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食らえスパルタ式前蹴り!「アサシン クリード オデッセイ」試遊レポート
美しいギリシアを舞台に、傭兵として戦いに身を投じる主人公たち
2018年6月16日 10:12
E3 2018開催直前、ギリシア風の鎧を纏った兵士が敵を崖から蹴り落とすシーンが公開され、話題を呼んだ「アサシン クリード オデッセイ(以下、オデッセイ)」。6月11日に開催された「UBI Press Conference」では正式に舞台が古代ギリシアとなることが明かされた。
会場では試遊台が用意されており、早速プレイしてみることができたので、この手触りをお伝えしていきたい。
テストプレイでは「Delos Island」を中心としたプレイが体験できた。プレーヤーキャラクターは男性の「アレクシオス」と女性の「カサンドラ」から選択することができ、プレーヤーは傭兵として、スパルタとアテナイの戦いに身を投じていくことになる。
本作では会話のシステムが拡張され、選択肢によって物語の進行が変化する。中には嘘をついたり、NPCとの距離を縮め、恋愛関係に発展するような選択肢も用意されているので、プレーヤーキャラクターはより感情移入できるほうを選ぶのが良いかもしれない。
舞台となるDelos Islandには美しく青い海、強い日差しによって反射する光、白を基調にした建築物、そして差し色のごとく豊かな彩色が映える植物や果物など、ギリシアとして言われて想像するような景観がそのままそこにある。これまでの「アサクリ」シリーズのようにフィールドを歩き回っているだけでも様々な発見があり、観光気分も楽しめた。
「オデッセイ」の基本的なシステムは「オリジンズ」のものを踏襲しており、新たな相棒で、ギリシア神話の神の名を冠する鷹「イカロス」による偵察や、パルクールによる快適な移動やアクションが楽しめる。
時系列的に「オデッセイ」の主人公たちはアサシンではないはずだが、肉弾戦はもとより暗殺の術も身に着けている。この理由もストーリーで語られていくのだろうか……?
また、戦闘では新たな要素として極めて特徴的な"スパルタキック"とでも呼ぶべき前蹴りを使用できる。これは戦闘中にゲージを貯めることで使用することができるスキルの一部として用意されたもので、敵1人を思いっきり蹴り飛ばし、転倒させることができる。
これは1vs1の状況はもちろん、1vs多の戦闘でも1人を隔離することができるので実用上も極めて有用なスキルだ。何より超絶カッコよくて気持ちよく、スパルタ気分を存分に味わえるので、つい筆者はゲージをこれにばかり使ってしまった。
スキルには他にも自己回復や相手の厄介な盾を奪い取るスキルなども用意されていたので、クレバーに進めるのであればこれらもうまく活用していくべきだ。ちなみに、スキルはポイントを使用して強化したり、さらに上位のスキルを習得することもできる。自分好みのスキル構成を組み上げる楽しみもありそうだ。
また、少しストーリーを進めて一区切りすると、次は数百人単位での戦闘が楽しめる「コンクエスト」モードを体験することができた。
これはスパルタとアテナイの合戦をそのまま抜き出したようなコンテンツで、敵味方が入り乱れて戦うなか、プレーヤーはスパルタ陣営としてアテナイの兵士を倒し、スパルタを勝利に導いていく。
互いの勢力図はゲージとして表示され、アテナイのゲージを削りきることが勝利条件。アテナイ兵を倒すごとにゲージを減らすことができ、中でも黄色のインジケータで表示される兵士は強力な代わりに、倒すと大幅にゲージを減らせる。
黄色の兵士との戦闘に夢中になっていると、横合いから思い切り殴りつけられたり、前蹴りにこだわっていたら袋叩きにされたりと、比較的戦闘の難易度は高めな印象。ただ、混沌とした戦場を駆けまわる楽しさや、うまく敵集団を捌ききった時の達成感はひとしおで、腕を磨く楽しさが味わえそうだと感じた。
「オデッセイ」では美しい古代ギリシアを舞台にどのような物語が繰り広げられ、後のの時代のアサシン教団やテンプル騎士団に繋がっていくのだろうか。今作ではストーリーでの選択肢も多様化し、これまで以上に物語に没入することができそうなだけに、続きが非常に気になるところだ。続報を楽しみに待ちたい。
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