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モバイルでたっぷり楽しめる剣と魔法の戦い「The Elder Scrolls BLADES」
オンラインでの対戦、待ちを育てる楽しさも
2018年6月11日 17:23
「The Elder Scrolls BLADES」は、Android/iOS用RPG。両手に武器を装備し、1人称視点で迫力の戦いを繰り広げる、「スカイリム」の戦闘システムをモバイル機器向けに表現した作品である。
剣や盾を敵の攻撃に合わせるようにタップ、タップの仕方で剣の刃で切りつけるだけでなく、柄がしらで殴りつけるようなアクションも使える。コンシューマー機で体験した迫力の戦いが可能だ。
バーチャルスティックの移動でのダンジョン探索、横画面だけでなく縦画面での操作も可能。ダンジョンは地下の洞窟などだけでなく、フィールドを歩いているような森の中などのダンジョンも用意されている。こちらのグラフィックスのクオリティの高さも注目だ。ダンジョンは自動生成で生み出され、挑戦ごとに変化する。
本作はオンライン要素も盛り込まれている。注目ポイントが「TOWN」モード。街を“成長”させるモードであり、ダンジョンで得たりソースや、クエストの報酬で街がより豪華になっていき、新しいクエストを得られたり、キャラクターを強化させることも可能。友人がプレーヤーの街を訪れることもできるのだ。
さらに「ARENA」モードでは他のプレーヤーと対戦できるようになる。本作は「スカイリム」同様、剣と盾だけではなく、魔法も使用できる。相手に合わせて戦い方を変えてみたり、対戦向けのワザの組み合わせなど、考えることも多そうだ。本作がどう遊ばれていくかも注目したい。
本稿ではもう1つ、トッド ハワード氏のファンへのユニークな“じらし”についても触れたい。トッド氏は「Fallout」と「The Elder Scrolls」の2つのタイトルを手がけているが、「The Elder Scrolls」のナンバリングタイトルの新作が出ていない一方で、今回「Fallout 76」が発表され、多くの人が、「新作の『The Elder Scrolls』は?」とやきもきしているところがあった。
トッド氏はそんなファンの心はもちろん知った上で、まずジョークを飛ばした。「Skyrim Very Special Edition」としてスマートスピーカー向けの「スカイリム」のPVをわざわざ作ったのだ。スマートスピーカーが重厚な言い回しでTRPG風に「スカイリム」の風景を説明し、プレーヤーである男はゲームキャラになりきって大興奮で大暴れという、「これはこれで面白いかも」と思わせる架空のゲームを提示したのだ。
そして「Fallout 76」を説明し、それでもあきらめきれないファンの前で、モバイルでの「The Elder Scrolls BLADES」を発表。「コンシューマも良いけど、モバイルでも面白そうかな……」と思わせておいて、最後の最後に「The Elder Scrolls VI」を発表し、ファンを心の底から驚かせ、そして喜ばせた。優れたゲームクリエイターならではの楽しい“演出”であり、ファンはより一層「The Elder Scrolls VI」を期待し、その前にプレイできるシリーズの新作「The Elder Scrolls BLADES」をプレイしようと思ったことだろう。