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「人生ゲーム50周年事業発表会」開催。最新版やジャンプコラボ、ラスベガスに行けるキャンペーンなど様々な施策を発表
2018年3月15日 17:25
タカラトミーはボードゲーム「人生ゲーム」の50周年を記念した様々な施策を発表した「人生ゲーム50周年事業発表会」を開催した。
「人生ゲーム」はアメリカの「GAME OF LIFE」を和訳する形で1968年に第1弾が発売された。その後独自の要素を加えた日本独自の姿に進化、今ではボードゲームの代表的なゲームへと成長した。今回の発表会では新製品の紹介にとどまらず、「週刊ジャンプ」とのコラボレーション、ラスベガスへ招待するキャンペーン、葛飾区の町おこしへのコラボレーションなど様々な施策が発表された。
最初に登壇したタカラトミー代表取締役社長の小島一洋氏は「人生ゲーム」の歴史を振り返った。「人生ゲーム」が日本で販売されたのは、アメリカの“自立性”へのあこがれがある。当時の子供達の間では「お金の話」ははしたないとされていた。しかし「人生ゲーム」はゲーム内の紙幣を手に持って大金の感触を味わえる。チャンスをつかんでお金を稼いだり、ふとしたことで損をしたりする。それは子供の頃からお金を自らの手で稼ぎ、学費などに充て、夢をつかみ取っていくアメリカの子供の成長を描くゲームだったと小島氏は語った。
そこから「人生ゲーム」は日本で発展していく。職業の要素を取り入れ、年収が違ったり、職業に失敗して転職するなど現実の大人達の世界を垣間見せる。さらにバブルや不況、オカルトブームや、コンピューターなど様々な世相風俗を取り入れ、「現代人の人生」を提示していくゲームとなっていった。そしてこういった楽しみを支える根底にあるものは「コミュニケーションの楽しさ」だ。勝ち負けだけでなく、他の人の人生も比較できる。選択時などでの駆け引きもある。ゲームを中心に大きな「輪」を作ることができるのが大きな魅力だと小島氏は語った。
ここから具体的な施策の発表となった。50周年を記念して発売されるのが3月31日発売の「人生ゲームタイムスリップ」である。価格は3,980円(税別)。このゲームはその名の通り、過去から未来までの世界を描き、その中での人生を提示していく。1970年代から2010年代までをテーマにした5つのステージにわかれており、1980年代の「東京ドーム」や2010年代の東京スカイツリーなど各時代を象徴する建物を提示している。
マス目は時代を象徴するイベントを設定。職業は時代によって年収が変化し、資産となる「お宝カード」も時代を思い出させるものが多く設定されている。多くの人が様々な時代を思い出させる仕掛けを用意しており、子供や孫に「あの時代はこうだった」と思い出話を語れるようになっている。さらに追加ボードとして“未来”の時代を用意。これから実用化されていく「来るべき世界」を提示する要素も盛り込まれている。
「人生ゲーム」と同じように50周年を迎える「週刊少年ジャンプ」とコラボレーションを行なった「週刊少年ジャンプ人生ゲーム」は7月発売予定。価格は4,500円(税別)。週刊少年ジャンプの現在連載中のキャラクターに加え、過去の名作キャラクターが集結し、コミックを読むかのようなストーリーが展開していく。
本作では自分のコマは車の形ではなくルフィや両さんといったキャラクターであり、「仲間カード」を集めていくことでストーリーを進めていく。お金ではなく「Jコイン」を集め、作品の枠を越えたジャンプキャラクターが協力していくことになる。
4月1日からアーティスト「B'z」の30周年を振り返る展覧会「B'z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018」の会場・有楽町インフォス限定で販売されるのが「B'z人生ゲーム」。価格は未定。プレーヤーは「B'z」のスタッフとなり、バンドを盛り上げながらNo.1スタッフを目指していく。30年の歴史を盛り込み、楽曲やトピック満載のゲームとなっている。
商品だけでなく様々なイベントも行なわれる。商店街を「人生ゲーム」の盤面に見立て、ルーレットを回して様々なお店を回っていく「まちあそび人生ゲーム」を葛飾区で行なう「まちあそび人生ゲームin葛飾」が2018年秋に開催される。タカラトミーは葛飾区に本社があり、青戸の商店街を中心に開催される予定だ。
このほか進行中のプランとしては西表島や竹富町など日本の最南端の島々の9つの小学校が参加する「みんなで作る人生ゲームプロジェクト」や、盲学校の協力で目が見えなかったり、視力の弱い人でも楽しめる「人生ゲーム」の開発なども行なわれている。
「ユニバーサルデザイン人生ゲーム」は、山の形をした版の頂上を目指していくゲーム。各マスは大きな数字と点字が書かれており、そのマスに応じて内容を記載した点字ブックが付属している。現在は目の見えるインストラクターの協力が必要だが、目の見えない子供達だけでも遊べるようなゲームを目指しているとのことだ。
50周年を記念した豪華なイベントも行なわれる予定だ。3月31日からwebで応募を始める「ラスベガスで目指せ リアル億万長者キャンペーン」は2組4名が当選できる。当選した人はアメリカのラスベガスで2,000ドルを資金として受け取り、ギャンブルに挑戦、億万長者を目指すことができるキャンペーンだ。
もう1つ、「人生ゲーム日本一決定戦」も盛り上がる企画となるだろう。「50th人生ゲームフェスタ 人生ゲーム日本一決定戦」は家族、個人での参加が可能。参加者の中から「日本一運のいい人」を決定する。このイベントでは歴代のゲームの展示や体験会、抽選会なども行なわれる予定。詳細は後日公開予定だ。
50周年を記念して製作されたアイテムも初お披露目となった。「輪島塗人生ゲーム・春夏秋冬」は“輪島塗”の行程によって製作され、蒔絵職人が盤面を描いた特別製の人生ゲーム。コマやルーレットも気で作られている。盤面には職業に当たる虫などの生き物の絵、赤いマスはイベントマスで、それぞれコマに止まったことで対応する和紙でできたカードをめくって展開していく。
重ね塗りで立体的に表現した橋や山、螺鈿の技法が取り入れたれた表現などゲーム盤は見入ってしまいそうな美しさがある。プレーヤーはスタートからゴールまで、ルーレットを回して春夏秋冬の季節を進んでいくこととなる。工芸品でありながら、ちゃんと遊べるところが大きなセールスポイントだ。「輪島塗人生ゲーム・春夏秋冬」は今後様々なイベントで公開されていくという。
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※新国立競技場のミニチュアを制作するにあたりモチーフとなったイメージパース図等の原著作者は、新国立競技場整備事業大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体です。
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