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PS VR「初音ミク VRフューチャーライブ」の圧倒的な没入感に驚愕!

スペシャル体験会イベントレポート

7月16日 発売予定

会場:秋葉原UDX

 セガゲームスは7月16日、東京・秋葉原の秋葉原UDXにて「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project スペシャル体験会」を行なった。イベント会場では、現在配信中のプレイステーション 4用ダウンロードソフト「初音ミク Project DIVA Future Tone」と8月25日発売予定のPS4向けリズムアクション「初音ミク ‐Project DIVA‐ X HD」に加えて、PS VR「初音ミク VRフューチャーライブ」の体験台を用意。今回、「初音ミク VRフューチャーライブ」を体験することができたので、その感想を中心にレポートをお届けする。

 今回出展されたのは、10月13日配信予定のPS VR専用ソフト「初音ミク VR フューチャーライブ」のデモ版。プレーヤーは、観客の1人となって初音ミクのライブコンサートを楽しむことができる。

世界初出展となる「初音ミク VR フューチャーライブ」のデモ版。PS VRを一足早く体験できるという意味でも注目を集めていた

 ヘッドセットを装着すると、目の前一杯に広がる映像と頭の動きに合わせて変化する画面が、どこまでもゲームの中の世界が広がっているような感覚を与えてくれる! 合わせて装着したヘッドフォンによって外部の音も遠くなり、筆者は完全に現実と隔絶されているような没入感に圧倒され、冒頭の操作説明を読むのも忘れて、しばらくゲーム内のライブ会場に見入ってしまった。

 ゲームが始まると、初音ミクの曲やステージパフォーマンスに合わせてサイリウムを振ることになるのだが、実は筆者はリズムをとるのが苦手だ。幸いリズムゲーム的なシビアな判定を求められることはなかったので、現実のライブと同様に周囲の観客(今回はNPC)に合わせてみることにしたのだが、先ほど指摘した没入感もあり一体感がすごい! 現実のライブでは何の不思議もないし、一体感を感じるというだけであれば、これまでもオンラインゲームなどで他のプレーヤーとの間に感じる経験はあったが、それでも相手は生身の人間。まさかNPC、しかも表情グラフィックが用意されているわけでもないシルエットのような存在との一体感を感じるとは思わなかった!

 今回の体験は1曲分、時間にして数分程度の短いものだったが、それでもVRゲーミングの没入感と、本作の制作にあたってこだわったという臨場感は十分に体験できたように思える。未体験の人にも伝わるよう言葉を並べてきたが、筆者自身プレイ直後に感想を聞かれて、「すごい」、「やばい」という言葉しか浮かばないほど感覚に訴えかけてくる迫力は、機会を作ってでもぜひ1度体験してもらいたいところだ。

参加者という立場でライブを最大限に楽しむことを目的とした本作。音響にも細心の注意が払われており、席の場所を変えると、それに合わせて歓声や音響の聞こえ方も変化する

 上記新作タイトルの体験台のほか、会場内では大画面で「初音ミク Project DIVA Future Tone」の「サバイバルコース」に挑戦するチャレンジ企画や、「初音ミク×セガ」グッズの販売など、シリーズファンを楽しませる企画を用意。非常に多くのファンがイベントをにぎわせていた。

多くのシリーズファンが足を運んだ今回のイベント。「初音ミク VRフューチャーライブ」の体験台にいたっては、驚異の260分待ち!

 また、今回のイベントでは「初音ミク Project DIVA Future Tone」クリエイティブプロデューサーの大崎誠氏、「初音ミク Project DIVA Future Tone」プロデューサー兼ディレクターの豊田勝氏、「初音ミク -Project DIVA- X HD」プロデューサーの林誠司氏の3人からそれぞれコメントをいただいたので、そちらもお伝えする。

【大崎氏】
 「初音ミク Project DIVA Future Tone」には、2つのコンセプトがあります。1つ目が「永久保存版」で、アーケード向けのゲームはいずれ消えていってしまうので、ユーザーさんの手元に残せるよう、ベストアレンジという形で移植しました。

 もう1つのコンセプトは「圧倒的物量」で、すでに追加DLCも合わせて楽曲は220曲以上、モジュールも340種類以上が収録されていますが、曲もモジュールももっと追加したいきたいと考えていて、今後もDLCとして販売する予定です。初音ミクのムーブメントが体感できるものとなっているので、触れてみたい方はぜひ遊んでみてください。

【豊田氏】
 「初音ミク Project DIVA Future Tone」は、ボタン設定のカスタマイズなど、遊びやすさの追求に主眼において開発しました。本体アプリケーションの「Prelude」は無料で遊べるので、興味を持たれた方はまずそちらを遊んでいただければと思います。

 また、今後の追加機能としてはPVの連続再生機能を用意しているので、すでにプレイされている方も今後の展開にご期待ください。

【林氏】
 まず「初音ミク -Project DIVA- X HD」についてですが、こちらは家庭用シリーズ初のPS4タイトルということで画質の向上や描画の美しさを見てほしいと思っています。また、PS VRへの対応も予定されていて、衣装やエフェクトを自分で選んでライブを見るという、プロデューサー的な立場での楽しみ方を味わえます。

 そして「初音ミク VR フューチャーライブ」は、まず体験してもらわないとわからないと考えています。臨場感や参加している感といった実際のライブでもあることと、アーティストが自分の間近に来るというライブではありえないことの両方を体験できるようになっています。今後もイベントなどで体験会を予定しているので、ぜひそこで体験してみてください。