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「ペルソナ5」のキャラクターデザイナー副島成記氏が登場!

東京、現代で描かれる新しいキャラクターと物語は?

6月14日~16日 開催

会場:Los Angeles Convention Center

 E3のアトラスブースでは、「ペルソナ5」のキャラクターデザイナー副島成記氏がファンの前に現われ、トークショーを行なった。会場に集まったファン達は副島氏の言葉に耳を傾け、熱狂的な声援を送っていた。

「ペルソナ5」のキャラクターデザイナー副島成記氏
たくさんのファンが会場に集まった
主人公達は悪い大人達の心を治す、怪盗団となる
ヘッドフォンをしている佐倉双葉

 副島氏は「私は裏方なんで、あんまりこういうところに慣れてなくて、すごく上がってます。優しく見守ってください」とファンに挨拶すると、大きな歓声が上がった。イベントでは司会の質問に答えるという形で、副島氏の「ペルソナ5」への思いが語られた。

 前作から5年間という時を経て、最新作が発売されることに関して、副島氏は「前作が終わってすぐに次回作はどうするかを考えていた」と語った。どんなゲームにしようか、考え続けていたアイディアは、今作にきちんと活かされているという。ユーザーの期待の高さは感じており、それが良い緊張感に繋がったとのことだ。

 「スタイリッシュなキャラクターはどうやって生み出されるのか?」という質問には副島氏はUIやロゴデザインが好評で、まずそこをデザインすると答えた。その上で各キャラクターが着る制服をデザインする。それから各キャラクターがその服をどう着こなすかを考える。

 通常のゲームのキャラクターはプロフィールから服を考える。「こういうキャラクターならTシャツにジーンズ」、「こいつはやっぱりビジネスマンだからスーツ」という感じで服装を決める。しかし「ペルソナ」シリーズは違う。このため、キャラクターデザインとしては非常に難しい作業だという。

 次の質問は「ペルソナ5」のイメージカラーである“赤”。「ペルソナ」シリーズは「ペルソナ3」で青をイメージカラーに設定するところから始まり、「ペルソナ4」で黄色となった。「赤」にしたのは、今回はキャラクター達が情熱的に活躍するからだという。押しの強い、赤を選択したという。

 そして今作の舞台は東京である。前作はあえて田舎町を舞台にし、デフォルメした田舎の感じを出していが、今作は東京を選んだ。東京はたくさんの人が住んでいるので、リアリティを求められていると開発スタッフは感じているという。このため、東京に住んでいない人もゲームをプレイすることで東京にいるような感じを感じてもらえるように気を配っているという。

 「どのキャラクターが人気が出ると思いますか?」と言う質問には、「わかるなら僕も教えて欲しい」と答えるが、ゲームのキャラクターは“絵”で人気が決まるのではなく、主人公とどういう関わりを持つかで決まると副島氏は語った。普通の人間関係と同じで、ビジュアルでの第一印象、そしてつきあってみてどう思うかで決まっていく。だからこそゲームをプレイしてもらえないとキャラクターの本当の姿はわからないと答えた。

 次に“ヘッドフォン”が話題に上がった。「ペルソナ」シリーズはヘッドフォンをつけたキャラクターが登場する。「ペルソナ3」では主人公がヘッドフォンをしている。彼は外部とのやりとりをなるべく消極的にしたいというところがあり、壁の象徴としてのヘッドフォンがあった。「ペルソナ4」では花村陽介がヘッドフォンをつけている。彼は“田舎の中で唯一都会から来た少年”ということで、流行を追っているスタイルとしてヘッドフォンがある。「ペルソナ5」では佐倉双葉がヘッドフォンをつけている。ここにも彼女のパーソナリティが反映されているとのことだ。

 キャラクターの絵は副島氏が書いているものの、その造形は様々なスタッフの意見が集められている。最初の絵は、ユーザーが受け取る最終的なキャラクターからはかけ離れている。副島氏のキャラクターデザインは突飛な人をモデルにするのではなく、それよりも「みんなが知っている」というのが1つのキーワードとなる。よくいるタイプの人、を考えている。「こういう人よくいるよね」というところがキャラクター造形のきっかけになる。

 「ペルソナ5」では特にモブ(群衆)のキャラクターに注目して欲しいと副島氏は語った。東京を舞台にした本作では街をたくさんの人が歩いている。このキャラクターをデザインするために、副島氏は実際に東京で人間観察を行ないデータを集めた。若い主人公達にとって毎日同じ電車に乗り、満員電車で疲れた様子を見せているサラリーマンはどう見えるか。そこを描きたいという思いもあった。このため主要キャラクターはもちろんだが、モブキャラクターをぜひチェックして欲しいという。

 シリーズを続けるスタッフで制作された「ペルソナ5」は良い意味でこれまでと変わらない作品となったという実感を副島氏は持っている。しかし、東京という舞台は「ペルソナ4」とは大きく違う。田舎であれば隣の人の名前は知っている。周りの人がどんな人かわかりやすい。しかし都会では人には距離があり、隣人の顔すら知らないこともある。そして時代も異なる。「ペルソナ4」ではスマートフォンもなかった。SNSもまだ現在ほど発達していなかった。「やっていることは同じかもしれないですが、やり方、表現は大きく違います」と副島氏は語った。

 最後に副島氏は「記念に皆と写真を撮りたいです」と言い皆と自分を入れてスマホのカメラで記念写真を撮った。ファン達は大きな声援とアクションでカメラに収まった。

【ペルソナ5 PV#01】