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Microsoft、“アクセシブルゲーミング”を推進する「Xbox Adaptive Controller」を正式発表
2018年5月17日 16:15
米Microsoftは、米国時間の5月16日、肢体に障碍のある人向けのゲーミングコントローラー「Xbox Adaptive Controller」を正式発表した。対応デバイスはXbox OneファミリーおよびWindows 10 PCで、価格は99.99ドル。実機は、数週間後に米国ロサンゼルスで開かれるE3で出展される予定で、発売時期は年内を予定。日本での発売は未定。
「Xbox Adaptive Controller」は、Microsoftが支援しているデジタル分野のアクセシビリティについて考える取り組み「Global Accessibility Awareness Day」に合わせて発表されたもので、肢体に障碍があり、ゲームコントローラーを満足に握れなかったり、すべてのボタンへのアクセスが難しい人たちに対して、よりゲームを身近なものとする“アクセシブルゲーミング”を推進するためのデバイスとなる。
コントローラーのデザインは、2つの巨大な黒いボタンをメインキーとして中央に配置し、その左側にDパッドやXboxボタンなどを設置。2つのボタンを使ってプレイする、一見電子ドラムのようなデザインだが、最大の特徴は奥側面にズラリと並べられた19個の3.5mmジャックにある。この1つ1つに、個別のキーが割り当てられており、別売の3.5mm端子接続のボタン型コントローラーを接続することで、機能を拡張することができる仕組みになっている。左サイドのUSB端子に専用のジョイスティックを接続することでアナログ操作にも対応する。
「Xbox Adaptive Controller」は基本的には格闘ゲームのコントロールボックスのように、フラットなテーブルに置いて使う形となるが、背面をマウントさせることもでき、プレーヤーの体勢や状態を問わずプレイできるように工夫されている。
そしてこのコントローラーは、通常のコントローラーのように排他処理を行なわず、通常のコントローラーと同時にプライマリコントローラーとして設定可能で、「Xbox Adaptive Controller」を使用中も、もう1人がXbox Wireless Controllerでヘルプするという使い方が可能となっている。