【特別企画】

17年ぶりの復活!「龍が如く 極3」に峯主人公の外伝、さらには実写ドラマ化。「RGG SUMMIT2025」で明かされた衝撃のトリプル発表をレポート

【RGG SUMMIT 2025】
9月24日12時より配信
【龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties】
2026年2月12日 発売予定
価格:
スタンダード・エディション 8,990円
デラックス・エディション 11,440円

 新たな「龍が如く 極」が発表される、その瞬間が目の前で繰り広げられた。

 9月24日に行われた龍が如くスタジオの配信番組「RGG SUMMIT 2025」で発表されたのは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/PC用アクションアドベンチャー「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」。龍が如くスタジオでは、「極」シリーズを単なるリメイク作品ではないと表現している。新しくなったバトル、進化したグラフィックス、多数の追加コンテンツ、それらを全て含めて極上の作品に仕上げること、それを“極化”と呼んでいる。これまで、「龍が如く極」、「龍が如く 極2」、そして「龍が如く 維新!極」が発売されてきた。

 「龍が如く 極3」だけでもファンにとっては大きな発表だったが、会場では完全に新規コンテンツとなる「龍が如く3外伝 Dark Ties」、そして「日本統一」とのコラボ実写ドラマの発表まであり、会場で取材していた筆者はとにかく驚きと喜びの連続だった。

 速報として情報ははすでにお伝えしているので、発表の見どころについて本稿でレポートしていく。

【RGG SUMMIT 2025】

伝説が蘇る!「龍が如く3」17年ぶりの極上リメイク

「龍が如くスタジオ」代表/製作総指揮の横山昌義氏

 まず、最も大きなトピックスは「龍が如く 極3」だ。オリジナルの「龍が如く3」は2009年に発売されたタイトル。それがリメイク――いや、極化されて2026年2月12日に発売される。17年ぶりに帰ってくるわけだ。

 この本作を「変わる伝説・新たな歴史」という形で横山昌義氏は表現した。“今の最高の形”と表現する通りで、発表された範囲でも、新たなバトルアクションや、最新のグラフィックスエンジンで描かれる舞台。さらに新しい街遊び。見たことのないシーン、見たことのないセリフなどから展開されるストーリー。それらが追加されるのが龍が如くスタジオにおける“極化”なのだ。

【『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』アナウンストレーラー【2026年2月12日発売】】

 すでに明らかになったように、ゲームシステム面ではバトルスタイルの切り替えが可能で、1つは桐生らしいケンカスタイルの「堂島の龍・極」、そして、もうひとつが琉球武器から影響を受けた8種類の武器で戦う「琉球スタイル」で戦える。

 また、新しい遊びとして大きく3つが発表された。1つ目が桐生が沖縄で営んでいる養護施設「アサガオ」に関連する要素として、アサガオでの生活を体験できる「アサガオライフ」、そして2つ目がアサガオの子供達の成長をテーマにした「絆サブストーリー」だ。

【アサガオライフ】
養護施設「アサガオ」を営む桐生として、アサガオでの子供たちとの生活を楽しむコンテンツ

 もう1つが「最強列伝 ツッパリの龍」だ。沖縄の街を守るために地元のレディースチームと共に戦うチームバトルコンテンツで、桐生はチームメンバーを編成し、特攻服やバイクのカスタマイズを行い、敵と戦っていくことになるという。

【最強列伝 ツッパリの龍】
チームの会長となり、共に戦う仲間を集め、育てながら、チームバトルを繰り広げる

 ゲームのコンテンツ面でも大きな進化や追加要素があるが、「龍が如く」の世界を彩るキャスト陣にも注目だ。

桐生一馬を演じる黒田崇矢さん
峯義孝を演じる中村獅童さん
堂島大吾を演じる徳重聡さん
名嘉原茂役の石橋凌さん

 オリジナル作品と同じ役柄を演じるのは、シリーズ作品で桐生一馬を演じてきた黒田崇矢さん、堂島大吾は徳重聡さん。そして、龍が如く3のキーマンである峯義孝を演じるのは中村獅童さんで、神田強役を演じるのは宮迫博之さんだ。

 中村獅童さんは「声変わりしたので……」と冗談っぽく話していたが、横山氏によると中村獅童さんも、宮迫博之さんもオリジナルから声のキーが変わっているとのことで、過去作の声を聞いて調整しながら収録に挑んだのだという。

 一方でキャストが交代したのは、島袋力也役の笠松将さん、名嘉原茂役の石橋凌さん、浜崎豪役の香川照之さんだ。

 この3キャラクターも、原作の中では濃いキャラクターとして描かれていたため、新しいキャストになってどのように物語に関わってくるか注目だ。特に香川照之さんは顔の表情までをキャプチャしたとのことで、魂が籠もった浜崎豪の姿が見られるだろう。

サプライズ発表! 人気キャラ峯が主人公の外伝作品

 そして、もう1つのサプライズ発表が「龍が如く3外伝 Dark Ties」だ。「龍が如く」シリーズではこれまでも外伝作品として「龍が如く7外伝 名を消した男」、「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」が発売されてきた。それぞれ「龍が如く7」では描かれなかった話、そして「龍が如く8」の後の話が別の主人公からの視点で描かれた作品だった。これは作品をより深く理解できるという役割がある一方で、シリーズを知らない状態でも楽しめるという作品だ。

 そして、次の外伝作品が「龍が如く3外伝 Dark Ties」、主人公は「龍が如く3」のキーマンである峯義孝だ。

【峯義孝】

 峯は2018年にセガ公式で実施された「龍が如く」シリーズキャラクター総選挙で5位になった人気キャラクターだ。もちろん、直近の作品の登場人物は選択肢にないというのもあるが、シリーズファンにかなり愛されているキャラクターだといえる。

 また、スピンオフ作品の「龍が如く 維新!」、「龍が如く 維新!極」では、新撰組の土方歳三役として登場し、幕末の時代でも印象的な活躍を見せてくれたキャラクターだ。そんな峯を主人公として操作して遊べるのだから、その喜びは言葉にできない。

 主人公ということは当然、峯を操作して街遊びもできるし、プレイスポットでも遊べる。多くのサブストーリーも登場もするだろう。峯に大きくスポットライトが当たる作品になる。中村獅童さんが「歌も披露させていただきました」とと話したとおり、「もちろんカラオケもあります」と横山氏は明言した。こういった要素も非常に楽しみだ。

 峯や神田、堂島大吾役は「龍が如く 極3」と同じキャストが担当するほか、碇新平を松田賢二さんが演じることが発表された。松田賢二さんは「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」で「ジェイソン・リッチ」を演じており、2作品続けてのキャスティングとなるが、前回と異なり自身の顔をキャプチャした3Dモデルで登場する。

碇新平を演じる松田賢二さん

実写コラボ!「日本統一」キャストで映像作品制作

桐生一馬を演じる本宮泰風さん
真島吾朗を演じる山口祥行さん
錦山彰を演じる中谷一博さん
伊達真を演じる松田賢二さん

 サプライズ続きの発表会だったが、最後にコラボレーションとして発表されたのが実写シリーズ「日本統一」とのコラボレーションだ。日本統一は本宮泰風さんと山口祥行さんが主演を務める任侠シリーズの作品で、2013年からはじまり、地上波ドラマや映画などにも展開されている。

 今回発表されたのは「龍が如く」のストーリーをベースにした映像作品で、本宮泰風さんが桐生一馬、山口祥行さんが真島吾朗、中谷一博さんが錦山彰、松田賢二さんが伊達真を演じる。

 今回発表になったキャスト陣は既に「龍が如く」シリーズに出演したことがあるキャスト陣で固められている。本宮泰風さんは「龍が如く7外伝」に登場した獅子堂康生役だったし、Nintendo Switch版の「龍が如く 極」のCMにも出演していた。

 山口祥行さんは同じく「龍が如く7外伝」に登場した鶴野裕樹役だ。中谷一博さんはゲーム内でも錦山彰を演じているし、春日一番役でもある。また、松田賢二さんは先ほども紹介した通り、「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」や「龍が如く 極3」にも出演している。

 そんなキャスト陣なので、「龍が如く」の世界観を“理解している”といえる。これは1人のファンとして非常に期待が持てる部分だ。

 横山氏によると、まさに撮影が始まったばかりとのこと。気になる公開日時を「これを言うと怒られそうなのですが……」と言いつつ、「龍が如く」の20周年となる12月8日を目指したいと話していた。

 また、明日から始まる「東京ゲームショウ2025」に「龍が如く 極3」、そして「龍が如く3外伝 Dark Ties」がそれぞれ出展される。「龍が如く」シリーズのファンとしては、生まれ変わった「龍が如く 極3」をプレイしたいが、新しいストーリーかつ、あの峯が主人公の「龍が如く3外伝 Dark Ties」もプレイしたい。そんなジレンマが嬉しい悲鳴となって心を躍らせている。

 2026年2月12日という発売まではまだ時間がある。だが、この興奮と期待は発売日まで冷めることはないだろう。