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「ω-Force」20周年記念ライブで新作「無双 OROCHI3」を2018年発売と発表!
「討鬼伝」の新作は、ω-Forceの「謎の新作」が発売されたあと?
2018年3月17日 22:36
コーエーテクモゲームスは3月17日、「真・三國無双」シリーズや「戦国無双」シリーズなどを手がける開発チーム「ω-Force」が誕生20周年を迎えることを記念してスペシャルライブ「『ω-Force』20周年記念ライブ」を開催した。
ライブでは制作陣のトークを挟みながら進行。さらには会場からアンコールの声が響く中、会場が暗転しスクリーンに謎の映像が映し出されると同時に、会場からは大きな歓声が上がった。ここで発表されたのが「無双 OROCHI3」のティザー映像。ラストには「2018」と表示され、2018年に発売されることが示唆された。会場内からは「待ってた!」の声も聞かれ、大きな興奮に包まれた。
さらに、ライブの時系列的にはこれに先んじることになるが、ω-Forceのブランド長、兼「討鬼伝」IPプロデューサーの小笠原賢一氏がトークコーナーで、「『討鬼伝2』以降パッケージ版のタイトルは発表していませんが、ω-Forceとして手がける他のプロジェクトが進行中で、これをしっかり終わらせたら、(『討鬼伝』の)新しいのをやりたいので、もうしばらくお待ち頂きたい」とコメント。
先にはなると思われるが、ラインナップとして計画されていることを明らかにした。また、“他のプロジェクト”についても、「驚きのタイトルで、そちらもしばらくかかる」と言うことで、こちらも非常に気になるところ。
ライブは、会場から開演まで、MCを務めた石田三成などを演じる竹本英史さんと王元姫を演じる伊藤かな恵さんの影ナレでひと盛り上がり。スクリーンには「三國無双」の映像まで流され、大きな歓声が上がる。各タイトルの懐かしいオープニング映像も流され、来場者によって思い入れがあるタイトルが違うのか、それぞれに歓声が上がることもあった。
開演1曲目はやはりこの曲、「DYNASTY WARRIORS」から。たたみかけるように「真・三國無双」のシリーズ楽曲が披露された。同作のトークコーナーでは、演奏ではギターとして参加したMASAサウンドディレクターとIPプロデューサーの鈴木亮浩氏がライブ開催にあたっての苦労話などを披露。
MASAサウンドディレクターは、「念願のゲームミュージックのライブ」ということで楽しくて仕方がなかったとか。ところが昔の曲をバンドアレンジのために発注する際に、「古いデータだから取り出せない。古い媒体に収められているから読めない、フリーダムに作っていたから譜面がない」というないないづくしで、結果的には「耳コピしてください」とアレンジを担当した榎本 敦さんにお願いしたのだとか。
鈴木氏は「迫力抜群で感動しました」とコメント。開発当時を振り返り2人は「当時、歴史ゲームを作っているのではない。アクションゲームを作っているので、中国色にこだわらずノリを大切にして欲しいと言われた」と語る。MASA氏は「初めて作った曲が『DYNASTY WARRIORS』で、おそるおそる小笠原氏に聞かせたら、『もうちょっと短くなりませんか?』とだけ言われ、ホッとしました」という。
ラストに挨拶した鈴木氏は「まだ発表していないが、『真・三國無双8』は次のアップデートに着手している。どんどん良くしていこうと思っています」と今後の予定を明かした。
続いて演奏されたのが「戦国無双」シリーズ。「真・三國無双」コーナーがギター中心のハードロックテイストだったのに対して、尺八奏者の中村仁樹さんも加わり、キーボードの音色を中心に和風のテイストを感じさせる楽曲演奏となった。
ここでは鯉沼久史代表取締役社長 兼 「戦国無双」IPプロデューサーと吉松洋二郎サウンドディレクターが登場。鯉沼氏は「非常に懐かしい」と振り返りながら、タイトルとして「真・三國無双」シリーズに続くタイトルだったことから和風の雰囲気にこだわり、戦闘シーンの合間にドラマパートが入ることから「戦国無双」らしく聴きやすさを出したかったのだと語る。ちなみに吉松氏は「BGMが掛かるタイミングがずるい(盛り上がる)」という理由で「勝機」が好きなのだとか。
ここからは、「討鬼伝」の音楽を手がけた坂本英城さんが新たにゲストキーボーディストとして登場。プログレッシブロックテイストの変化球バリバリなドラマチックな楽曲を披露。ここでも尺八奏者の中村仁樹さんが大活躍。尺八は演奏の音の範囲が決まっているらしく、転調には向かない楽器なのだとか。ところが坂本さんの楽曲は転調しまくりということで、結果、演奏のためには15本もの尺八が必要となった。
坂本さんは作曲時にサウンドディレクターに相談したところ、「坂本さんの好きなように作曲してもらって、尺八の方を合わせれば良い」と返答され結果生れたのがこれらの楽曲だという。この日のライブでも、ずらっと並んだ尺八を鯉沼氏が見て感心していたのが印象的だった。
「討鬼伝」には数多くのボスモンスターが登場する。が、あまりに多くて、どのように個性を出していけばいいのかに、坂本さんはかなり悩んだのだとか。作曲するときには、数多くのグラフィックスや映像の資料を提供してもらい、モンスターの形、重さ、動きなどを見ながら考えたのだという。かなり苦労したが、創作上の苦労ということで、「心地よい苦労」と表現した。
今回のバンドメンバーは、ギターに寺前 甲さんと宮崎大介さん、ベースに榎本敦さん、キーボードに上倉紀行さん、ドラムは岡島俊治さんということで、昔から数々のハードなゲームミュージックをライブ演奏してきたバカテク集団として知られる。この日の演奏も、完璧な演奏を聴かせてくれた。
鯉沼氏は今回のライブについて「みなさんの支えがあったからこそ開催することができた。今後もやっていきたい」とコメントし、会場から大きな拍手を浴びていた。
【セットリスト】
タイトル | 収録作品 | |
---|---|---|
M1 | DYNASTY WARRIORS | 「真・三國無双」 |
トーク | 竹本英史さん、伊藤かな恵さん | |
M2 | CYCLONIZED TYPHOON | 「真・三國無双7」 |
M3 | SLASH THE DEMON | 「真・三國無双5」 |
M4 | ARENA | 「真・三國無双2」 |
M5 | SLASH IT; THRASH ALL | 「真・三國無双8」 |
M6 | GREAT RED SPIRIT | 「真・三國無双4」 |
トーク | 竹本英史さん、伊藤かな恵さん、MASAサウンドディレクター、鈴木亮浩IPプロデューサー | |
M7 | 姉川 | 「戦国無双」 |
M8 | 川中島 | 「戦国無双」 |
M9 | 忠勝のテーマ | 「戦国無双 猛将伝」 |
M10 | 小牧長久手 | 「戦国無双 猛将伝」 |
M11 | 手取川 | 「戦国無双2」 |
M12 | 勝機 | 「戦国無双3」 |
トーク | 竹本英史さん、伊藤かな恵さん、鯉沼久史代表取締役社長、吉松洋二郎サウンドディレクター | |
M13 | 鬼討ツモノ | 「討鬼伝」 |
M14 | ゴウエンマ | 「討鬼伝」 |
M15 | ヒノマガトリ | 「討鬼伝」 |
M16 | カシリ | 「討鬼伝2」 |
M17 | 烈火 | 「討鬼伝2」 |
トーク | 竹本英史さん、伊藤かな恵さん、坂本英城さん、小笠原賢一氏 | |
M18-1 | THE WALL OF FATE | 「真・三國無双3」 |
M18-2 | 戦神 | 「戦国無双4」 |
M18-3 | 英雄の進撃 | 「討鬼伝」 |
Enc-1 | THEME OF OROCHI -REBIRTH MIX- | 「無双 OROCHI Z」 |
Enc-2 | 花の都 | 「戦国無双」 |
Enc-3 | CRUSH'EM ALL | 「真・三國無双6 |
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