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ID@Xboxイチオシはこれ! 超高速ダウンヒルゲーム「DESCENDERS」プレビュー

コースが無限に生成される完全物理ベースのエクストリームスポーツ

3月19日~24日開催

会場:Moscone Center

 ID@Xbox Media Showcaseでは、18ものインディタイトルがすべてプレイアブルで出展される。わずか2時間しかないため、物理的にすべてプレイするのは不可能で、良作に巡り会えるかどうかは運だ。そんな中でも「これは間違いなくベストだ」と思えたのがダウンヒルゲーム「DESCENDERS」だ。モトクロスバイクをモチーフにした「TRIALS」シリーズを彷彿とさせる物理ベースのゲームデザイン、無限のトリックバリエーションを備えたやり込み要素、そして凄まじい爽快感。エクストリームスポーツ好きには久々にやってきたビッグウェーブだ。まずはトレーラーを見て欲しい。

【Descenders Early Access Launch Trailer】

「DESCENDERS」ディレクターのMike Rose氏
現在Steamでアーリーアクセス中。今回はXbox One版をプレイした
レースゲームなので必要性は薄いとはいえ、日本語も導入されている
3つのチームのいずれかに所属する

 「DESCENDERS」は、ダウンヒルと呼ばれるマウンテンバイクを使ったエクストリームスポーツの世界を物理ベースで完全再現したレースゲームだ。

 トレーラーを見てもわかるように、まず驚かされるのは信じられないほど速いということだ。とりあえず手に取って遊んでみると、あまりに速すぎてまったくバイクを制御できず、思いっきりコースアウトするし、ジャンプ台を飛んでもまともに着地できない。200kmは余裕で出せるレースゲームよりはだいぶ遅いはずだが、体感のスピード感はそれを遙かに上回る。

 「まずはチュートリアルで操作方法を学んだ方が良いな(笑)」と、ディレクターのMike Rose氏に促されて、基本操作をマスターしていくと、とりあえずコース通りには走れるようになった。ただ、それだけではダメで、大小のジャンプ台でトリックを決めてポイントを稼ぐ必要がある。

 細いジャンプ台にうまくバイクを誘導して飛ぶ。ジャンプ台に乗ったときの加速度や向きによって飛べる距離は大きく変わる。そこから縦、横の2軸でひねりを加える。滞空中にボタンひとつでカッコ良くトリックを決めてくれる、なんて生やさしいルールはなく、すべて物理法則に則って手動でトリックを決めなければならない。もちろん、着地も計算してトリックを決めないと、着地に失敗してミスになってしまう。頭から突っ込んで「これは死んじゃうんじゃないか……」というような大事故を起こしても死ぬことはないが、いわゆるライフ制になっていて、一定数ミスをしてしまうとゲームオーバーとなる。

 筆者が慣れない手つきでジャンプ台に挑み、横倒しで転んだり、思いっきり頭から突っ込む度に、Rose氏が大笑いする。よほどの笑い上戸のようで、説明するより、笑ってる時間の方が長かったほどだが、ジャンプ台に乗るときの位置を安定させて高く飛ぶことと、トリックは転びにくい横回転で行なうことをレクチャーして貰うと、徐々に安定して着地できるようになってきた。着地しても速度を維持しながら決められたコース通りに走るのが難しいのだが、少しずつ自分のスキルが上達しているのが感じられるのは楽しい体験だ。気づけば時間一杯まで走り込んでしまった。時間切れで遊べなかったほかのゲーム達、申し訳ない。

 落ち着いたところで、Rose氏が「DESCENDERS」のゲーム概要を説明してくれた。走ってるときは知る由もなかったが、このゲームの最大の特徴は、ステージが自動生成されるところだ。つまり、ゲームを遊ぶ度に、コースの構造が変わる。コースパターンには高原、森、渓谷、雪山の4パターンがあり、筆者が今回プレイしたのは、比較的もっともオーソドックスな高原だ。高原の時点ですでに十分エクストリームだと思ったが、森だと、高速で木々を避けながら走ったり、渓谷では落ちたら即死の谷底が待ち構えるなど、さらにエクストリームになるらしい。一期一会のコースに武者震いして、一世一代のトリックを決める。「DESCENDERS」はそういう粋なゲームというわけだ。

 ゲームには3つのチームが存在し、どのチームに所属するかによって、乗れるバイク、衣装が替わってくる。今回は時間不足でそのカスタマイズについては十分に見ることができなかったが、様々なバイク、アバターが用意され、自分だけのデザインをこだわることができるようだ。

 本作は2月10日よりSteamにてアーリーアクセス中で、価格は2,569円。Xbox One版の発売日は未定となっているが、ゲーム自体はすでに完成しており、層遅くはならなそう。ゲーム自体もさることながら、リリース後にアップされるであろうエクストリームな動画にも期待したい作品だ。

【トリックシーン】

【スクリーンショット】