ニュース
「二ノ国IIレヴァナントキングダム」の豪華俳優陣が勢揃い
日野晃博氏「RPGのノウハウを結集して作られた超大作」と自信の1作を披露!
2018年3月22日 21:05
レベルファイブは、3月23日発売予定のプレイステーション 4/Windows PC用RPG「二ノ国IIレヴァナントキングダム」の完成披露披露会を開催した。発表会には同作の豪華声優陣が出席し、制作秘話などを披露した。
冒頭、日野晃博代表取締役社長/CEOは「完成まで実に4年かかった“超大作”」として「二ノ国II」を紹介。昨今、長い制作期間をかけて制作される、こういった超大作が少なくなってきたが、それだけレベルファイブとして心血を注いだ気合いの入った1作となっている。日野氏は「(これまでレベルファイブで作ってきた)RPGのノウハウを結集して作られた」と力強く語る。
日野氏は同作のアピールポイントを3点挙げた。1つは豪華な制作陣。その筆頭に上がるのがジブリでも数々の名作を手がけたキャラクターデザインの百瀬義行氏と、音楽を手がけた久石 譲氏。日野氏は百瀬氏について「百瀬氏によって、今作でキャラクターの魅力が一層高まり、『二ノ国II』が日本を代表する作品となった」と百瀬氏の功績が大きかったとコメント。久石氏の音楽については「映画かと思うほど素晴らしい音楽」とこちらも重要なポイントだったと語る。
2点目は全世界同時発売であるという点。「二ノ国」シリーズは常に海外で高い評価を得ている。今作でも海外展開を見据えた上でJRPGとしてのあり方を考えた作りとなっている。それはゲームのシステム的な面から、グラフィックス、音楽まで一貫している。それだけ考え抜かれて制作されているだけあって、海外でもすでに高い注目を集めている。
3つめのポイントは、登場キャラクターの声を演じている俳優陣が豪華な点だ。なかなか大作映画でも揃えることが難しい一線級の俳優陣が声を演じている。日野氏は「声で命を吹き込んでくれた」と語るが、何よりそのキャスティングには悩んだようだ。ただ豪華な話題先行ではなく、「キャラクターにちゃんと合った人」(日野氏)ということで、細かいところまで設定した日野氏自身が自らキャスティングしたのだという。それだけにその仕上がりには「演じてもらって大変満足している」(日野氏)と自信たっぷりに語った。
発表会にはその役を演じた俳優陣が出席。国を追われた幼き王の主人公エバンを演じる志田未来さん、ともに建国に奮闘するもう1人の主人公ともいえるロウラン役の西島秀俊さん、空賊の娘でヒロイン・シャーティー役の門脇麦さん、仲間を救うため奔走する天才エンジニアであるシャリア役の木村文乃さん、冷徹な女王の側近・セシリウス役の山崎育三郎さんが登壇した。
日野氏曰くゲームのキーポイントとなるキャラクターであるロウランを演じた西島秀俊さんは「プレーヤーがゲームの世界に入って、登場キャラクターと一緒に過ごす。それだけに(映画などの)作品より人物を作り上げなければならない」と気合いを入れて収録に臨んだのだという。細かいところまで日野氏に設定を聞き、丁寧に作り上げられた登場キャラクターの人物像に、日野氏も「完璧」と太鼓判を押している。
一方で、門脇麦さんや木村文乃さんは声優初挑戦であったことから、色々と難しかったようだ。映像作品の場合、体すべてを使い演じることが必要だが、声で演じるときは「感情を声に乗せる」必要があり、これが普通に演じることと違い、俳優さんにとってはなかなか難しいようだ。自然でありながら感情を声に乗せる演技の難しさ。さらにゲームは各声優陣別録りなケースが多く、今回も別々に収録が行なわれ、先に演じた俳優さんは何もないところで演じなければならず、それだけにさらに難しかったようだ。
また、山崎育三郎さんは「最後に、『ハッ!』や『エイッ』とか戦闘用の音声も収録して、次の日に声ががさがさになりました」とこれまでに無い音声の収録に苦労したようだ。
発表会では、キャラクターと俳優陣の似ているところと違っていると感じているところについて質問があった。シャリア役の木村文乃さんは「シャリアは姉御肌で、人としてあこがれる。それと、シャリアは(信じるに足る人だと思ったら)その人をずっと信じ続けるし、そのために場面によっては厳しいことを言うこともある。人を想うとはどういうことか考えさせられ、見習いたい人物」と熱く語った。
主人公のエバンを演じた志田未来さんはエバンについて、「幼いながらに国を想う子で、(そういった想いを持っているから)周りの人が付いてくる。私は付いていきたい方で引っ張るタイプではないので見習うところがあると思う」と謙遜するが、日野氏は「エバンは最初は引っ張るような人ではないが、仲間に背中を押されて成長していく。その成長していく感じが良く出ている」と語った。
西島さんは最後に「ゲームの中のキャラクターになりきってプレイすると思いますが、そのキャラクターを演じることができて本当に楽しむことができました。いつになっても夢や冒険は楽しい。その楽しい時間を共有してもらえればと思います」とコメント。志田さんも「史上最大のスケールの作品に仕上がっていると思います。素敵な王国を作ってもらえればと思います」とプレーヤーに語りかけた。
日野氏は「数百人のスタッフにより、心血を注いで作り上げた。(ゲームとして)大幅に進化し素晴らしい作品になった。ぜひとも遊んで頂ければと思います」とアピールし、締めくくった。
©LEVEL-5 Inc.