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「ガールズ&パンツァー 最終章 第1話」がついに上映開始!
初日舞台挨拶に5人が勢揃い。渕上舞さん「オープニングにキュンと来ました」
2017年12月9日 22:54
「ガールズ&パンツァー」シリーズ最新作となる「ガールズ&パンツァー 最終章 第1話」が12月9日、全国59の劇場にて一斉公開となった。新宿バルト9では、9時45分より上映が開始され、その後、恒例となっているゲストによる初日舞台挨拶が行なわれたのでその模様とお届けしたい。
「ガールズ&パンツァー 最終章」は、TVアニメ「ガールズ&パンツァー」で描かれた第63回戦車道全国高校生大会と、「ガールズ&パンツァー 劇場版」で描かれた対大学選抜チーム戦の後の物語を描く最新作。すべて劇場上映で全6話が予定され、その第1話が本日より公開された。
制作にあたっては、「劇場版」同様、「World of Tanks」の開発元として知られるWargaming.netの全面協力を受け、映像や写真、資料などの素材提供のほか、世界最大規模の戦車博物館として知られるボービントン戦車博物館への現地取材を行なうなど、リアルなデータを採用。それらは「最終章」に登場する新車両において存分に活かされている。
最初のエピソードとなる「最終章 第1話」は、「劇場版」の事前告知で、ストーリーのメインが大学選抜チームとの戦いであることが丸ごと伏せられていたように、中核的な情報はほとんどすべて伏せられており、驚かされっぱなしの47分になっている。何を書いてもネタバレになるため、ほとんど何も書けないが、無数の伏線を張り巡らせながら、戦車戦の描写や、登場人物達の個性を活かした描写など、「ガルパン」ファンが期待している諸要素を余さず盛り込んでおり、興奮あり、笑いありの47分となっている。
初回上映終了後に行なわれた初日舞台挨拶では、ゲストとして西住みほ役の渕上舞さん、武部沙織役の茅野愛衣さん、五十鈴華役の尾崎真実さん、秋山優香里役の中上育実さん、冷泉麻子役の井口裕香さんというあんこうチーム5人に加えて、第1話~第3話の主題歌「Grand synphony」を歌う佐咲紗花さん、司会進行役として園みどり子/後藤モヨ子/金春希美役の井澤詩織さんの計7人が登壇し、トークイベントを繰り広げた。
第1話の率直な感想を聞かれて、渕上さんは「試写会で見て凄く感動しました。想像を遙かに超える迫力と、オープニングはちょっとキュンとくるような映像で、一視聴者としても楽しめる作品を公開することができて大変満足しています」とコメント。あんこうチームの5人も、第2話以降のストーリーをまだ知らないということで、「この先いったいどうなっちゃうのか全然想像が付かない」(井口さん)、「続きが見たいです」(中上さん)といった一視聴者としての意見が多かった。
尾崎さんは、五十鈴華のように冷静に、オープニングの映像に着目。短い映像が次々に差し込まれるオープニング映像について「単なるオープニング用の絵なのか、それともこの絵には何か意味があるのか考えながら見ていて、凄く先が楽しみです」とコメントに、賛同する声が相次いだ。
作品の作りについては「『ガルパン』らしい」という意見も。「最終章だし、ポスターのキャラクターもキリッとしているからどんな展開? って思ったけど、思った以上に笑いが多かった」と笑えるシーンが多いことを指摘。冒頭の“とあるエピソード”を皮切りに、複数カ所で場内で爆笑が起こっていた。
映像と音響表現の凄さを語る人も多かった。あんこうチームのメンバーは試写会ではなく、自宅で白箱(関係者向けの視聴用ディスク)で見た人もいたようで、「自宅で凄かったんだから劇場ではもっと凄いはず」、「4DXならもっと凄いのでは?」という意見も。映像表現についてはTV版第1話から採用されている1人称視点が「最終章」でも活用されており、戦車に乗っているかのような迫力で戦車戦が楽しめる。
ゲストとして登壇している佐咲さんに対しては、主題歌「Grand synphony」を担当した感想について質問が行なわれた。佐咲さんは、「緊張しかなかったです。長く続いているシリーズの、“最終章”と名前が付いているものを担当するというのは喜びよりも引きつりがありました。私でいいんですかって」とコメント。
佐咲さんはCDジャケットに使われている派手なゴールド地のワンピースに身を包んでおり、「妖精みたい」、「華やか!」と称賛する声が相次ぐ中、茅野さんは「あんこう音頭とのギャップがね。私たちが最初にお会いしたときはピンクの法被を着ていた」とツッコミを入れると、佐咲さんは、「自主的に着てきた法被だね。自ら買った法被だよ、自前だよ」と応じ、笑いを誘った。
佐咲さんは主題歌「Grand synphony」の作詞も担当しており、その組み立て方について聞かれると、「『ガルパン』だから、それぞれ全員に当てはまる曲にしたいなというのがあって、壮大な交響曲としてみんなの思いをひとつに束ねて、友情と絆を一番に描きたかった」とその想いを語った。ただ、「ビックリするほど時間が掛かってしまって、何回逃走しようとしたかわからない」と語り、制作に苦労したことを滲ませた。おそるおそる「どうでしたか?」と観客に問いかけると盛大な拍手が挙がり、新たな「ガルパン」テーマとして早くも受け入れられているようだ。
ちなみに佐咲さんは、歌詞を制作するにあたってシナリオを把握しているようで、「私は色々シナリオを読んでいるわけですが」と口を滑らせると、「えー、教えてー教えてー」の声が殺到。佐咲さんは苦笑いで、「劇場サイズの歌詞も良いのですが、フルサイズの歌詞を何度も読んでいただいて、1話、2話、3話、そして……となっていくところの変化を楽しんでいただければと思います」と回答。「Grand synphony」は第1話から第3話までの主題歌となっているが、どうやら歌詞にストーリーのヒントが隠されているようだ。
その後、宣伝素材用の記念撮影を挟んで、ひとりずつ思いの丈を語った。そのコメントをお届けしてレポートの締めくくりとしたい。
佐咲紗花さん(主題歌アーティスト)
劇場版のときも、ファンの皆さんは何度も何度も楽しんで下さっていたので、今回も1回見ただけでは、見逃したところがたくさんあると思います。私も前売り券を3枚買ったので、何度も友達を連れて劇場に足を運ぼうと思っています。何度も上映を楽しんでいただいて、「Grand synphony」もたくさん聞いていただいて「最終章」、じっくり楽しんでください、どうもありがとうございました。
井口裕香さん(冷泉麻子役)
ありがとうございました。ついに初日を迎えることができてとても嬉しく思っております。ここからどんな展開が待っているのか、私自身も楽しみにしているので、まずは「最終章 第1話」を何度も繰り返し見ていただいて、2話に思いをはせてください。そして桃ちゃんを応援してあげてください。今日は本当にありがとうございました。
中川育実さん(秋山優香里役)
劇場版から2年経ちましたが、劇場版の時もここの会場で舞台挨拶させていただきましたが、老若男女問わず、前より客層が広がっている感じがします。実は白箱を借りて家で2歳の息子と一緒に見たですが、2歳って40分間だまってすわってられないんですけど、「ガルパン 最終章」は黙ってみていて、それだけおもしろい作品なんだなってことを、改めて自分の家でも感動しました。こうやって色んな方に作品を見ていただいて本当に嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。
尾崎真実さん(五十鈴華役)
つい先日地上波で、劇場版が放送されたことをきっかけに、私の友達が「ガルパン」に興味を持ってくれて、Blu-rayを今彼女に貸しています。とりあえず私の大好きな4話まではまず見て貰おうと思っていて、4話まで観てくれればその先もきっと観てくれるはずなので、Blu-rayを2巻まで貸しています(笑)。「ガルパン」はそんな風に5年経っても、新しく興味を持って楽しんでくれる人もいる作品で、私も自信を持って「えっ興味あるの、Blu-ray貸すよ、絶対おもしろいよ」と薦められる作品に関わらせていただけて本当に嬉しいです。第1話を楽しんでいただいて第2話に向けて、気持ちを高めていただけたらなと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。
茅野愛衣さん(武部沙織役)
「ガルパン 最終章」と聞くとちょっと寂しい感じもするんですが、まだ1/6ですからまだ全然ここから楽しんでいけると思います。長いお付き合いになる気がしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆さんの応援で「ガルパン」を盛り上げて最後の第6話まで駆け抜けていきたいです。応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました。
渕上舞さん(西住みほ役)
こうやって「最終章 第1話」を皆さんにお届けできて本当に嬉しいです。私も試写会で観て、まだ観たりないところがたくさんあります。なにせ色んな事が一瞬で過ぎていくので、何度も見直したい作品になっています。そうした作品に携わっていることを誇りに思い、とても嬉しい気持ちです。まだまだ「ガルパン」を知らない人も世の中にはいるので、ぜひ一度触れていただきたいなという思いで一杯です。まだまだ長いお付き合いになるかと思うんですけど、その一方で、頭の片隅ではこれからあと何度このステージでご挨拶できるのかと思うと一抹の寂しさもあります。そんな寂しさに負けずに、ここからより盛り上がっていくと信じていますので、これからの「ガルパン」にも期待していただけたらなと思います。どうもありがとうございました。