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その手で銃を取り、ガンアクションを演じ、華麗に敵を撃ち払う。「ライアン・マークス リベンジミッション」

9月20日~23日 開催

会場:幕張メッセ

 東京ゲームショウ2018(TGS2018)1日目にあたる9月20日、PlayStation VR用シューティングアクション「ライアン・マークス リベンジミッション」のプレス向けプレゼンテーションが行なわれた。

 本作は、プレーヤー誰もがアクションヒーローになりきれることをコンセプトに開発中のタイトル。キーとなるのは「ガンフー」とも呼ばれる銃を巧みに操るアクションで、それをゲームで表現したかったという。――たとえば最近のジェームス・ボンド作品みたいに。また適度なユーモアを交えるため、「ダイ・ハード」やジャッキー・チェンの出演作なども参考となっている。アクション映画そのものをVRゲームに落とし込んだ印象だ。

 ロンドンスタジオが手がけた作品には他にも「VR WORLDS」があるが、たとえば「ロンドンハイスト」の煙草をふかす場面などで自分がドラマのいち登場人物になったような没入感を表現してきた。本作では実際のロンドンが舞台となっているが、美しい表の顔と裏のアンダーグラウンドのコントラストが気に入っているからだと話す。

 なおストーリーだが、主人公(=プレーヤー)ライアン・マークスは特殊部隊のエリート軍人。故郷のロンドンを離れている間に犯罪組織に家族が連れ去られてしまい、その組織から家族を救うため立ち上がるという”まさに”アクション映画のそれ。しかしこのベタな感じがとてもしっくりくる、アクションと硝煙が香る作品となっている。

 そしてプレゼンテーションでは、実際に登場予定の銃器を試す射撃場のプレイ模様も紹介。本作には両腿のホルスターに携えるハンドガン(リボルバーもある!)、背負って装備するサブマシンガンやショットガン、引っ掴んで投げるグレネードといった武器が登場。それぞれを装備した場所に手を回して構えたり、胸のベルトに用意した弾倉を手に取り、銃に込める動作でリロードする。ちなみに紹介された2連ショットガンは2発撃ちきり、中折れ式でケースを突っ込む浪漫あふれるスタイル。

 銃器はストックやサイト、フォアグリップに加え、レーザーサイトにアンダーバレルグレネードランチャー……と数々のカスタマイズが存在。ミッションに挑む際に自身のガンラックに向かい、武器だけでなくパーツも手に取り自分の手で装着する。なおこのカスタマイズのバリエーションを含め、”実に多く(A LOTS!と言われた)”の武器が登場する予定という。

 射撃場にはこのほかにもミニガンや「MGL」らしきリボルバーグレネードランチャー、ポンプアクションのショットガンが登場。どれもこれも実際にポンプアクションを行なったり、グレネードのピンを引き抜いたり、リボルバーならクイックローダーに揃えられた弾を押し込むといった操作で動くのがとても心地いい。スコープなら覗けば実際に照準できるし、サプレッサーを装着すれば音が抑えられ、サブマシンガンやアサルトライフルは片手でも撃てるが両手でしっかりと保持することで正確な射撃が可能になるのだ。

 そして本作の大きな特徴として、ライアンの豊富な経験値からなる”バレットタイム”がある。自分以外の挙動をスローモーにして無双するこのシステムの発動中は、たとえば本来マガジンを手に持って行なうリロードだが、わざわざ空中に放って銃に突っ込むとか、群がる敵の頭に大量の弾丸を見舞うとか「リベリオン」のガン=カタばりのスタイリッシュアクションを魅せられる。登場する武器は2挺を両手に持ったアキンボスタイルでも撃ちまくれるため、スローモーションも駆使して格好良く戦うとアツい。

 また、本作の中盤にあたるミッション「フリーソン・エステート」の体験も行なえた。このシーンに登場した単管を伝って上層へ侵入するとか、ピッキングするとか、敵との銃撃戦の”実在感”がとてつもない。いくら言葉を並べ立てても「実際に体験する」以上に快感が伝わる手法がないのがVRタイトルのもどかしさだ。