【特別企画】
Switch版「エースコンバット7」先行プレイレポート。Switch版のグラフィックス表現は?
2024年7月5日 10:00
- 【Switch版「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN DELUXE EDITION」】
- 7月11日 発売予定
- 価格:6,490円(税込)
7月11日に発売されるNintendo Switch版フライトシューティングゲーム「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN DELUXE EDITION」(以下、エースコンバット7)。本作は2019年に発売された同作をNintendo Switchに移植したタイトルだ。
「エースコンバット」シリーズは、プレーヤーがパイロットとして戦闘機で自由自在に飛び回り、敵を次々と撃破していくフライトシューティングゲーム。「エースコンバット7」では、キャノピーに付着する水滴や落雷など、よりリアルさが追求されている。
今回、Switch版「エースコンバット7」を事前にプレイする機会をいただいたので、Switch版ではどのような体験が可能だったのかについてご紹介していこう。
敵戦闘機とのドッグファイトや地上施設への爆撃が楽しい
「エースコンバット7」は、戦闘機に乗って敵の戦闘機や地上施設を攻撃していくのが基本のゲームだ。中でも敵を追いかけ空を駆け回るドッグファイトがその醍醐味となっている。登場する機体は、F-15といったのアメリカ空軍機などの実際に登場している機体のほか、オリジナル機体も用意されており、それぞれの特性を生かした戦闘が楽しめる。戦闘はミサイルや、複数の航空機を攻撃できる特殊兵装などがあり、切り替えて使うことで戦闘のバリエーションを楽しめる。
また、パーツといって、標準ミサイルの搭載能力を向上させる「離陸重量増強改修」といった、機体の能力をアップさせるものも用意されている。
なおこれらの機体やパーツはゲーム内でポイントを稼ぐことで次第に得られるようになっており、高性能な機体やパーツはもちろん高いポイントを得ないと獲得できない。加えて「AIRCRAFT TREE」という、機体やパーツを得られる順番も決まっているので、自分の欲しい機体やパーツを得るためには、「AIRCRAFT TREE」を考えつつ獲得する必要がある。
「エースコンバット7」の舞台は「第二次大陸戦争」が勃発した2019年のユージア大陸だ。プレーヤーはオーシア国防空軍に属する兵士(TACネーム「トリガー」)として戦闘に参加する。敵対する敵軍は、エルジア王国(旧エルジア共和国)だ。世界線としては「ACE COMBAT 6 解放への戦火」の次に当たる。
ユージア大陸ではオーシア連邦とエルジア王国の間での緊張が高まっていた。2019年にはオーシア国内で無人機を使用したテロが勃発。その同刻にエルジアはオーシアとユージア諸国との共同開発で進めていた、宇宙太陽発電の基盤となる「軌道エレベーター」と周辺施設を占拠し、エルジアは宣戦を布告する。
強大な軍事力を持つオーシア軍に対して、エルジアは無人機で対抗し、オーシアの勢力はユージア大陸の東沿岸部へと追いやられる。市街地に影響を与えないエルジアの戦いに対して、オージアは市街地への誤爆を繰り返すなどしたため批判にさらされ、大陸の世論はエルジア側に傾いていく。
これまで販売されていた他機種向けの「エースコンバット7」と、Switch版の「エースコンバット7」はストーリーや登場する機体・パーツの違いはないが、Switch版にはゲーム本編に加えて他機種版で配信済みのダウンロードコンテンツ全6種と各種特典が同梱される。プレイ感については後ほど順を追ってご紹介するが、スペックの低いNintendo Switch版でも、他機種版の「エースコンバット7」と同等のゲーム体験ができた。ゲームの詳細については下記のレビューを参考にしてほしい。
なお、今回は機体の種類や装着するパーツが全解放の状態でプレイできた。プレイに当たっては、機体は自分の好きなマルチロール機「F-35C」を選んでいる。
グラフィックスはSteam版のMIDDLE程度。ゲーム体験に差はなし
Switch版「エースコンバット7」で一番気になるのはやはりグラフィックスの設定だろう。Steam版と比較したスクリーンショットを以下に掲載するが、Switch版のグラフィックス設定はSteam版の「MIDDLE」程度の画質と考えてよい。なおSteam版は「F-22A」の画像だ。
では「MISSON 05 444(懲罰部隊)」をプレイしたときの画質の差についてご紹介しよう。上記に挙げたような画質の差がドッグファイト時にどう出るかというと、体感的には全く問題ないレベルと感じた。太陽の光が機体に反射するところで何となく画質の差を感じた程度で、ゲームの体験に差があるわけではなかった。
ただし地上の施設などをよく見ると、滑走路のあたりはSwitch版よりもSteam版の方がシャープに見える印象だ。ストラクチャーの表現も省略されている。このようにSwitch版では、細かく描く必要のない箇所の表現を緩くしながら描画速度を上げている工夫が見える。
その他のステージを見てみよう
その他の表現について見ていこう。続いては「MISSON 06:Long Day(長い一日)」だ。このステージは全体的に地上戦がメインだが夕日の中を飛ぶので、赤い太陽光が機体やストラクチャーに反射されてとても美しい。
続いては「MISSON 10 Transfer Orders(マッキンゼイ司令を護衛せよ)」だ。このステージではノースロップ/マクドネル・ダグラスが設計した試作ステルス戦闘機「YF-23」を選択してプレイした。
こちらは「MISSON 08 Pipeline Destruction(生命線を絶て)」だ。こちらも最初は地上戦がメインのステージだが、海の上にタンカーが走っていたりするので、これを攻撃するのも楽しい。
他機種版で配信された6種のDLCと各種特典を同梱! DLC用機体やSPミッションを楽しめる
今回発売される「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN DELUXE EDITION」には、他機種版で配信された「オリジナル機体セット3種」と「SPミッション3種」が含まれる、ダウンロードコンテンツ第1弾から第6弾が同梱されている。
また、プレイアブル機体「F-104C -Avril-」と「F-4E Phantom II」、歴代シリーズ人気機体スキン3種および歴代シリーズ人気エンブレム8種、さらにはミュージックプレイヤーモードが収録されている。
第1弾「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN - ADF-11F Ravenセット」
プレイアブル機体として、エルジアで開発された大型戦闘機の有人機タイプ「ADF-11F Raven」のほか、機体スキンやエンブレムが収録されたDLC。
第2弾「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN - ADF-01 FALKENセット」
グランダーI.G.社が開発した大型戦闘機「ADF-01 FALKEN」のプレイアブル機体をはじめ、機体スキンやエンブレムが収録されたDLC。
第3弾「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN - ADFX-01 Morganセット」
プレイアブル機体として、ベルカ公国の試験開発機を連合軍が接収して完成させた大型多目的戦闘機「ADFX-01 Morgan」のほか、機体スキンやエンブレムが収録されたDLC。
第4弾「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN - 解放された者」
溶融金属冷却型原子炉2基搭載で全長495メートルの超大型原子力潜水艦「アリコーン」を鹵獲するというSPミッション「解放された者」がプレイ可能になるDLC。
第5弾「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN - アンカーヘッド急襲」
SPミッション「アンカーヘッド急襲」が収録されたDLC。エルジア支配地域にあるアンカーヘッドを奇襲し、可能な限りの打撃を与える任務がロングレンジ部隊に与えられ、少数機で編隊を組んで出撃し、超低空飛行で侵入する。
手軽に「エースコンバット7」を楽しめるSwitch版
Nintendo Switchへの移植ということで、誰もが気になるグラフィックス表現だが、ここまで見てきた通り、画質はSteam版のHIGH設定には劣るものの、その不安は払拭されていると言えよう。体験としては十分に「エースコンバット」しているし、Nintendo Switchのため、持ち出していつでもプレイできるのがうれしい。“DELUXE EDITION”として、これまで発売されてきたDLCや各種特典も同梱されているのもよい。新たな「エースコンバット」の体験をしてみたいなら、Switch版を購入してもよいだろう。
ACE COMBAT(TM)7: SKIES UNKNOWN & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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