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「アトリエオンライン」の配信開始日を10月1日と発表

スペシャルイベントステージにて「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」の最新情報も公開

9月20日~23日 開催

会場:幕張メッセ

 コーエーテクモゲームスは9月22日、ガストブランドで展開されている「アトリエ」シリーズ最新作「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」の最新情報と、「アトリエ オンライン ~ブレセイルの錬金術士~」の配信開始日を10月1日と発表した。そのステージイベントの模様をレポートしよう。

会場だけの、スペシャル映像も上映されたイベント前半

 「アトリエシリーズスペシャルステージ 2018」と題されたイベントは、“岸田先生のアトリエ学園”というコンセプトでスタート。MCを務める岸田メル氏が白衣姿で登壇し「謎なコンセプトのイベントですが、みなさんついてきてくださいね!」と告げると、生徒役として「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」にて主人公のネルケ役を担当する本泉莉奈さん、「アトリエ オンライン ~ブレセイルの錬金術士~」女性主人公の声を担当する花守ゆみりさん、「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」のキャラクターデザインなどを担当した、イラストレータのNOCO氏の3人がステージに登場した。

左から、本泉莉奈さん、花守ゆみりさん、NOCO氏

 まずは、時間割として1時間目が地理、2時間目が国語、3時間目が音楽、そして最後にホームルームと発表。チャイムの音と共に1時間目の地理が始まると写真が映し出され、「ここはどこでしょう?」との質問が花守さんに投げかけられた。しかし、「これは見たことある……横浜ですよね!」と回答。見事に正解をゲットした。

写真の場所はコーエーテクモゲームス本社が建設中の、横浜みなとみらい

 続けて「この町はどこでしょう?」として映し出された写真には、本泉さんがすかさず反応。「ここは、ヴェストバルトです」と、自身が担当しているキャラが主人公を務めるゲームということもあり、さらりと答えた。

2問目として映し出された写真がこちら

 ここで岸田氏が「ヴェストバルトといえば、『ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~』の舞台ですよね! 地理の時間では、シリーズ最新作について講義したいと思います」とアナウンスし、特別講師として総合プロデューサーの細井順三氏と、開発プロデューサーの菊地啓介氏をステージに招いた。

総合プロデューサーの細井順三氏と、開発プロデューサーの菊地啓介氏。このイベントでは特別講師という立ち位置なので、2人とも“先生”と呼ばれていた

 まずは菊池プロデューサーから、「ネルケ」についての説明が行なわれた。「本作は、1997年から続く『アトリエ』シリーズの20周年記念作品です。これまでの作品に登場した数多くのキャラクターたちが、みんなで力を合わせ1つの街を作っていこう、というコンセプトとなっています」と語ると、続けて細井プロデューサーが「何も無い土地から発展させるのが今作のコンセプトで、1番の魅力は伝説の錬金術師たちと交流できることです」と追加した。

「ネルケ」のテーマとコンセプトの説明が2人のプロデューサーから行なわれた

 ここで「今作の特徴として、主人公がなんと錬金術士ではないんですよ」と岸田氏が告げ、続いてネルケの紹介文を本泉さんが読み上げると、「貴族だから、他の錬金術師たちをこき使って街を発展させるんですね」との突っ込みが。細井プロデューサーが「“こき”は使いませんから! 彼女たちと絆を結んでいくんです!」と訂正するものの、さらに「没落貴族でしたっけ?」と続け「没落してませんから! そうだったら管理官できませんから!」と返し、会場の笑いを誘っていた。

 そんなネルケ役を演じる本泉さんだが、今回の話をもらったときのことを聞かれると、「20周年の記念すべきタイトルの主人公なのでプレッシャーもあったんですが、ネルケが非常に魅力的で歴代錬金術師に負けないくらい良い娘なので、好きになってもらえればいいなと思いながら演じました」と述べた。

 続いて、ほとんどのキャラクターを描いたNOCOさんに感想を聞くと「今作の主人公は錬金術師ではないので、ある程度自由にデザインしました。貴族という設定をベースに、今回はキャッチーにしました」と、こだわりポイントを交えて語ってくれた。

NOCOさんとしては、ネルケの左足の食い込んでいるストッキングがイチオシとのこと

 次に、細井プロデューサーから本作のポイント説明が行われた。1つ目は、今作でプレーヤーが作るのは街であること、2つ目として従来作品の主人公と交流ができること、そして3つ目が、これまでのシリーズから多数のキャラクターが登場することだ。

ポイント解説のスライドが映し出されたが、3つめの伏せ字は後に明かしますとして、ここではスルーした

 1つめの街作りに関しては、ゲームは平日パートと休日パートに別れており、平日は主に街作りがメインとなるとの説明があった。建物は、材料が揃っているなどの条件を満たすと建てることができ、街の様子を3Dで眺めることも可能とのこと。

街にはさまざまなキャラクターが住んでいる。アイコンは住人が誰なのかを表しており、それを目安に“どこに誰を住まわせるか”などを決めていく
建物を配置した後は、それを3Dで眺めることが可能。撮影しSNSへの投稿もできるので、「自分だけの街を作ってSNSへアップしてください」とのことだ

 「アトリエ」シリーズといえば、欠かせない要素が調合だ。今作の主人公は錬金術師ではないので「今までは主人公1人でやってきたことを、みんなの特性を考えながら誰に何を依頼するかを決めていきます。例えば、採取はマリーに、調合はエリーにという形で、連動して作業を進めることができるんです。歴代錬金術師がみんな手伝ってくれるほど、ネルケは魅力的なキャラクターということなんです」と細井プロデューサーが解説してくれたが、岸田氏が「賃金はちゃんと払っているんですか!?」とツッコミを入れると、細井プロデューサーが「みんな生活があるので、賃金は少し払われています」と真面目な顔で答えるユニークな場面も見られた。

 岸田氏から「どんなプレイがしたいですか?」と聞かれた本泉さんは、「私は、美味しいご飯が食べられる街にしたいですが、できます?」と逆に質問。菊池プロデューサーが「それもできると思います」と、柔軟な街作りができる可能性を示唆した。

調合は、誰に、何を、いくつ、発注するのか、という段階を経て、歴代の錬金術士に頼むことになる

 次に流されたのが、休日編の映像。休日パートは交流を深めることがメインとなり、ここではヴィオラートを訪問しているシーンが映し出された。シリーズを越えた、本作ならではの会話を垣間見ることができるということで、「最近のシリーズから始めた人は、『マナケミア』や『イリス』シリーズなど知らない作品・キャラクターもいるかもしれませんが、そんなキャラもいるんだと楽しんでもらえると思っています」と解説した。

ヴィオラートとの会話シーン。「ヴィオラートのアトリエ」をプレイして彼女のニンジン好きを知っていれば、ニヤリとすることだろう。他にも、「マナケミア」シリーズのヴェインやロゼ、「イリスのアトリエ」のエッジなどとも会話ができる

 「アトリエ」シリーズでは、派手な戦闘も見所の1つ。その映像も流され「調合で作ったアイテムを使うこともできるし、キャラクターを育ててスキルを楽しむこともできます」との説明も入った。

今作のバトルも、アイテムやスキル使用時には派手なエフェクトが展開される。戦闘中の動きなどは、NOCO氏の監修も入っているそうだ

 ここで、先ほどのスライドでは伏せ字になっていた登場キャラクター数に関して、細井プロデューサーから「なんと100人以上」と発表された。岸田氏が「100人以上も描いたら、NOCOさん死んじゃいますよね(笑)」と尋ねると「全キャラではなく、一部は監修という形になっています」と教えてくれた。主人公以外のサブキャラクターも多数登場するので、それらを含め100人以上になるそうだ。

主人公にくわえてサブキャラも登場すると言うことで、100人どころかまだまだ増えそう?

 ところが、「これではまだまだ足りないと思っています」と細井プロデューサー。「今年はガスト25周年なので、こんなものを企画してみました」として映し出されたのが、ガスト25周年記念DLCというお祭り企画だ。世界観関係なく、ガスト作品のキャラクターたちが登場するとのこと。現時点では、誰が出演するのかはお楽しみととなっているので、あれこれ想像を膨らませよう。

ガストファンなら知っている「アレス王の物語」や「ウェルカムハウス」「黒い瞳のノア」「サージュ・コンチェルト」などのキャラクターたちが登場する予定

 1時間目最後は、ゲーム中に流れるスペシャルムービーのTGS2018Versionと称した一部未発表キャラを消した映像が流され、大盛り上がりのうちに終了となった。

TGS2018だけのスペシャルバージョンとして流されたムービー。歴代主人公たちが出演しているだけでなく、その動きも非常に可愛らしく、登壇者も口々に「可愛い!」を連発していた

配信日が10月1日に決定した「アトリエ オンライン ~ブレセイルの錬金術士~」は、事前登録者数も50万人を突破

 イベント2時間目は「国語」の授業。岸田氏がいきなり「先生、読書感想文の宿題を出したと思うのですが、みなさんは何を読みましたか?」と質問すると、花守さんが「私は『アトリエオンライン』の感想を書いてきました!」と、わざとらしさを醸し出しながら返答した。ということで、ここからは「アトリエオンライン ブレセイルの錬金術師」の時間となり、特別講師としてNHN PlayArt株式会社より池田康隆プロデューサーがステージに招かれた。

最近読んだ本を聞かれて、NOCO氏は同人誌、本泉さんは「空気を読む練習」と答え、笑いを誘っていた
二時間目の特別講師として招かれた池田プロデューサー

 ここでは世界観と簡単なゲームシステム紹介が行なわれ、「『アトリエ』シリーズ作品と言うことで、シナリオは大ボリュームで用意したほか、ボイスも新規に収録しました。マルチプレイも可能なので、誰とでも遊べるというのが特徴です」と解説してくれた。

 本作収録時のエピソードとして、花守さんは「私は基本女性主人公という立ち回りで、みんなの会話の流れを分岐によって変えてしまう場面もあるので、どういうニュアンスで演じようかなと考えることが多かったです。収録時は男主人公の八代さんもいたので、なるべく八代さんよりかわいくしてやると思い、頑張って『た~る』と言いました」という話を披露してくれた。

 引き続いて上映されたオープニングのPVについて、なぜメイキング風景を収録したのかを池田プロデューサーに伺うと「製作の工程など、見せられるところをドンドン見せていきたいという想いがあり、その一環として実行してみました。もちろん、このほかにオープニングムービーもあります。音楽にもこだわって作っていますので、楽しみにして頂ければと思います」と理由を明かしてくれた。

花守さんは声だけでなく、オープニングのミュージックビデオも収録。最初に階段を降りるシーンがあるのだが、そこでは「格好良く」と言われ、何階も階段を降りたそうだ

 ここで岸田氏から突然の抜き打ちテスト宣言が出ると、本泉さん、花守さん、NOCO氏の3人にフリップが渡された。行なわれたのは、テレビのクイズ番組などでお馴染みの、3文字の単語を1人が1文字ずつ回答していくもの。出題されたのは、「アトリエオンライン」にはロロナとエリーが登場することが決まっているが、今後登場が予定されているキャラクターは誰? という問題で、ヒントとしてシルエットがスライドに表示された。観客含め、楽勝で答えるだろうと思いきや、花守さんがスと書いたことで不正解になってしまうというハプニングが(笑)。

一斉にボードを開けると、「ト」「ス」「リ」で、トトリにはなっておらず不正解に。回答した3人も、ステージで爆笑してしまう

 なお、なぜトトリが出題されたのかというと、実は先日「アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~DX」が発売されたこともあり、トトリの「アトリエオンライン」参戦が決定したからだそうだ。また、「ネルケ」に出演するキャラクターがオンラインに登場することも合わせて発表された。

 ここで2時間目が終了と告知されると、花守さんが「女性主人公として言いたいことがあります! みんな、SNSやってる? 今から言うことを、すぐにみんなにお知らせするために描き込むんだよ」と発言。何事かと思ったら、なんと「『アトリエオンライン』が10月1日にリリース決定です!」と、サプライズ情報が公開された。会場も一気にテンションがマックスとなったところで国語の授業は終了となり、続いて3時間目の音楽へと進んだ。

スライドに大きく、10月1日リリース決定の文字が表示され、会場からは大きな歓声がおきた

 最初にアナウンスされたのは、11月24日に行なわれるガスト25周年記念プレミアムライブについて。現在、SS席とS席の通し券が完売しており、S席は昼・夜それぞれの公演分しか残っていないそうだ。

S席チケットを購入すると、これらの豪華なセットがゲットできるとのこと

 すると、ここからは参加型の授業です! との告知があり、観客とのジャンケン大会が開催されることに。賞品が、既に完売してしまったプレミアムライブのSS席チケットにくわえ、NOCO氏と岸田氏のサインも付属するという超豪華なものということで、会場が一斉に色めきだった。

 ジャンケン大会は本泉さん、花守さん、NOCO氏の順番で行なわれたが、最初の本泉さんがいきなり「私はパーを出します」と宣言。その通りにパーを出し、観客のほとんどもチョキだったため、9割以上が残る結果に。続いて、「私はチョキ出します」と伝えてから花守さんもジャンケン開始。言ったとおりにチョキを選び、ほぼ脱落者が出ない状態でNOCO氏に順番が回った。ここでNOCO氏は「グーを出します」と発言するものの、実際に選択したのはなんとパー。これで数名を残して一気に人数が減り、次の岸田氏は出すものを「チョキ」と宣言してジャンケンを行なったが、出したのはパーだった。ここで当選者が決定し、心理戦っぽく展開したジャンケン大会は終了となった。

 イベント最後のホームルームでは、それぞれの出演者が感想を語ってくれた。最初の本泉さんは「1時間があっという間でビックリしました。『ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~』を、ぜひプレイしてください。よろしくお願いします」と、自身が主人公を務めるタイトルをプッシュすると、花守さんも「『アトリエ オンライン ~ブレセイルの錬金術士~』のリリース日が決まり、ホッとしました。SNSでたくさんつぶやいてくださいね」と、同じく自身が出演する作品に言及した。さらに「『アトリエオンライン』にネルケがゲストで登場するなら、女性主人公もダウンロードコードで『ネルケ』に遊びに行きたいなー。偉いひとー、裏にいるんだろー」と要求し、笑いを誘っていた。NOCO氏は「『不思議』シリーズに続き、自分が『アトリエ』シリーズを4作品も関わるとは思っていませんでした。全キャラクターを大事に描かせて頂きましたので、ぜひ遊んでください」とコメント。

 イベントでMCを務めた岸田氏は「一昨日、「アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~DX」が発売されました。プレイした人も、そうじゃない人も、遊んでもらえると嬉しいです。そして今日の先生役、楽しかったです」とまとめ、イベントは終了となった。