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「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」、新たなスクリーンショットを公開

プレイアブル機体の一部やストーリー時代設定が明らかに

2018年 発売予定

価格:未定

CEROレーティング:審査予定

 バンダイナムコエンターテインメントは、2018年に発売を予定しているプレイステーション 4/Xbox One/PC(Steam)用フライトシューティング「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」の最新情報を公開した。

 本作は、シリーズ累計1,400万本以上の出荷本数を誇る「ACE COMBAT」シリーズ最新作。プレーヤーがエースパイロットになって、リアルな空を追求したグラフィックス空間を360度自由に飛び回る爽快感と、プレーヤー自身の判断で次々に敵を定めて撃破する快感、難局を勝ち抜ける達成感が楽しめるフライトシューティングゲーム。「空の革新」をテーマに、空を埋め尽くした雲の広がりと細密に表現された地形・景観を表現し、シリーズ20周年の歴史において最も魅力的な空中戦と速度感が楽しめる。

 プレイアブル機体の一部や、新たな武器と操作技術、ストーリーについて公開された。立体フィールドの空を活用したドッグファイトについて、新たなスクリーンショットともに紹介したい。

立体フィールドの空でドッグファイト

 着氷、落雷、乱気流など特性のある雲を配置、ビジュアルクオリティと新たなゲーム性を担保した立体フィールドの空を実現。空の感触が手元のコントローラで感じられるシリーズ最高のドッグファイトが楽しめる。敵のレーダーや敵ミサイルのホーミング性能の低下を狙って雲の内部に突入する、危険な積乱雲に突入して最短距離で敵機に迫るなど、立体フィールドの空の活用が戦略の鍵となる。

落雷の影響でFCS(Fire Control System)や機体制御に不具合が発生することも。画面では落雷の影響でHUDが大きく乱れている
Rafale Mのコックピット。雲海を飛行したことで、キャノピーに水滴が付着している
空の温度や湿度までも感じられる拘り
雲の中など悪天候の状況下で飛行を続けると、アイシング現象と呼ばれる着氷が発生する。視界を奪われるだけでなく、機体性能の低下も招く

自然現象の美しさ、壮大さ、迫力を体感できる

 多彩な形状・種類の雲や、降雨、霧、靄、気流、そして太陽と大気が作り出す様々な空模様。最新技術が生み出す自然現象の美しさ、壮大さ、迫力、温度まで感じられる現実感ある新たな空を、今までのACE COMBATシリーズ同様に360度自由に飛行できる。

光の散乱と吸収の物理的原理に基づいて空を表現している。そのため、自機と太陽の位置関係で空の色合いが変化し、夕日も見る角度によってその輝きが異なる
その土地の気候に合わせて様々な雲が登場する。熱帯地域の雲の下では時折激しいスコールが降ることもある

新たな武器と操作技術が戦術の幅を広げる

 レーザー兵器など近未来レベルの特殊兵装(武器)を実装。さらにハイGターンや、ポストストール挙動、フレアによる回避行動など戦術の幅を拡げる操作システムも搭載されている。

クルビットの流れ

 Post Stall Maneuver(ポストストールマニューバ)という、失速した状態で機体を操縦する「失速後機動」を、一部の戦闘機において行なうことが可能。上級者がよりテクニックを極める新要素として収録されている。

片渕須直氏が脚本を手がける魅力的な物語

 「エースコンバット04 シャッタードスカイ(以下AC04)」、と「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー(以下ACE5)」を手掛け、映画「この世界の片隅に」で日本アカデミー賞監督を受賞した、片渕須直氏が脚本を担当。「有人機と無人機」と「エルジアとオーシア」それぞれを問い、登場人物の内面まで描く勧善懲悪ではない物語を描く。

時代設定

 歴代ナンバリングタイトルと同一の世界観で物語が展開する。「ACE COMBAT 3 electrosphere」と同じユージア大陸を舞台に「ACE5」から約10年後の世界が描かれる。

【年表】
1995年:ベルカ戦争(「ACE ZERO」)
1999年:ユリシーズ落下
2003年:大陸戦争(「ACE4」)

→自由エルジア蜂起

2010年:環太平洋戦争(ベルカ事変):(「ACE5」)
2015年:エメリア・エストバキア戦争(「ACE6」)

2019年:第二次大陸戦争(通称:灯台戦争)←「ACE7」

2040年:企業間戦争(「ACE3」)

【ストーリー】

 「第二次大陸戦争」が勃発した2019年のユージア大陸。プレーヤーはオーシア国防空軍。対する敵軍は、エルジア王国(旧エルジア共和国)。

 ユージア大陸では、大国オーシア連邦とエルジア王国との間で緊張が高まりつつあった。2019年、オーシア国内で無人機を使用したテロが勃発。その同刻、エルジアはオーシアとユージア諸国の共同開発で進めていた宇宙太陽発電の基盤となる「軌道エレベーター」及び周辺施設を占拠。オーシアの行き過ぎた干渉と利害独占に反旗を翻し、エルジアは宣戦を布告。

 強大な軍事力を持つオーシア軍に対し、エルジアは無数の攻撃無人機で対抗。瞬く間にオーシアの勢力は、ユージア大陸の東沿岸部へ追いやられてしまう。市街地に影響を与えないエルジアのクリーンな戦争に対し、オーシア軍は誤爆を繰り返す。エルジア王女は放送でオーシアの行動を批判、世論はエルジア側に傾いていく。

―戦場では無人機が台頭し、有人機の落日が近づいている―

遠景に朧げに軌道エレベーターが見えるセラタプラ市街上空

設定・考証

【軌道エレベーター】

 オーシア政府は同盟国に対し、主要な被災地であるユージア大陸にて恒久的かつ公平なエネルギー資源の供給を図る為、共同で赤道上の諸島に軌道エレベーター施設を建設するべく働きかけを行なった。

 静止軌道上に建設した太陽光発電施設からマイクロ派経由で各国に電力供給を行ない、ガスや石油資源等に頼らない社会生活基盤の整備を促して復興を加速させるという狙い。元々宇宙開発分野に長けたオーシアが技術供与と初期投資費用を受け持つことでユージア各国から喝采をもって受け入れられた。軌道エレベーターはユリシーズ後最大の国際共同事業となる。

・ISEV 国際軌道エレベーター公社

 ISEVとは、大陸に甚大な被害をもたらした小惑星ユリシーズ被災からの復興をめざし、2011年頃よりユージア大陸南部に建設の始まった国際軌道エレベーターの公共事業体である。

プレイアブル機体の一部を紹介

 新たなプレイアブル機体3機のハンガーでの機体ショットが公開された。手に入れた愛機と特殊兵装は、カメラ操作、ズームイン・アウトで観賞することができる。

A-10C Thunderbolt II

 重武装と高耐久性を備えた、近接航空支援用途の攻撃機。低速域下の安定した機動性と、対地攻撃兵装によって自らの有用性を証明した。

F-35C Lightning II

 ステルス性能を持つ多目的戦闘機。C型は海軍が運用する艦上機タイプ。JSF(統合攻撃戦闘機)計画の元で開発され、対地対空を問わず多任務対応が可能。

Rafale M

 空海軍共用使用の高性能オムニロール艦載機。M型は海軍仕様機。対地対空どちらとも長射程兵装の運用能力を持ち、戦場の主導権を握る。

ハンガーでの機体ショット。機体はF-15C Eagle
埋立地を利用した基地だろうか。黒煙の上がる陸地側にはたくさんの機体の姿が確認できる
尾翼に白いペンキで線が描かれている。罪線と呼ばれる線の数は、犯した罪が重いほど増えるらしい
欺瞞邀撃(ぎまんようげき)で離陸体制に入るF-15C。敵機を欺く重要な任務のようだ
ギアアップするF-35C。戦闘機ライセンサーの監修のもとギアの機構まで精密に再現している
アーセナルバードの上部になにやら光の円が見える。新しいレーザー兵器だろうか
雷鳴とどろく悪天候下でのミッション。落雷はFCS(Fire Control System)や機体制御の不具合を招く
増槽を切り離したF-15C。背後からは無人機が迫る
複座の後部には球形の装置のようなものが確認できる。機体はSu-30SM
ロケットランチャーで対地攻撃を行なうA-10C
雷雨による視界不良にくわえて、奇岩地帯では強い気流の影響も受ける。極限の状況下でのドッグファイトが始まる
この「444TH AIR BASE」は懲罰部隊に関連する施設のようだ