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「FFXIV」、フランクフルトで恒例のプロデューサーレターライブを開催
フライングマウント「傘」を検討中。ヒルディは東に飛んでいったっぽい……
2017年2月19日 23:03
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」のオフラインイベント「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016-2017(以下、ファンフェス)」をドイツ、フランクフルトで開催している。
2日目の冒頭には、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏による「出張FFXIVプロデューサーレターLIVE in Frankfurt(以下、PLL)」が行なわれた。今回は、フォーラムや会場から寄せられた質問に吉田氏が回答していった。
バトルについて
――「3.0」からゲームの難易度が全体的に下がったように感じます。「4.0」ではより難しいものが期待できますか?
吉田氏: 「大迷宮バハムート」の時に簡単だといわれて、「機工城アレキサンダー」を難しくしたら、すごく怒られたよ(笑)。
僕らもコンテンツの難易度は毎回悩みながら作っています。確かに「機工城アレキサンダー:天動編」に関しては、それまでに比べて簡単だったという声をたくさんいただいています。ただ、クリアできそうだからこそ、多くの人がチャレンジをするという、非常にいい難易度に落ち着いたのではないかと思っています。そういった理由もあって、レイドに関しては「簡単だったよ」と言われるくらいがちょうどいいのだろうと思っています。
次の「オメガ」もできるだけたくさんの人がチャレンジして楽しめるレイドにしようと思っています。ただ、まだ実装できるかどうかぎりぎりまでコストを詰めているところですが、「零式4層」をクリアしたプレイヤーのみチャレンジできる、高難易度のバトルを1つ作ろうという話はしています。ただし、難しくても文句は言わないでね(笑)。
――自分だけが見ることのできるDPSメーターが実装されませんか?
吉田氏: もちろん、自分のDPSを見たいという気持ちはわかります。パティメンバーのものが見えるわけではないのだからいいじゃないかという気持ちもわかります。
ただ、自分のDPSが見えるなら、「それを教えろ」と言われることが絶対に起こります。後は、結局全員に見えるようにするツールが出るとか。皆さんがもっと上のレベルでプレイしたいという気持ちは分かります。でも実装すると絶対に喧嘩が起こります。一生実装しないとはもちろん言わないですが、今は「3.x」シリーズでプレーヤースキル差が開いてしまっているので、「4.0」に向けていろんな調整をしているところです。今後、よりポジティブに高いレベルを目指せるようになったら、前向きに考えようと思っていますが、今はコミュニティブレイクにつながってしまうと考えているので、実装は考えていないです。
ただDPSは見えないが……まだ言うのが早いかな? ……DPSの数字で表すシステムではありませんが、プレイしたコンテンツで、失敗したところをチェックするシステムというか……、そういうものを計画……ここまでにしときます。MMOではあまりやっていない面白いことをやろうとしています。
――フェアリーエオスやセレネがノックバックされた場合、自動的に元の場所に戻るようになりませんか?
吉田氏: みなさんペットマスターでしょう? ノックバックされたペットくらい自分で元の場所に戻してください(笑)。
――「死者の宮殿」をクロスワールド募集でプレイできるようになりませんか?
吉田氏: やろうとトライはしています。いずれ達成するつもりではありますが、かなり処理が難しくて時間がかかっています。今最も早く対応が進んでいるのが、クロスワールドマッチングでのアライアンスレイドです。「リターン・トゥ・イヴァリース」が来るので、それまでに対応するつもりです。今クロスワールドに対応できてないものは、時間をかけてでも対応していくつもりです。
――クロスワールドでtellできるようになりますか?
吉田氏: 今作業しているのはフレンドリストシェア、これは一番早く入ります。後はリンクシェルとフリーカンパニーをチェックしていて、tellはリンクシェルよりも早かったはずです。作業には入っています。
シナリオ、クエストについて
――メインシナリオやジョブクエストのバトルをやり直す機能が欲しいです。
吉田氏: 良いアイデアがあります、新しいキャラクターを作りましょう。(会場拍手)。クエストバトルは、クエストフラグを見て発生しているので、システムをゼロから見直さなくてはなりません。フラグと切り離さなければいけないので。ただ、あのバトルは1つずつコンテンツとして作られているので、バトルコンテンツのリストだけを作って、クリア済みのものをプレイするというコンテンツを作れば可能な気はします。やれるとは思いますが、結構時間はかかると思います。全部デバッグもしなければならないので。
――ヒルディブランドのクエストが大好きで、続編が欲しいです。今後もヒルディのクエストを入れる予定がありますか?
吉田氏: ヒルディは「2.0」シリーズのシナリオであまりにもコストをかけて無茶をし過ぎたので、実は「3.0」では実はお休みするつもりでした。ところが、世界中から「ヒルディはいつ帰ってくるんだ」と言われて、「3.1」で帰ってくることになりました。「4.0」シリーズでは、彼にはまったく休暇は必要ないらしいです。もう一度、パッチ3.5のヒルディブランドのラストクエストで彼が飛んで行った方向を、よ~く見てください。西だったか~東だったかな~。彼が飛んで行った方向は、さてどこだったでしょうか?
キャラについて
――顔や体系、お尻のサイズなど、キャラクター作成のオプションを実装する予定はありますか?
吉田氏: 今のところ別のオプションを足す予定は正直ありません。グラフィックスの対応が大変というのももちろんですが、オプションを増やすとネットワークでのパケットのやり取りが肥大化してしまって、今まで以上に皆さんにストレスが出ることを懸念しています。ただ、ダブルチェックでもう一回聞いておきたいですが、そんなにヒップライダーが欲しいですか?
(かなりの歓声)
吉田氏: スライダーでお尻を大きくしたら、鎧も大きくなって、テクスチャが伸びるけど、それはいいの?
(シーン……)
吉田氏: それは嫌なんですよね(笑)。お尻を大きくしたら当然テクスチャも大きくなってしまうので、綺麗なテクスチャのままでお尻を大きくしてほしいといわれてもそれは無理だよ。ヨーロッパのみんなと、北米のみんなが、すごくお尻を大きくしたり小さくしたいと思っていることは、プログラマのみんなに伝えておきます。
――種族限定の髪型を全種族に開放する予定はありませんか?
吉田氏: いくつかの髪型は、種族のアイデンティティとしてその種族でしか使えないようにしています。しかし、パッチを重ねていく中で、徐々に使えるようにしていこうとは思っています。全髪型が全種族共通という状態はありえないですが、待っていてくれればそのうち使えるようになるのではないかと思います。
――カミーズなど、見た目が種族によって変わる下着を全種族で使えるようになりませんか?
吉田氏: 下着に関しては、あの下着はIDが0番で肌の扱いなのです。ですから着替えることができません。いわゆるギアとして下着を作れば、着替えられなくもないですが、その場合、カミーズを脱ぐとまたカミーズが出てくることになります。まあ、とても難しいとだけ覚えておいてください。ただリクエストが多いのは知っています。
ハウジングについて
――家具のスロットが倍に増えるという発表がありましたが、庭具は増えますか?
吉田氏: 庭具に関しても、もちろん検討はしています。ただハウスの外の場合は、置けるものを50個増やした場合、周りの家すべてで増えるので、描画がクラッシュしたり、メモリが足りなくなって動かなくなったりする危険度が高くなります。ですので、まずはハウス内の家具を倍にして、FCハウスの引っ越し機能を入れていきますが、その中で庭具に関しては慎重に検討を続けていきます。
――植木鉢の花や植物が収穫できるようになった状態があまりにも綺麗で収穫するのがもったいないです。そのまま保存しておけるようになりませんか? できればエフェクトはなしで。
吉田氏: それはどれかのパッチリストで見たので、遠からず入ると思います。
アイテムについて
――モグステーションでクルルの装備が買いたいです。
吉田氏: モグステーションって僕より権力を持っている女帝が支配しているのですが、彼女曰く、クルルのコスチュームを作るのは、すごく大変なんだそうです。皆さんが必ず買いますと約束してくれたら作りますと言ってました。
――装備品とは別枠で、傘を実装して欲しいです。
吉田氏: モグステーションの女王が、作ると言っていました。ただ、マウントにしようかなと思っています。普段はグラウンドマウントで傘をさしていて、フライングの時にはメアリポピンズのように飛んでいく。傘は前から欲しいねと言う話をしていて、ミニオンとして足そううかとおも思ったのですが、ミニオンだとメモリサイズが小さいから、テクスチャが荒れた傘になってしまうので、それならいっそマウントとして実装しようと。そうすれば飛べますしね。
その他
――ゴールドソ-サーに「シアトリズム ファイナルファンタジー」のようなリズムゲームが実装できませんか?
吉田氏: 日本のゲームセンターにおいてあるような「シアトリズム」のゲームをゴールドソーサーに持って来ればいいんですね。モグステーションでコインを購入して、それで遊ぶというようなものなら、「シアトリズム」の間プロデューサーも「よーしやろう」と言うと思います。あったら楽しそうなので、間プロデューサーに言っておきます。(大きな拍手)
――PS4 Proのパッチを当てる予定はありますか? このパッチはフレームレートをよくするものですか?
吉田氏: 予定はしています。ただ他のスタンドアロンゲームと違って、「FFXIV」はMMORPGなので、たくさんのキャラを表示して快適に遊ぶことが目的になります。ですので、高解像度に対応するためというよりは、PS4 Proのパフォ-マンスを色々なところに使って、より快適にプレイができるようにする予定です。実は先週もチェックをしているので、それが終わって大丈夫なら皆さんにパッチが提供されるのではないかと思います。それほど遠くはないです。ただ、PS4で遊びづらくなるわけではないので、そこはご安心ください。
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