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さっぽろ雪まつり、「FFXIV」の大雪像「白銀の決戦」の引き渡し式が開催

道産子の吉田P「今にも動き出しそうな大雪像を作っていただいた」

【さっぽろ雪まつり】

2月5日~12日開催

会場:大通会場、すすきの会場

 さっぽろテレビ放送(STV)は2月4日、明日より札幌市において開催される「さっぽろ雪まつり」に先駆けて、大通り会場4丁目のSTV広場に製作された「ファイナルファンタジーXIV」の大雪像「白銀の決戦」の引き渡し式を開催した。さっぽろ雪まつりは、2月5日より2月12日までの日程で、大通り会場およびすすきの会場において開催される。

引き渡し式は、陸上自衛隊第11旅団の製作担当者全員が参加
挨拶する「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏
お礼の目録としてレターモーグリを手渡す吉田氏
自衛隊高官にモーグリを手渡した男、吉田P

 STVとスクウェア・エニックスのコラボは、昨年の「ファイナルファンタジー」30周年を記念して製作された「決戦!雪のファイナルファンタジー」に続いて2度目。

 「さっぽろ雪まつり」は名実共に、日本が世界に誇る一大雪像イベントであり、世界中から観光客が訪れる。お目当ては20m四方ほどの大きさで製作される大雪像で、かつては大阪城や紫禁城など、世界の名所が定番だったが、近年は日本が世界に誇るコンテンツとしてゲームが注目されており、さっぽろ雪まつりの“新しい見世物”であるプロジェクションマッピングとの相性の良さもあり、「ファイナルファンタジーXIV」に白羽の矢が立てられた。

 吉田氏は、生まれは札幌、育ちは函館、高校卒業から30歳まで札幌で働いていたという生粋の道産子であり、大雪像の凄さを誰よりも知悉しているため、依頼が来たときに感激し、話はトントン拍子に進んだという。

 製作を担当したのは、大雪像の製作にかけては国内最精鋭と謳われる陸上自衛隊第11旅団(第11特科隊、第11偵察隊、第11高射特科中隊)の皆さん。「白銀の決戦」と題し、「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」の名シーンのひとつである孤高の竜騎士エスティニアンと、宿敵のニーズヘッグとの対決を描いた。槍を携え、鎧を身にまとい、そしてキーアイテムである「竜の眼」まで所持したフル装備のエスティニアンと、顔を突き出し、口を大きく開け、今からまさにブレスを吐きださんとするニーズヘッグをダイナミックな構図で表現している。

 引き渡し式で協力企業の1社として挨拶を行なった吉田氏は、「このお話をいただいた時に、『そんなバカな』と。しかも、自衛隊の最精鋭の皆様が作っていただけるという凄さをわかっているのは、我々札幌市民、道産子のみんなだと言うことで、開発チーム一同に『これは凄いことなんだぞ』と言って回りました(笑)。皆さんが『史上最高難易度だった』と仰るものを間近で拝見して、恐ろしいものを作っていただいたものだなと。僕らも日頃クオリティにはこだわっていますが、それを超えるかのような、今にも動き出しそうな大雪像を作っていただきました。僕は見ての通り、昔からやんちゃをして参りまして、そんな自分がこんな場所に立って皆さんと一緒に大雪像の完成をお祝いでき、さらにたくさんの方に見ていただけるのは非常に嬉しいことです」と最上級の表現で絶賛した。

 続けて吉田氏は、「『FFXIV』は実は経緯が複雑なプロジェクトで7年前に最初にリリースされたときは、世界中から大失敗と言われたプロジェクトです。それをひとつずつ改修して、プレーヤーの皆さんと一歩ずつ歩んできて、現在は1,000万人を超える方に遊んでいただいているゲームです。ですから日本全国のみならず、世界からも大雪像を見るために光の戦士達が続々この地に訪れることだと思います。今日も早くから道産子の光の戦士達がたくさん来て下さっています。週末には札幌でイベントも予定しているので、さらにたくさんの方が見に来てくれると思います。明日(2月5日)の18時からはプロジェクションマッピングが掛かって、皆さんが作ってくれた大雪像がさらに1つ上の次元に引き上がると思います。僕も最終調整に参加して、ギリギリまでクオリティにこだわっていきます。日本や世界の皆さんに楽しんでいただければと思います。本当に製作ありがとうございました」と抱負と感謝を述べた。

 ちなみに陸上自衛隊第11旅団の皆さんにはお礼として、レターモーグリのぬいぐるみ10体や、エオルゼアカフェチョコレート10個、焼きそば弁当12ケースが贈られた。最後の焼きそば弁当は、道産子なら誰でもニヤリとするアイテムということで、吉田氏が特に希望したアイテムだという。目録の代わりにレターモーグリのぬいぐるみが吉田氏から第11特化隊副隊長両角2等陸佐に贈られるというシュールな風景が繰り広げられた。

 吉田氏が「贈答品として焼きそば弁当が一番喜んでいただけるのではないかと思ったので是が非でも焼きそば弁当にしてほしいとお願いさせていただいた。ぜひお腹が空いたときに食べていただければ」と挨拶すると、両角2等陸佐は「これからも維持補修ありますので、そのときに食べたいと思います。ありがとうございます!」と返礼。大きな拍手に包まれた。さっぽろ雪まつりに参加予定の方は、この白銀の決戦をぜひ昼と夜の2度堪能したいところだ。

【陸上自衛隊第11旅団の皆さん】
【道産子の光の戦士達】
引き渡し式は関係者及びメディア限定で一般の方は入れなかったが、吉田氏はイベント終了後、側道まで来ていた“道産子の光の戦士達”に挨拶。記念撮影にも応じていた。このあたりのファンサービスはさすがだ
【白銀の決戦】
吉田Pと白銀の決戦
グッと寄ると凄まじい迫力だ
竜の眼が特徴的なエスティニアン
牙の1本1本まで精密に作られているニーズヘッグ
角度を変えてみると、製作用の階段が見える。完全手作りの苦労がしのばれる