ニュース

海外コミック・映画の祭典「東京コミコン2017」レポート

タカラトミー、バンダイなど、ホビーメーカーもこぞって出展

12月1~3日開催

会場:幕張メッセ9~11ホール

入場料:
大人3,500円(税込)
中高生2,500円(税込)

 アメリカをはじめ世界中で開催されている海外コミック、アニメ、ゲーム、映画などを扱うイベント「コミコン」が、昨年より国内でも「東京コミックコンベンション(通称:東京コミコン)」として開催中だ。今年2回目となるこのイベントには、多くの企業やクリエイターが参加し、幕張メッセにて12月1日より3日まで開催中だ。弊誌では現在開催中の「東京コミコン2017」に出展されているホビーメーカーを中心としたブースを取材してきたので、その模様をお届けしていきたい。

 イベントの中心となっているのはやはりアメコミと映画であり、各社の出展内容もそれらに準じたものが多い。今年はやはり、この12月15日に公開される「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の盛り上がりが大きく、各社ブースでの出展以外に、専用のブースが設置され、多くの来場者が集まっていた。その他、現在公開中の「ジャスティス・リーグ」や「マイティ・ソー バトルロイヤル」などのアメコミを映画化した作品に関係する展示も多く、これらは“アメコミ女子”な女性ファンの注目を集めていた。

 今回の各ブースの展示内容は原則として全日程同じなので、気になった人はぜひ会場に足を運んでみてほしい。

ホットトイズブースの「マイティ・ソー バトルロイヤル」の巨大スタチュー
スター・ウォーズ/マーベルブースは大小の企業が多くの新商品の展示・販売を行なった

バンダイブース

 バンダイはコレクターズ事業部(フィギュア)、ホビー事業部(プラモデル)、ベンダー事業部(ガシャポン)が合同で出展し、「スター・ウォーズ」シリーズや「パシフィック・リム:アップライジング」、アメコミ関連作品の新製品を展示していた。

 同じバンダイでも事業部ごとにラインナップの個性があり、来場者を飽きさせないブースとなっている。また物販コーナーでは、現行の商品とともに、「魂ウェブ商店」で限定販売されたフィギュアーツなども特別に販売され、人気を集めていた。

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」版のレイやルークもフィギュアーツに。ルークは「魂ウェブ商店」限定となる
フィギュアーツのジャバ・ザ・ハットも参考出展。そのサイズに圧倒される
10月の「ニューヨーク・コミコン」にて発表された「ニンジャバットマン」が早くもフィギュアーツ化決定
「ジャスティス・リーグ」や「マイティ・ソー バトルロイヤル」のフィギュアーツも絶賛展開中
こちらはプラモデルで展開中の「スター・ウォーズ」シリーズ。プラモデルらしいジオラマも展示
ガシャポンで発売される「ガシャプラQ」は、デス・スターの中にビークルのキットが入った変わり種アイテム。会場で先行発売中だ
「キン消し」ならぬ「フォスケシ」シリーズは「スター・ウォーズ」のキャラクターが消しゴム人形に
2018年公開予定の「パシフィック・リム:アップライジング」はイェーガーがプラモデルやフィギュアーツ、超合金魂、ガシャポンなどで発売される他、怪獣がソフビ魂で発売に

タカラトミーブース

 タカラトミーブースは今年映画化10年を迎える「トランスフォーマー」シリーズが大きくフィーチャーされていた。ブース内には、過去に発売された「トランスフォーマー ムービー」のシリーズを使った映画4作品のシーンを再現した巨大なジオラマが作られ、撮影スポットとなっていた。

 また同社が公式ライセンスを取得して販売する「スター・ウォーズ」関連のおもちゃや「メタコレ」、そして「ダイアクロン」シリーズなどのコーナーが設けられている。

映画「トランスフォーマー」の商品も今年は10周年。一部は「ムービー ザ ベスト」として成形色などをリニューアルして発売される
弊誌でインタビューを掲載した「ストリートファイターII×トランスフォーマーも一般初公開。パッケージのサンプルやPVも披露された
「ダインタウンのガキの使いやあらへんで!!」のDVD購入者対象に受注販売される「ガキの使い×トランスフォーマー」。ロボットがビッグヘッドモードに変形
本家タカラトミーがデザインを手掛けた「スター・ウォーズ×トランスフォーマー」は「タイ・アドバンスド」と「ミレニアム・ファルコン」を展示
「スター・ウォーズ」関連商品は、タッチ&トライコーナーを設け、BB-8のラジコンなどを楽しめる
ダイキャスト製ミニフィギュア「メタコレ」も実物を触ってその重量感を確かめられる
「ダイアクロン」のコーナー。発売されたばかりの「ビッグパワードGV」や、過去のシリーズなども展示

ホットトイズブース

 企業としては今回最大級のブースを設けていたホットトイズ。その精密さで知られる1/6フィギュア「ムービー・マスターピース」や、デフォルメフィギュアの「ファンコ」のコーナーが大人気だ。

 また今回興味深かったのは、同社が代理店となって販売する「ラウンジフライ」ブランドの商品や、北米スターン社のピンボールの存在。前者はアメコミ女子の注目を集めるブランドで、アメコミや映画のキャラクターをモチーフとしたファッションアイテムを展開。またスターンのピンボールは施設への導入だけでなく、個人での購入も可能となっている。こうした新たなファンを開拓する展開にも期待がかかる。

「ムービー・マスターピース」シリーズの最新のラインナップ。顔だけでなく、布や樹脂を使用した衣装の完成度にも注目
「ファンコ」のコーナーは、バブルヘッドフィギュア「POP!」をはじめとしたデフォルメフィギュアが大量出店
「ラウンジフライ」はアメコミや映画のキャラクターをファッションに導入。会場では一部商品を購入可能だ
スターン社が発売するピンボールは会場で無料プレイができる。最新のピンボールを体験してみよう

「スター・ウォーズ」/マーベルブース

 「スター・ウォーズ」/マーベルブースには、それぞれの作品に関連する商品を販売するメーカーが集結し、バラエティに富んだ内容となっていた。フィギュアやグッズはもちろん、ゲームやロボットなど、実に様々な商品が展開されることがわかる。

 ブース内で特に人気だったのは、発売されたばかりのレノボのARゲーム「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」だ。専用のヘッドセットとライトセーバー型のコントローラーを装備すると、目の前にARによる映像が浮かび上がり、「ライトセーバー・バトル」や「ホロチェス」を楽しめるというもの。

 実際に体験しないとわからない最新技術のおもちゃであり、多くの来場者がブースでプレイを楽しんでいた。体験には整理券が必要なので、会場に行く人は早めにブースに行くようにしたい。

「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」。制御はスマートフォンのアプリを使って行なう
スマホで楽しめるスフィロのロボットトイは、タトゥーインの砂漠をイメージしたジオラマ上で操作を体験できた
知育玩具「little bits」のR2-D2。磁石で組み立てる電子回路で作るロボットだ。会場では販売やワークショップもある
バンプレストやセガ・インタラクティブは「スター・ウォーズ」のプライズ景品を出展。前者は映画公開に合わせて「一番くじ」の発売も
「最後のジェダイ」の公開に合わせて、同作に登場するメカやキャラクターの新作が続々リリースされる「レゴ」シリーズ
カプコンはマーベルのコーナーに「マーベルVS.カプコン:インフィニット」の試遊台を設置し、来場者が対戦を楽しんでいた

(C)&TM Lucasfilm Ltd. (C)2017 MARVEL

【その他のブース】
海洋堂は「アメイジングヤマグチ」シリーズで発売される「カーネイジ」をはじめとしたアメコミヒーローのアクションフィギュアを展示
メディコム・トイのアクションフィギュア「MAFEX」シリーズ。初公開の「GWENPOOL」が可愛い
東京マルイは「バイオハザード」などをはじめとしたゲームや映画に登場する銃のエアソフトガンを出展。シューティングレンジも設置
グッドスマイルカンパニーも「ニンジャバットマン」の商品を企画中。figmaでも発売予定だ
全高80cmにも及ぶ巨大なスタチューを販売するプライム1スタジオの商品群。10万円以上の高額商品ながらラインナップは多彩で、誰もが目を奪われる
こちらは主催者による、映画の実物大フィギュアや、撮影に使われたプロップの展示。これらを近くで見られ、記念撮影ができるのもこのイベントのお楽しみの1つだ