【特別企画】

「アイマス」シリーズ初のエキスポ「THE IDOLM@STER M@STER EXPO」レポート

キャラクター“本人”がちゃんと存在! 大熱狂の2.5次元感満載のライブを堪能

 続いてはLIVE SHOWCASE AREAでの公演の様子についても紹介しよう。公演ごとにチケットが用意されていたが、今回は初日の10時30分から11時15分まで行なわれた天海春香によるソロライブ「M@STER EXPO LIVE SHOWCASE HARUKA AMAMI SOLO LIVE ”START”」を取材した時の様子を紹介したい。

 LIVE SHOWCASE AREAでのライブは、お馴染みの声優さんによるライブではなく、キャラクター自身がステージに登場してライブを行なうというもの。正直なところ、実際に観覧するまではいわゆるキャラクターのライブ映像を眺めるようなシンプルなステージになるのかと想像していたが、この予想はいい意味で裏切られる事となった。

 ライブが始まると、ステージ上には天海春香“本人”がちゃんと存在していた。実際にはディスプレイに映した3D映像に対して、ステージとの配色やライティングをうまくかみ合わせることで、疑似的にそこに本人がいるかのような演出を施しているという事を頭では理解できているのだが、このかみ合わせ、特にライティングと会場のペンライトなどによる一体感がこれら映像をリアルに昇華させることに成功している印象を受けた。

 本人のバックには様々なカメラアングルの映像を表示するモニタが配置されているのだが、ステージ両サイドにも同じ内容を表示させることで、さらなる一体感を生み出しており、また、会場のペンライトとステージを一緒に映す映像を挟むことで、臨場感がさらに高められている。

 曲間のマイクパフォーマンスでは、天海春香らしい観客への声掛けや、楽しそうな雰囲気が伝わってくるかわいさを表現しており、楽曲内での合いの手などもバッチリこなしており、正味1時間弱のミニライブとしては、存分に楽しめる仕上がりだった。

 セトリは「START!!」、「乙女よ大志を抱け!!」、「GO MY WAY!!」、「私はアイドル(ハート)」、「ステキハピネス」、「I Want」、「ストレートラブ!」、「The World isall one !!」、「CRYST@LOUD」。「THE IDOLM@STER」の全10曲で、当初の予定より15分程時間が押す形で行なわれており、妙なリアルさも感じられた。

「M@STER EXPO LIVE SHOWCASE HARUKA AMAMI SOLO LIVE ”START”」より。その場に天海春香がいるような錯覚に陥るビジュアルと演出に度肝を抜かれた
会場内のペンライトの光が彼女のステージをよりリアルに変える演出の一助になっている
2曲目の「乙女よ大志を抱け!!」のスクリーンショットより。ステージ上のライトなどもどこまでがホンモノでどこまでが映像なのか分からないくらいリアルに再現されている

 続いては、EXPO AREA内のエキスポステージにおいて、DAY1最後に行なわれた「学園アイドルマスター エキスポミニライブ DAY1」の模様をお届けしたい。こちらはライブなどでもお馴染みとなる、声優さんたちによる歌と踊りのパフォーマンスが披露された。

 「学園アイドルマスター」は2024年5月にサービス開始したスマートフォン向けのアイドル育成ライブゲーム。カードを使用したシミュレーション要素が強く出たシステムとなっており、初星学園に通うアイドル候補生たちを成長させて、アイドルを目指すゲームとなっている。

 今回のエキスポミニライブでは、DAY1には月村手毬役の小鹿なおさん、倉本千奈役の伊藤舞音さん、篠澤広役の川村玲奈さんが登場し全体曲「初」を披露。ゲームの中でもメインで使用される「学マス」を象徴する一曲だが、これを3人が元気に歌い上げる。

 ここでMCが入り、それぞれの自己紹介のあとは、伊藤舞音さんが3人の衣装がそれぞれパンツ(小鹿なおさん))、スカート(伊藤舞音さん)、ショートパンツ(川村玲奈さん)と、みんな違う点をアピールして会場を盛り上げる。会場がホットになったところで、続いては3人がそれぞれのソロ曲を披露する運びとなった。

 先ずは月村手毬のソロ曲「Luna say maybe」を小鹿なおさんが披露。ハイテンポかつ勢いのある激しいソロ曲で、月村手毬というキャラクターにもマッチするアグレッシブな1曲だ。次は篠澤広のソロ曲「光景」を川村玲奈さんが歌い上げる。変則的なリズムで抑揚のテイストが変化するなど、難易度の高い1曲だったが、これをうまく歌い切る。続いては倉本千奈のソロ曲「Wonder Scale」を伊藤舞音さんが魅せる。メロディに荘厳さを感じつつも、ポップでリズミカルな1曲となっており、曲中の合いの手も会場といい感じでマッチングしており、晴れやかな気持ちで聞き入ってしまった。

 それぞれソロ曲を披露したところで、再び3人が再集結。加えて、ここでラジオ「初星学園放送部」にて放送部の真城優役を演じている村田綾香さんが登場し、3人と交えて4人でのMCとなった。

 ソロ曲の感想について聞かれた小鹿なおさんは以前ライブで披露した時とは振り付けを変えた事をアピール。また、ステージに集まったお客さんの数にも驚きを見せており、エキスポステージのさらに奥のエリアにも多くのお客さんが集まって応援している事に触れ、感動した様子を見せていた。

 村田綾香さんが聞いたというライブでの裏話を紹介するコーナーもあり、伊藤舞音さんが時間を守らないのでは?というエピソードも出たが、これを聞いて川村玲奈さんは「10分前行動が当たり前!」と真面目な面を主張。ところが当の本人は反論として「スタッフさんから、そろそろ……と言われるまではバウムクーヘンを食べてました。でも時間は守ってます!」とし、会場の笑いを誘う。

 また、小鹿なおさんがライブ開始前に泣いてしまっていたというエピソードについては「たくさんの方々に愛されていて歴史のあるタイトルで新たなブランドである学園アイドルマスター。そのトップバッターを任された緊張と不安で泣いちゃいました。でもステージに出たらプロデューサーたちもみんな優しくて感謝です。その後は楽しく過ごせました」と心境を語ってくれた。

 ここでMCは終了となり、最後に村田綾香さんがラジオ番組「初星学園放送部」の宣伝をしようとして、番組名を噛んでしまい笑いを誘う場面も見られつつ、最後の楽曲、全体曲第2弾の「Campus mode!!」を歌う。ノリのよいアップテンポな楽曲を元気に3人で歌い上げて、DAY1のミニライブは終了となった。

□DAY1の全てのセトリ
□DAY2の全てのセトリ

エキスポステージで行なわれた、学園アイドルマスター エキスポミニライブ DAY1では、月村手毬役の小鹿なおさん、倉本千奈役の伊藤舞音さん、篠澤広役の川村玲奈さんの3人で全体曲「初」を披露
3人それぞれのソロ曲も披露。画像は倉本千奈のソロ曲「Wonder Scale」を熱唱する伊藤舞音さん
真城優役を演じている村田綾香さんもMCに加わり4人でのトークタイムも盛り上がった