ニュース
「ヒットマン2」はオンラインマルチも搭載! マフィア梶田氏がアンバサダーに
「ワーナーゲーム 2018年下半期ラインナップ発表会」
2018年7月10日 16:49
ワーナーは7月10日、秋葉原UDXシアターにて「ワーナーゲーム 2018年下半期ラインナップ発表会」を開催した。このイベントでは、ワーナーの今後の戦略、そして、最大の目玉となる暗殺アクション「ヒットマン2」のディテールが発表された。「ヒットマン2」はPS4/Xbx One版が2018年冬発売予定で、価格は未定。
「ヒットマン2」は、IOインタラクティブが開発し、スクウェア・エニックスから発売されていた「ヒットマン」の続編となる。ワーナーは「ヒットマン」のDLCと、新しい衣装を封入した「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」を9月13日に発売、「ヒットマン2」を2018年冬に発売する。今回本作の“PR大使”としてゲームライターのマフィア梶田氏が就任したことが発表され、47と同じ黒のスーツに赤いネクタイ姿の梶田氏が登壇した。
ワーナーは2018年は「レゴゲーム」、「オンラインゲーム」、「コアゲーム」の3本の柱でユーザーへとアピールしていくという。PS4、Nintendo Switch共に日本国内でのハードの売り上げは伸びており、ワーナーは新規ユーザーも含め、ユーザーにアピールしていく。
「レゴゲーム」としては、北米での映画の人気を受け、日本での映画公開と時期を合わせて「レゴ インクレクティブル・ファミリー」のPS4版とNintendo Switch版を8月2日に発売。さらにDCコミックの悪役達が暴れ回るPS4/Nintendo Switch版「レゴ DC スーパーヴィランズ」を2018年冬に投入していく。昨今人気の高いオンラインゲームユーザー向けに「ロケットリーグ」のパッケージ版「ロケットリーグ コレクターズ・エディション」のPS4版とNintendo Switch版を7月26日に発売していく。
そして、ワーナーが1番力を入れていくのが2018年冬に発売を予定している。「ヒットマン2」である。2017年に人気を博した「シャドウ・オブ・ウォー」のように、ゲーマーに大きく訴求すべく盛り上げていく予定で、9月13日に発売される「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」を皮切りに、東京ゲームショウ、YouTuber、プレイレビューなどで盛り上げていきたいという。
今回の発表会では「ヒットマン2」にシリーズ初となるオンラインマルチプレイ要素「スナイパーアサシンモード」が明らかになった。主人公である47と、協力者の2人のアサシンが指定されたターゲットを狙撃で打ち倒していくゲームモードということで、プレイ動画が8月に公開となる。今後様々な形で「ヒットマン2」をアピールしていく。特に“動画”による拡散を狙っていく予定で、梶田氏もゲームライターとしてプレイの感触を伝えていくとのことだ。
姿を変えつつ、ターゲットに接近。ゲームの面白さを伝えるデモプレイ
発表会ではE3で出展された試遊バージョンを使って、ゲームのデモプレイが行われた。この体験プレイは弊誌でもプレイレポートを行なっているが、今回は異なるルートでのプレイを見ることができた。
今回の舞台はマイアミ。レース場で周回レースを巡るターゲットを暗殺することとなる。ターゲットは軍事科学企業社長の娘であり、天才レーサー・シエラ。猛スピードで移動し続けるシエラをどう暗殺するかがゲームのキモである。
デモプレイではまず、ターゲットを観客見せるためにレース場の客席に向かい、ターゲットがレース場を走っていることをアピール、そこから地下駐車場に向かい用意されたサイレンサーと時限爆弾を入手、セキュリティルームの警備員をおびき寄せ、彼を倒し服装を着てすり替わるのに成功した。
47をバックアップするダイアナから、シエラのピットクルーの1人が待遇の悪さに不満を持っていると連絡を受け、ピットクルーを探す。このときピットクルーを追跡する課程で今作の新要素「人混みに紛れる」という要素が紹介された。警備員の中にはスタッフの顔を把握している人がいて、彼らに見つかる飛ばれてしまう。47は人混みに入ることで身体が白いラインに縁取られ、他の視点をかわすことができるようになるのだ。こうすることで警備員の間をすり抜けてピットクルーに近づくことができた。
ピットクルーは仕事をさぼり、バーで一杯飲んでいる。ここで47は厨房に潜入、バーテンをおびき寄せて彼を気絶させ、おなじみの“殺鼠剤”を入手、ピットクルーのグラスに混ぜることでピットクルーをトイレに誘い出し、ここで彼の服を奪ってピットクルーに成り代わった。
ピットクルーとなってシエラのピットに潜入、ピット作業のふりをして時限爆弾を仕掛け、最後は観客席に戻り、目の前をシエラの車が走り去る瞬間を狙ってスイッチを入れ、見事暗殺を成功させた。かなり練習を積んだのがわかるデモプレイであり、本作の魅力が端的に把握できた。
ボタンの数にもこだわり、銀座の仕立屋に発注した47の高級スーツ
イベントでは「ヒットマン」のアンバサダーとして登場した梶田氏に話を聞くこともできた。彼は「ヒットマンになって欲しい」といわれたとき、「ダイナマイトを身体に巻いて、他の映画配給会社に突っ込むのか」と身構えたが、47そっくりになって欲しいと言うことがわかり、「ゲームのように寡黙な47になりきるのは無理」といったんは思うが、ゲームライターとして、しっかりゲームの魅力を伝える意気込みでアンバサダーになったという。
梶田氏は本シリーズを過去作からやりこんでおり、「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」では、北海道のステージが印象深いとのこと。2002年の「Hitman2: Silent Assasin」のツッコミどころ満載の北海道ステージが、本作との出会いだったとのことだ。「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」へのアドバイスとしては、暗殺のチャンスを待つ忍耐力が必要とのことだ。梶田氏自身はせっかちで待つことができず、強引な方法で暗殺することも少なくないという。
梶田氏の話からは、ゲームの魅力をゲームライターとしてしっかり伝えたい、という強い思いが感じられた。アンバサダーとしてイメージキャラクターとしての露出だけでなく、どのようなプレイとレポートでゲームを伝えていくかも注目したい。
長身の梶田氏には47の衣装がよく似合う。実は銀座の仕立屋で作った高級オーダーメイドスーツであり、裏地もゲームのイメージカラーである暗い赤になっている。47には設定画などもあまり存在しないが、ゲームのスクリーンショットを食い入るように見て、背広のボタンの数なども合わせるなどかなりのこだわりで作ったとのこと。今後ゲームショウなどで、47の姿をした梶田氏の姿を見ることができるのではないだろうか。