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次世代VRヘッドセット「StarVR One」発表、人間とほぼ同じ210度の視野角を持つ広視野角のVR ヘッド・マウント・ディスプレイを搭載
2018年8月15日 12:07
台湾のStarVR Corporationは、カナダのバンクーバーで開催しているシーグラフ2018において、次世代VRヘッドセット「StarVR One」を発表した。本商品の発売日、価格は未定。重量は450g。サイズは現在発表されていない。
「StarVR One」は、人間とほぼ同じ210度の視野角と、垂直視野130度を持つ、VR業界最広視野角のVR ヘッド・マウント・ディスプレイ。VR向けに最適化されたStarVR独自のディスプレイ、内蔵型アイトラッキング、さらに汎用性の高いトラッキング・アーキテクチャーを備え、一般ユーザー向け、企業向けの幅広い要求に応える製品となるという。
毎秒90フレームのリフレッシュ・レートで1,600万サブピクセルの高解像度を映し出す特注のAMOLEDディスプレイを搭載。解像度は未発表。StarVR独自のこのディスプレイは、VRに特化した設計で、細部まで鮮明に映し出す。同じく特注仕様のフレネル・レンズと相まって、視界全体で非常にクリアなビジュアル体験が得られる。このレンズは、あらゆるVR体験に抜群のコントラストと鮮明な色表示をもたらす。
さらに、「StarVR One」は、Tobii社の業界最高レベルのアイトラッキング・テクノロジーが組み込まれている。このアイトラッキングは、瞳孔間距離(IPD)を自動的に測定し、個々のユーザーに合わせて調整された最適な映像を瞬時に提供する。また、目の焦点が合った箇所にのみ高品質レンダリングを集中させるレンダリング技術のダイナミック・フォービエイテッド・レンダリング(dynamic foveated rendering)を搭載。これにより、視線の向いている部分を最高品質で描画しつつ、人間の目にとっての周辺画像の細部の画質も落ちることがない。
「StarVR One」は、多種多様な用途に合わせたシナリオを想定し、トラッキング・システムによって異なる2つのバージョンを発売する。その1つが「StarVR One」となり、こちらはSteamVR 2.0トラッキング・ソリューションに対応している。
そしてもう1つが「StarVR One XT」。こちらはアクティブな光学マーカーに対応した光学トラッキング・システムを採用し、高い追随性を実現している。さらに、幅広いトラッキング・システムにすぐに使用できるプラグインが用意されて拡張性が高く、カスタマイズの優れたツールとなる。