUMOやソフマップの一部店舗にて2月28日より販売が行なわれる。

【製品ラインナップ(一部)】