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「ドラゴンクエスト」初のフル3DCGアニメーション映画化決定!

総監督・脚本はVFXデレクターの山崎貴氏

8月2日 公開予定

 東宝は、ドラゴンクエストシリーズ初のフル3DCGアニメーション映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を8月2日に公開する。

 「ドラゴンクエスト」は、1986年に第1作が発売されて以来、現在シリーズ累計の出荷・ダウンロード販売本数が7,800万本を突破している日本を代表するRPG。プレーヤー自身がゲームの主人公となり、世界を脅かす魔王を倒すために壮大な冒険物語を紐解いていく本シリーズは、堀井雄二氏によるシナリオとゲームデザインが話題を呼び、常に新しい楽しみ方を提示するゲームとして知られている。

 「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」は、“親子三代にわたって魔王を倒す”、“結婚相手を選ぶ”等、大河ドラマのような人生を体感できる作品として知られる「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」(1992年発売)のストーリーを原案に、「ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ」や「STAND BY ME ドラえもん」などの監督を務めた山崎貴氏が総監督・脚本を手掛ける。

 監督には、「friends もののけ島のナキ」や「STAND BY ME ドラえもん」の監督を務めた八木竜一氏と、「STAND BY ME ドラえもん」のアートディレクター花房真氏が担当する。そして本作の原作・監修を務めるのは、「ドラゴンクエスト」の生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏、音楽はすぎやまこういち氏の音楽が使用され名作に新たな生命を吹き込む。

【製作概要】
原作・監修:堀井雄二氏
音楽:すぎやまこういち氏
総監督・脚本:山崎貴氏
監督:八木竜一氏、花房真氏
製作:2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
配給:東宝

堀井雄二氏と山崎貴総監督のコメントを公開!

 映画化決定情報の発表に先駆けて、堀井雄二氏と山崎貴総監督のコメントが届いた。

 4年前にオファーを受けた時には、ゲームの映画化は無理だと断ったという山崎総監督が、制作側の熱いアプローチに応え3年半前から制作を開始した話や、堀井雄二氏が山崎総監督の過去の作品を観て感動していたので今回山崎総監督率いるチームに制作してもらえると決まって期待が膨らんだ話等、両名共この映画に懸ける意気込みが伝わるコメントが得られた。

【原作・監修:堀井雄二氏 オフィシャルコメント】

 いまから30年前に「ドラゴンクエストIII」が社会現象を巻き起こしたとき、漫画化や映画化のお話がいくつか来ましたが、ゲームとしてのお話をそのまま別の形で表現しても面白さに欠けるだろうと思って断ったことがありました。

 それから時間が経ち、ゲームの表現も増え、「ドラゴンクエストIV」以降はキャラクターを立てストーリー性をさらに重視したことで気持ちに変化が現われました。作品に対して思い出もいっぱいあるので、追体験ができる映画化もアリかもしれないと思っていた頃にこのお話が来たのですが、山崎総監督率いるチームの方々に作ってもらえると聞いて凄く期待しました。

 最近ラッシュと呼ばれる完成前の映像を視聴しましたが、しっかりとポイントポイントを押さえているし、山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと思います。「ドラゴンクエストV」では、“親子三代にわたって魔王を倒す”ということと“結婚相手を選ぶ”というゲームなのに本気で悩んでもらうという2つを物語の柱にしていました。1人の人間が子どもから青年へと成長し、そして親となり、自分の子どもが魔王を倒すという人生そのものを描きました。

 映画とゲームでは違っている部分もあるけれど、それがこの「ユア・ストーリー」というタイトルにハマっていると思います。昔からドラゴンクエストを愛してくれているファンの方にも観てもらいたいですし、まだドラゴンクエストを知らない人にも観てもらってゲームに触れてもらえたら嬉しいですね。

【総監督・脚本:山崎貴氏 オフィシャルコメント】

 4年前に最初にオファーを受けた時は、ゲームと映画は似ているようで実は凄く違うメディアなので、正直無理だと思い断りました。でもちょっといろいろ試しているうちに映画として勝負できる手を思いついて、3年半くらい前から動き始めました。いつもオリジナルの物語がある作品のCG映画を作る時は“理想的な実写化”を目指しています。今回もしっかりと映画であり、しかもまごう事なきドラゴンクエストであるというところを目指していきたいと思っています。

 皆さんの中にそれぞれの「ドラゴンクエスト」があると思うので、最適解を見つけだせるよう沢山の「ドラゴンクエスト」ファンに取材しました。皆さん凄く真剣に語ってくれるので、それが励みにもなりつつ、こんな熱量の人たちを相手にしなくてはいけないのか……と少し恐ろしくもなりました(笑)。

 「ドラゴンクエストV」の中には人生そのものが描かれています。ですから僕はこの作品を青春映画にしたいと思っています。それから是非「ドラゴンクエスト」に触れたことがない人たちにも観てもらいたいです。この映画で「こんなに凄い世界があるんだ!」と感じてもらい、この映画をきっかけにゲームに触れて頂く。そんな“「ドラゴンクエスト」ワールドへの入り口”の役目も果たせたら嬉しいです。