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【WF2018夏】あえて固定ポーズで挑む「エヴァ」、甲殻類のアクションフィギュア……海洋堂だからできるアプローチ

7月29日開催

入場料:2,500円(税込)

 美少女キャラクターフィギュアが多数を占める企業系のブースの中、独自路線でユーザーを魅了するのが海洋堂ブースである。海洋堂は動植物や地方の名産、仏像などモチーフが多彩で、アニメファンが多い他のメーカーとは異なる独自のファンを獲得している。「次は何をしてくれるのかな」という大きな期待を持ってしまうメーカーだ。

 今回は劇場版の公開年も決まった「エヴァンゲリオン」を大きくプッシュ、独立したコーナーを作った上で、新製品も展示していた。注目商品をピックアップしていきたい。

 今回強く目を惹いたのが「メカニクスアーカイブス エヴァンゲリオン初号機」。展示では非常に細かい部品が並べられており、これらを組み上げることで精密な初号機のモデルが作れることが提示されている。発売日、価格は未定。

「メカニクスアーカイブス エヴァンゲリオン初号機」。固定ポーズのフィギュア。細かい部品構成をアピール

 部品も細かく塗り分けられており、組み上げるだけでアニメに近い雰囲気にできそうなのだが……説明を聞いて驚いた、本商品は無可動の固定ポーズのフィギュアなのだ。細かい部品分けを組み上げて、エヴァのメカニカルな雰囲気を楽しみ、色分けを楽しむことができるが、完成品は固定ポーズ、というのがウリなのだ。固定ポーズだからこその“人造人間”ならではの腕の質感なども楽しめる。

 今後のラインナップとして「ポジトロンライフルを構えるエヴァ」も提示されており、こちらも固定ポーズならではの大胆なポージングになっている。また、横山宏氏の「S.A.F.S.」も「メカニクスアーカイブス」で展開予定だ。

 いかにも海洋堂らしいアプローチで楽しくなってしまうのが「Arthropods」というフィギュアブランド。松村しのぶ氏が原型を担当し、“甲殻類”をアクションフィギュア化している。「ダイオウサソリ」と「アカテガニ」がラインナップとなっており、12月発売予定。

 どちらも関節にリボルバージョイントを仕込んでおり、様々なポージングが可能だ。本商品の最大の魅力はその“質感”にある。まるで本物の生き物を至近距離から見ているかのような生物感溢れる造形は、見ているだけで楽しくなる。本物よりも大きな縮尺になっているので、自然が作り上げた生き物の造形の見事さをじっくり楽しめる。造形物を見ながら、改めて自然の凄さを実感できるという体験が楽しい。

「Arthropods アカテガニ」、フィギュアとしてみるとその造形の面白さに改めて気づかされる

 他にも、ウルトラマン、多彩なカプセルフィギュア、仏像や甲冑を動かすアイディア、さらには人体の解剖学的アプローチなどなど、クリエイター達が自由に自分の興味を突き詰めている雰囲気がとても楽しい。映画公開が予定されているアメコミのヒーロー(ヴィラン)の「ヴェノム」をクリアパーツを用いて立体化している商品も注目である。

【海洋堂】
「メカニクスアーカイブス エヴァンゲリオン初号機」に使用される部品
今後はポジトロンライフルを構えるエヴァも
横山宏氏のS.A.F.S.や、エヴァのDX版も登場予定
12月発売の「ダイオウサソリ」と「アカテガニ」
「キャラクタークラッシクス」というブランドでウルトラマンを展開
「アメイジング・ヤマグチ ヴェノム」のクリアパーツバージョンや、「サイロック」も
デスストロークや、「ズートピア」のキャラクターも
「くまのプーさん」や「招き猫」もフィギュアに
浮世絵をモチーフとしたカプセルフィギュア
不気味でリアルな胸像
「この世界の片隅に」のカプセルフィギュアも
日本の甲冑コレクション
各地の特産品もカプセルフィギュアに
エヴァの企画展示
特報に出てきた8号機のデータを3D出力
「ほねほねザウルス」のアプローチでエヴァを表現。第1弾は発売中
第3新東京市のジオラマフィギュアも