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大人をメインターゲットにした「tomica展」を初開催!
レアなお宝から時代を感じさせる風景まで、たっぷりトミカが楽しめる
2018年1月17日 14:02
三越伊勢丹は、タカラトミーのダイキャストミニカー「トミカ」のイベント「tomica展」を、伊勢丹新宿店本館6階催物場にて、1月17日から22日まで行なう。料金は大人700円(税込)、子ども(3歳~小学生)は600円(税込)。初日を迎えた本日、開催に先がけて会場の取材をすることができた。
トミカは1970年に第1弾が発売された、日本を代表するミニカーブランドだ。低価格にもかかわらず内装まで再現されたこだわりの造形、ダイキャストのしっかりした手触り、そして気持ちの良い感触をもたらすコロ走行と、その高いクオリティで子供だけでなく大人にまで人気を博し、コレクションアイテムとしても知られている。
「tomica展」はその長いトミカの歴史の中で、明確に“大人”をターゲットにした初めてのイベントとなる。子供向けのコーナーも用意されているが、大人が楽しめるコーナーに注力しており、トミカファンはもちろん、車好きの人にもオススメのイベントとなっている。
比較的ユーザーの年齢層が高い「百貨店」でのイベント、というところでも主催者側の「大人向けのイベント」という狙いがわかる。タカラトミーは銀座三越で「リカちゃん」の大人をターゲットに入れたイベントを成功させており、そのノウハウも活かされているとのことだ。
大きな注目ポイントは「ギャラリーゾーン」。「日産 スカイライン HT 2000 ターボRS」、「ホンダシビック TYPE R」、「トヨタ86」など様々な時代の名車のトミカを展示。トミカの写真と車の説明だけでなく、実車の写真も掲載しトミカの再現度をアピールしている。しかも往年の名車を掲載したムック本も物販コーナーで販売している。当時の思い出に浸りきれる仕掛けを用意しているのだ。他にも現在販売されているトミカを展示するコーナーもある。
「森永拓郎コレクション」は、コレクターとして知られ「B宝館」という名前で自らのコレクションを展示している、経済アナリストの森永卓郎氏のコレクションの一部を展示しているもの。15,000台以上のコレクションの一部が展示されている。香港での限定トミカや記念商品、地方のラジオ番組の景品や、株主だけがもらえるトミカなどそのマニアっぷりが伝わってくる。古いモノが多く、「時代」を感じさせられるコーナーだ。
「太田隆司ペーパーアート×tomica」は、雑誌「CAR GRAPHIC」で「PAPER MUSEUM」という連載も担当しているペーパーアーティスト太田隆司氏の作品とトミカのコラボレーション。太田氏の作品は、“乗り物”にこだわったモチーフが多く、様々な情景、車や電車がある風景や、ノスタルジーを感じさせる情景を描き出している。今回はここにトミカを置き、作品に加えているのだ。太田氏はトミカの配置にも強くこだわり、ブースの光の当て方も1つ1つこだわったとのこと。太田氏の素晴らしい表現力と、トミカが置かれることで生まれる独特の雰囲気が面白い。
小さな子供が楽しめるコーナーももちろん用意されている。つり堀の中からほしいトミカをつりあげる「トミカつり」はドアやボンネットなどが開いていて引っかけやすくなっているし、釣れるトミカはペイントがイベント仕様になっているのでファンも注目である。「トミカおえかき ~君だけのマイトミカを描こう~」は、リコーの協力によるスキャナーを活用したシステムで、子供達が描いた乗り物がプロジェクターで映し出したマップ上を動き回る楽しいだ。塗り絵のように樹脂を塗り固めることで厚みのある「ぺたぺたやき」も子供が喜びそうだ。
ファンにとってイベントと同じくらい楽しみなのが「Shopping Zone」だろう。トミカ関連のイベントのみで発売されるトミカや、多彩なグッズ、復刻されたムックなど注目商品が目白押し。トミカの奥深さを満喫できるイベントである。ファンはもちろんであるが、車好き、ちょっとノスタルジーな雰囲気に浸りたい人など様々な人にお勧めのイベントである。