【特別企画】

本格的なポーカーが楽しめるポーカールーム「FLIPS」を先行体験。初心者でもディーラーのおかげで和気藹々と楽しい場に

GENDA GiGOの新業態

【アミューズメント エキスポ in 東京ビッグサイト】

11月25日9時〜17時 開催予定

会場:東京ビッグサイト 東2・3ホール

入場料:
ファストチケット 3,000円(入場9時〜)
スタンダードチケット 2,000円(入場10時〜)
レイトチケット 1,000円(入場13時〜)
GENDA GiGO Entertainmentブース

 大手オペレーター(※ゲームセンターの経営会社)のGENDA GiGO Entertainmentは、11月25日に開催されたアーケードゲームの展示イベント「アミューズメント エキスポ in 東京ビッグサイト」にブースを出展した。今年2月まで開催されていた、その前身となる旧「JAEPO(ジャパン アミューズメント エキスポ)」時代を通じて、初めてのブース出展となる。

 「アミューズメント エキスポ」の主な出展社は、毎回アーケードゲームやプライズ(景品)、関連機器の製造、販売を手掛けるメーカーである。ではなぜ、ゲーム機類の製造を本業とはしていない同社がブースを出展したのか? その答えはズバリ、今冬に東京・新宿にオープン予定で、同社の新業態となるポーカールーム、その名も「FLIPS(フリップス)」を来場者に宣伝および体験してもらうのが一番の狙いだったからだ。

 同社ブースで「FLIPS」の体験コーナーが設置されるとの情報を得た筆者は、開場直後に早速駆け付け、スタッフから他の来場者といっしょに参加する許可をいただいた。以下、生まれて初めて本格的なポーカーにチャレンジした筆者(※その昔、携帯電話用ゲームで少しだけ遊んだことはある)の「FLIPS」体験レポートをお伝えしよう。

GENDA GiGO Entertainmentブースに設置された「FLIPS」の体験コーナー

ディーラーのレクチャーのおかげで、和気藹々と楽しい場に

 ブース内は、近々オープン予定の店舗をイメージしたのであろう、「FLIPS」のロゴが入った真新しいポーカーテーブルがズラリと並んでいた。筆者は案内されたテーブルで、ディーラーの女性スタッフと、見ず知らずのプレイヤー4人と同卓したうえで、テキサスホールデム形式で30分間対戦することになった。

 筆者は当初、ちゃんとゲームが楽しめるのか、ほかの人に迷惑をかけたりしないかと不安でしかたがなかった。だが、ディーラーから手札のカードは左手の指をL字型に曲げつつ、対戦相手に見えないようにめくる方法をはじめ、チップを賭ける「ベット」や、何もベットせずにパスする「チェック」、直前の人と同額を賭ける「コール」、他プレイヤーのベット後にチップを上乗せする「レイズ」など、基本的なアクションを懇切丁寧に教えていただいた。おかげで、すんなりとゲームに参加できた。無論、ディーラーは筆者以外のプレイヤーにも同様に手ほどきをしており、ゲーム中はしばしばサムアップして我々を褒めてくれるなど、場を和ませつつプレイヤー同士の会話が弾むうよう配慮してくれたのも好印象だった。

 ちなみに「FLIPS」のディーラーの皆さんは、同社広報によるといずれも専門職ではなくアルバイトで、きたる店舗のオープンに向けて10月からプロの指導によるトレーニングを続けており、今回のイベントが初めての実践の場だったとのこと。ポーカーのディーラーは、ベストと蝶ネクタイを着用したベテランの方というイメージ(※筆者独自の、まったく根拠のない妄想である)だったが、皆さんがいずれも20代と思しき若手ばかりだったのは、実はそんな理由があったのかとなるほどナットクであった。

筆者に遊び方をレクチャーしていただいたディーラーさん。ちなみに、服装は実際の店舗でも使用されるユニフォームとのこと
スタッフからいただいた、基本ルールと役が書かれた紙を眺めつつ、ディーラーの説明を聞きながらゲーム開始!

 自慢ではないが、筆者は生来クジ運も金運がまったくない、天下無敵の貧乏クジ男を自任している。

 今回の取材でも、ゲーム自体は面白かったのでが、配られた手札はことごとく安いカードばかりで、ディーラーがオープンしたフロップ(コミュニティ・カード)と組み合わせてもまるで役に絡まない……。ほかのプレイヤーが次々と「コール」や「レイズ」を宣言し、次々とチップを賭けて勝負に挑むなか、筆者はハナから「フォールド」(降参)を連発、勝負がついた際にはディーラーに教わった、拍手の代わりに相手のナイスプレイを称賛するための、テーブルを軽くコンコンと叩く行為を繰り返すだけであった。

 しかも驚くことに、筆者と同卓したほかのプレイヤーもみんな初心者化と思いきや、1人だけ「隠れプロフェッショナル」が紛れ込んでいたことが発覚! これではますます勝ち目がないではないか。まったく、プロをコッソリ用意しておいただなんて、そんな話は全然聞いてなかったんですけどGENDA GiGOさん(涙)……。

回転させながら、各プレイヤーの手元でピタリと止めるカード配りの腕を披露するディーラー
まったく役がそろわず「フォールド」を繰り返す筆者
世界のトッププレイヤーが参加する大会「WPT(ワールドポーカーツアー) TOKYO」のベストを着用するプロがまさかの参戦! 今思えば、初プレイでプロと同卓できる貴重な体験の場になった

 そして、制限時間が迫るなか行われたラストゲームでは、筆者よりも先に順番が回ったプレイヤーたちが「オールイン」(※全チップを賭けること)を立て続けに宣言した。ならばと、根っからの負けず嫌いも自称する筆者は、迷わず「オールイン」。手札にクイーンが1枚あったのを頼りにイチかバチかの賭けに出たら、思わぬ結末が待っていた。

 ディーラーがオープンしたフロップと組み合わせて、筆者も含めた全プレイヤーがそろえた最高の役は、いずれもワンペアだった。ところが、3枚のフロップのうち、最も強いカードがクイーンだったことから、筆者のクイーンのワンペアが最強、つまり筆者が大逆転勝利という、まさにディス・イズ・ビギナーズ・ラックが炸裂! 「今日は無事に自宅に帰れるのかな?」と心配になるほどの、まさか、まさかの大ミラクルを引き起こしてしまった……。

 と、いうことで、たったの1回、30分しか遊んでいないにもかかわらず、ポーカーは初心者でも運が良ければ、あるいはブラフを仕掛けることで勝てる可能性があることを身をもって体験することができた。繰り返しになるが、ディーラーがうまいこと場を盛り上げてくれたおかげで、初対面の皆さんとも終始楽しくゲームを楽しむことができたのも良い体験となった。

最終戦で「負けてたまるか!」と「オールイン」勝負に出たら、たったのワンペアで勝利する奇跡の展開に!
チップをこんなにまとめてもらえただなんて、感謝感激……

新たな市場拡大へとつながるのか? 今後も「FLIPS」には要注目

 そもそも、なぜGENDA GiGO Entertainmentは新たに「FLIPS」をビジネスにしようと思ったのか? 同社の代表取締役社長、二宮一浩氏に筆者が伺ったところ、「GiGO」ブランドをもっと育てて若者に支持されたい、カッコよくてクールなものにしたいとの思いから、若者間で流行し始めているポーカーを利用した事業に着目したとのこと。

代表取締役社長、二宮一浩氏のコメント

 「我々は機器メーカーではありませんので、ほかのメーカーさんと協力して次世代に向けたものを開発して事業を広げるのがベストですが、自分たちだけでできることは少ない。そこで、きちんとコンテンツを生み出す力を蓄える必要があると考えまして、今回『FLIPS』にチャレンジすることにしました。今は若者間でポーカーが流行している一方で、いろいろなポーカールームが乱立している状況ではないかと思います。各社さんでいろいろな特色があるかと思いますが、我々はポーカーの本質的な楽しさを大事にして、きちんと寛げて遊べる店を作りたいと思います」

 同社広報によると、実際の店舗の広さは200坪もあり、日本最大級のポーカールームになるという。はたして、日本最大級を標榜する「FLIPS」は、ポーカー人気の潮流に乗り、とりわけ若者たちの支持を受けてアーケードゲーム業界に新風を吹き込むことになるのだろうか? その続報には、今後もぜひ注目したい。