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シリーズ新作「テイルズ オブ クレストリア」のステージイベントを開催
声優の天崎滉平さん、石川由依さんが登場
2018年9月22日 17:48
シリーズ最新作がスマホで登場
「東京ゲームショウ2018」の一般公開日初日となる9月22日、バンダイナムコエンターテインメントは同社ブースにおいて、「テイルズ オブ」シリーズの最新作となるiOS/Android用アプリ「テイルズ オブ クレストリア」(以下、クレストリア)のステージイベントを開催した。ここには同作のプロデューサーを務める田川智美氏と、コンセプトティザーを制作した神風動画代表取締役の水﨑淳平氏、主人公のカナタ・ヒューガ役の声優・天崎滉平さん、ヒロインのミゼラ役の声優・石川由依さんが登場した。
本作はスマホから始まる新たなる「テイルズ オブ」を作ろうというところからスタートしたとのこと。「遊び始める機会がなかった、ハードの制約で遊べなかったという人にも、完全新規のキャラクターによるゼロからの物語と、仲間たちの絆という素敵な魅力展を楽しんでほしい」と語る田川氏。
クレストリアの世界観だが、登場する「ビジョンオーブ」というのがキーアイテム。これはその世界にいる人に着用が義務づけられている。このビジョンオーブが見る情報を「ビジョンセントラル」に記録し、そこに写し出すことができる。ビジョンセントラルは村の広場や教会に置かれており、ここで共有された情報を元に、「制裁の祈り」という、誰が有罪なのかを決める投票が行なわれる。一定量の有罪投票が集まると罪と認められ、体の一部に罪の刻印が刻まれる。その罪人を裁く存在が執行者だ。
この仕組みについては「いまでは個人がSNSなどで情報を発信する時代。これと同じように、住人1人1人が情報を発信してシェアし、それによって罪のさばきを世界中の人が行えるというもの」と田川氏。
登場するキャラクターたち
では本作にはどのようなキャラクターが登場するのかご紹介していこう。主人公のカナタ・ヒューガは村を治める修道士のひとり息子。弱気者を守るという強い正義感を持っているが、素直すぎる言動故に敬遠されることも。ビジョンオーブの仕組みに心酔していたが、自身が罪人になったことでこの世界のいびつさに気づく。自分は正義だと思っているために上から目線なしゃべり方をしてしまったり、失礼な言い方をすることもあるが、「純粋さや優しさが魅力になっていく」と天崎さん。
ヒロインのミゼラはカナタの父が治める修道院で育った孤児。常に自分を見失わない芯の強さと、カナタを救うためなら手段は選ばないという危うさを持つ。ヴィシャスに救われてともに旅立つが、カナタを悪い道へ進ませる「咎我鬼(とがおに)」には強い敵意を向けている。「カナタには強い思い入れがあって、私が守っていかなきゃという気持ちを持っている」(石川さん)。
カナタとミゼラだが、ある意味単純なところもあるカナタを、ミゼラが支えて誘導していくというようないい関係なのだそうだ。
咎我鬼であるヴィシャスは、世界から恐れられている存在。「自身の好きに生きる」がモットーのひょうひょうとした性格。とある旅の道中で、罪人となったカナタとミゼラに出会う。2人の助けとなる特別な力を持っている存在だ。
ここで、ヴィシャスのCVを務める内田雄馬さんからのビデオメッセージも上演された。「ヴィシャスは(前を)はだけてるし、ワイルドな感じ。強い人です。これからの動きに注目してほしい」と内田さんは語った。
続いて神風動画が中田ヤスタカさんとコラボして作成したコンセプトムービーも紹介された。同社のブースで公開されている。
ムービーを際立たせているのが、輪郭のない作画。「悩みの中で生まれたがいいところに落ち着いた」と水崎氏。「自分たちの強みがなんだろうと考えたとき、技術の幅が広いということ。世界観に沿わせる形で、このような感じになった。ビジョンオーブという存在が罪を裁いている。自分個人を決められない難しい世界。セル画の輪郭が自分個人と考えたとき、それが決められない世界なので、1回輪郭線を取ってみようと。しかしなかなか絵が落ち着かなくてどうしようと思っていたが、中田さんの音楽が届いて、ここに便乗しようと。16ビットと32ビットの間くらいな、曖昧な時期を表現すると、制約の中に生きている2人を表現できるのかなと。そういう表現になった」(水崎氏)。このムービーの第2弾となる続編も制作中とのことだ。
新たな3キャラクターを公開
引き続いてキャラクター紹介ムービーを上映。イージス・アルヴァ、ユナ・アゼッタ、オウレン・グランバーグの3キャラクターが新たに公開された。
まずはイージス・アルヴァ。非の打ち所のない美形騎士で、ミダスメグール王国の若き騎士団長。正しい事を重んじる清廉潔白な性格ゆえに頭が固いところも。ビジョンオーブに絶対の信頼を置き、罪人となったカナタたちの前に立ちはだかる。
ユナ・アゼッタは敏腕ジャーナリストのお姉さん。明るい性格で、ノリですぐ嘘をつく。独特な方言を用いた軽口が絶えずテキトーに見える面もあるが、信条である真実の追求の為なら危険な行為に及ぶことも。裏稼業の情報屋としてヴィシャスに協力している。ちなみに天崎さんは、前がはだけているのがちょっと気になったそうだ。
オウレン・グランバーグは気さくな性格のくたびれたおじさん。常にやる気がなく、基本的にはダメ人間なので生活能力はない。妻のニーナと10歳になる娘のアウラがいるが、ほとんど妻の働いた金で暮らしている。「ダメ人間ぶりが半端ないですね」と語る石川さんだが、「かっこいいですね。くたびれたおじさんって。色気を感じて好きです」。
なお、ユナとオウレンのキャラクターデザインは奥村大悟さん、イージスは小林美由紀さんが担当している。
まだ開発中だが、ゲーム画面も公開されたのでここにご紹介する。ゲームシステムについてはまだ公開できないそうだが、「移動中でも手軽に遊べる物にしていきたい。プラス、テイルズシリーズなので、爽快なプレイ体感はしっかりと押さえていければと思っている」(田川氏)。
このほかクレストリアでは、事前登録キャンペーンを実施している。現在9万8,000件程度まで達成しているとのことだ。Twitterキャンペーンも実施しており、オリジナルのショッパーと内田さん、石川さんのサインが入ったポスターが抽選でプレゼントされる。生放送も単独で配信されることが決定されているが、詳細は後日告知するとのことだ。
このほかのシリーズ関連の情報として、「テイルズ オブ アスタリア」の新章「アヴァロンに眠る輝石」が配信されることが紹介された。新章の主人公は「テイルズ オブ イノセンスR」のルカ・ミルダだ。
クレストリアの情報については今後も紹介されると思うので、新たな発表に期待していきたい。
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