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「FFXIV」、パッチ3.3「最期の咆哮」のコンテンツラインナップが判明

吉田P&日野社長ミニインタビューでコラボのさらなる詳細を紹介!

「妖怪ウォッチ」との全面コラボイベントを夏に実施

7月16日に発売される「妖怪ウォッチ3」に合わせてのコラボ企画
福岡で開催されたオフラインイベントにゲストとして呼ばれた日野氏が、シガクニャンのイラストを披露。これがすべての始まりだった

 PLLの後半には、吉田氏と日野氏から、「FFXIV」と「妖怪ウォッチ」のコラボが発表された。日野氏が「ここまでのコラボ初めて」という通り、かなり気合が入ったボリューム満点の内容だ。

 「FFXIV」側には13種類の妖怪がミニオンとして実装される。そのミニオンを全種集めると、遊園地の乗り物のように動きながら手をぐるぐるまわすウィスパーのマウントがもらえる。さらに、全13種類の戦闘ジョブすべてに、妖怪をモチーフとした武器が実装される。

 日野氏はコラボの意義を「家族でゲームを遊ぶのはすごく大事なことだと思っている。「FFXIV」もいいコンテンツだと思っているので、このコラボを通じて、家族みんなで遊ぶことができるのではないかと思っています。妖怪が入ることで、「FFXIV」で遊んでいるお父さんが、子どもを画面の前に読んで、コマさんがいるぞと話をするのも楽しいのではないかと、吉田さんと1年以上も話し合いを繰り返してやることを決めました」と説明した。コラボをするなら徹底的にやろうということで、今回のコラボが実現した。

 デザインはレベルファイブのデザイナーが行ない、日野氏が名前を付けた。それを基に、「FFXIV」側の開発スタッフがモデリングしてゲーム内に実装している。セルルックのアニメっぽい見た目でまったく世界観の違う妖怪を「FFXIV」の中に違和感なく導入するために、最初はもっと「FFXIV」っぽいデザインだったそうだが、もっと妖怪を前面に押し出して欲しいという吉田氏からのオーダーで今のデザインになったのだそうだ。「ドラクエ以来のスクエニとのコラボです」と日野氏が言うように、2作品のスタッフが力を結集した力作がそろっている。

 コラボイベントの詳細はこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ読んで欲しい。登場する妖怪は人気のあるものばかりだが、唯一「人面犬」だけは一部の熱烈なマニアを持つが画面に出ると子供が泣きだすといういわくつきのキャラ。どのジョブに人面犬の武器が実装されるのかを、1ジョブずつつぶしていくドボンゲーム形式で紹介していった。

 イベントの最後に、5月1日が誕生日の吉田氏のために、日野氏がサプライズのプレゼントを贈呈。妖怪メダルのデザイナーが3カ月もかけて、10回以上のリテイクの末に完成させた、「よしP」メダルを見て、吉田氏はサプライズに驚きつつも、思わず目が潤みそうになっていた。

【実装されるミニオン】

【実装される妖怪装備】

【マウントとクエストアイテム】
「妖怪ウォッチ3」から登場する新アイテム「妖怪ウォッチドリーム」が「FFXIV」にも登場
遊園地ののりもののような動きがかわいいウィスパーの飛行マウント

【アートワーク】

【「妖怪ウォッチ」側のコラボ】

【サプライズプレゼント】
日野氏からプレゼントされた「よしP妖怪メダル」
実は今回のイベントタイトルには、妖怪が隠れていた! タイトルが長いのは妖怪のせいだった

ミニインタビューでコラボさらなる詳細を紹介!

MMORPGが培った縁が生み出した、ビッグタイトル同士のコラボ
登場妖怪の一覧

――バースデーサプライズで、突然妖怪メダルになったお気持ちを聞かせてください

吉田直樹氏: 本当にびっくりしました。まったく聞いてなかったので。スタッフはみんな知っていたらしいのですが(笑)。「FFXIV」でイベントを計画して、僕に隠し事をするのはかなりの難易度だと思うので。

日野晃博氏: 製作に3カ月くらいかけましたから。これは本当に本当の話なんですが、メダルのリテイク回数はあれが第1位なんです。

――日野さんの発案ですか?

日野氏: そうです。

吉田氏: いや本当に危なかったです。やばいと思って。

日野氏: むしろ今回は、これだけのイベントを自分自身で仕切る吉Pに、気づかれずに仕込むのが大変でした。

――妖怪メダルというのは妖怪を召喚するじゃないですか。ということはあれがあればいつでも吉田さんが召喚されちゃうのでしょうか?

日野氏: 飲み屋で呼び出します。

吉田氏: 日野さんとお食事するのはすごく楽しいです。

――今回の「FFXIV」と「妖怪ウォッチ」のコラボは1年も前から計画されていたということですが、最初から今回のような武器という形で考えられていたのですか?

日野氏: 正確には1年よりももっと前です。

吉田氏: 一緒に食事をしていた時に、ミニオンだけじゃつまらないという話をしていて、やるならもう装備までいこうと。装備なら武器でと、こちらから話をして。だから最初からあのボリュームです。

日野氏: ずっとやりたいと思っていたのですが、あまりにも世界観が違いすぎるというのもあるし、やるからにはどこまでやるのかとか、本当にいろいろな問題があるので。でも、「妖怪ウォッチ」もかなり人気で、「FFXIV」もかなり人気で、人気のあるコンテンツが合わさるからこそできる面白さがでるといいなと思いました。

――今回のコラボは永久実装なのですか?

日野氏: 違います。もちろん装備はそうですが。

吉田氏: クエストはある程度の期間内ですが、ただ、かなり長く開催する予定ではいるので。需要があれば再開催も考えます。ただある程度で期間を区切らないと、大事なIPでもありますので、きちんと盛り上げ期間を作って、お客様のフィードバックを見てから日野さんと相談してやっていきたいです。

――お話があったように、「妖怪ウォッチ」を見て「FFXIV」を始めたり、「FFXIV」を見て「妖怪ウォッチ」を始めればいいなということを言われましたが、今回のコラボはゲームを初めてすぐの方でも参加できるものなのですか?

日野氏: ミニオンはすぐに取れるのではないかと思います。武器は、レベル60にしてから……、いや、分からないですそこは。ただ、1つめの自分のメインジョブ用だけは比較的取りやすくして、自分の誇りにしてもらうようにして欲しいとお願いはしています。

吉田氏: 段階的にしています。ミニオンはやっぱりかわいいし、すぐに連れて歩きたいというのと、子どもさんにせがまれて「FFXIV」をフリートライアルで始めた人が、すぐに1匹、2匹は連れて歩けるような入手難易度にしようとしています。そこから武器はということになると、そこからは「FFXIV」をプレイしながら集めていって、実際にメインのジョブが強くなっていきながらその過程の中で貯めたレジェンドメダルで武器を手に入れてもらう方がイメージに合うかなという感じですね。武器はそんなに簡単には手に入らないので。ここは日野さんともすごく議論をさせていただいて、武器はそんなものだろうと。

日野氏: 好きなものから取っていっていただければ。1つしか手に入らないというわけではないので。

――これから始める人でも武器が2つくらいは取れますか?

吉田氏: それはもちろん、ものすごくプレーヤースキルが必要だというような場所には置いていないので。めちゃくちゃ頑張らなくても、普通にプレイしていれば取れると思います。そのくらいにはしています。

日野氏: みんなが持っていると自慢要素がなくなるので、最初の1つめはメインジョブ用として手に入ります。そこから後は段階的にかなりヘビーになっていくという作りなので、2つであれば、なんとかなると思います。

――アニマ・ウェポンとどちらがたいへんですか?

吉田氏: まだなんとも言えないです。でもアニマほどではないです。ただまだ正直、もうちょっと取りやすくしたほうがいいのではということもあるので、まだまだ話をさせていただいていて、最終の落としどころには到っていないです。

――拡張パックの権利は取得の条件になっていますか?

吉田氏: ミニオンは関係なく取れるようになっています。

――おふたりのメインジョブにやはりちょっといいものが充てられているような気がするのですが。

日野氏: しょうがないですよね(笑)。

吉田氏: 僕は均等に割り振ったつもりなのですよ。最初に日野さんにどの妖怪にするかを相談したときに、ふぶき姫が候補にでた瞬間に、これ黒魔導士で確定だよねという感じに割り当てていたので、そこまで当たりを引いていたという感じはないのですよ。

日野氏: 確かに、タンクはちょっと不公平ですね。

吉田氏: タンクはちょっと盛ってますね。せっかくこれをきっかけに「FFXIV」を始めるお父さんたちにはタンクを目指して欲しいなと。タンクとヒーラーは結構優遇ですね。

――あの武器はミラージュプリズム用になるのですか?

吉田氏: 性能的にはちゃんとしたものがついています。ただ、当然アイテムレベルが上がれば使えなくなるので、最終的には武器の容姿をあの武器に変えて使う感じになります。

――レベル1でも装備できるのですか?

吉田氏: 日野さんからお話があったように、レベルを上げなければ使えないメインジョブ用の武器という考え方です。

――個人的にはバケツニャンが好きだったので、できればそちらもなにかあれば嬉しいのですが。

吉田氏: マニアックですね。今回はまずはやってみて、何かサブネタがあれば。

日野氏: あのバケツは、もともとはある意味、ディスっているのですよ。詩学装備の頭はどうみてもバケツじゃない? と。いわゆる抗議のイラストだったのです。それが思いのほか人気になってしまった。

――「妖怪ウォッチ3」はグローバルに向けたタイトルということですが、このコラボは海外でも行なわれるのですか?

吉田氏: はい、もちろんグローバル版では同時開催の予定です。

――中国版と韓国版はどうですか?

吉田氏: そちらはまだ未定です。まずはグローバル版です。

――「妖怪ウォッチ」側のモーグリやチョコボはどういう経緯で入手できるのですか? 何らかのイベントなどですか?

日野氏: まだここでは言えませんが、そこまで難しくはしないつもりです。

――普通にゲームをプレイしていれば手に入る?

日野氏: そうですね。

吉田氏: あとはずいぶん、たくさんのやり取りをしていく中で、日野さんからぜひ「妖怪ウォッチ」側にもというお話をいただいたので、もうぜひということで。

――「FF」よりも先に「妖怪ウォッチ」でチョコボやモーグリを知る子どももいそうですね。

吉田氏: そうですね。「FF」を見て、これ「妖怪ウォッチ」をパクッてるけど大丈夫って(笑)。ただそれでもいいので、両方遊んでもらうとか、大人たちに大人気の「FFXIV」というゲームがあって、お父さんに聞いてみたら知っていて、一緒にやる機会になってくれたらいいですね。

(石井聡)