【特別企画】

Switchの“利”が活きるクラウドゲーム版「Alien Fireteam Elite」先行体験

「クラウドゲームであること」を忘れるほどの違和感のなさ

【Alien Fireteam Elite:Nintendo Switch版】

4月26日 発売予定

価格:3,740円

 ユビタスは4月26日の「エイリアン・デー」に、Nintendo Switch版「Alien Fireteam Elite」の発売を予定している。本作は映画「エイリアン」シリーズ3部作をモチーフとした世界観の中で、最大3人まで協力可能な3人称視点のサバイバルシューティングゲームだ。

 本作は、エイリアンとの激しい戦闘を協力して楽しめるところに特徴がある。また今回ご紹介するNintendo Switch版はクラウドゲームとなっており、ダウンロードする容量自体を抑えながら、他のプラットフォームとのクロスプレイも可能だ。

 今回はそんな本作を一足早くプレイする事ができた。早速、ご紹介していきたい。

【Aliens: Fireteam Elite Launch Trailer】

忠実に再現された恐ろしい世界観! 映画「エイリアン」シリーズ3部作の23年後が舞台

 そもそも「Alien Fireteam Elite」とは何なのか。本作の世界観は、SFホラーの金字塔とも言われた映画「エイリアン」シリーズ3部作がベースとなっている。植民地海兵隊となったプレーヤーは映画3部作より23年後を舞台とした世界でエイリアンとの戦いに望む事になる。

 救援要請を受けて降り立った「カタンガ精錬所」で待ち受けるエイリアンの群れとその惨劇、暗躍するウェイランド・ユタニ社の陰謀など、シリーズらしいオリジナルストーリーが展開していく。

 さらに、プレイ中は「エイリアン」作品らしさを存分に感じられる。薄暗く閑散としながらも、近未来感もある独自の世界観、そしていつ唐突にエイリアンに襲われるかも分からない緊張感が忠実に再現されている。

 本作はプレイステーション 4、プレイステーション 5、Xbox One、Xbox Series X|S、Steam版がすでに発売されている(日本語対応はPSプラットフォームのみ)。そして今回、クラウドゲームとしてNintendo Switch版が発売されるというわけだ。

エイリアンの恐ろしさはゲームでも健在! 緊張感が常に漂う戦場をチームメイトと共に駆け巡りながら物語を進めていくのだ

様々なロードアウトを駆使。チームプレイ前提の戦略性

 ここで改めて、「Aliens: Fireteam Elite」の見所をお伝えしたい。本作のアクションは3人称視点のガンアクションシューティングとなっている。基本的には一般的なTPSガンシューティングと同じ要領で、本作では加えて「ロードアウト」が存在する。

 ロードアウトは、使用できる装備やスキルがそれぞれで異なるロールのようなもので、最初は6種類から選択でき、ミッションプレイ前に1つを選択して戦闘に赴く。

 攻撃もサポートも万能に立ち回れる「ガンナー」や、サポートスキルがない分1つ1つの攻撃が高火力でチームのメインアタッカーになれる「デモリッシャー」、逆に攻撃手段こそ地味だが回復が得意な「ドク」、タレット設置などのサポートスキルが優秀な「テクニシャン」、チームの盾となって相手の攻撃を受けられる「ファランクス」といったように、選んだロードアウトによってミッション中の立ち回りが大きく変化するゲーム性となっている。

 本作はフレンドとのマルチプレイのほか、他プレーヤーとの自動マッチングにも対応する。つまり3人でのマルチプレイが念頭に置かれた作りになっているため、攻略にはロードアウトの組み合わせが何よりのポイントだ。異なる能力を上手く発揮してプレイすれば、チームプレイ特有の面白さがさらに加速するような手触りとなっている。

操作自体はオーソドックスだが、選んだロードアウトによって立ち回りや戦い方が異なるのが本作ならでは。「デモリッシャー」なら高火力を叩き出せる火炎放射器をスキルで使用する事ができ、「ドク」なら攻撃手段こそハンドガン位しかない代わりに味方を回復するスキルが使用できると、いった具合に得意分野が分けられている
「ファランクス」で敵の攻撃を盾受けしてもらいつつ、「ガンナー」や「デモリッシャー」でダメージを与え、「ドク」や「テクニシャン」にサポートしてもらう……などといった役割分担が考えられる。ロードアウトの特色を活かすことでマルチプレーをさらに楽しめるようになっているのが本作の魅力の1つ

 そして各ロードアウトとそれに付随する装備品などは、ミッションをクリアする事で得られる経験値や資金を使って自己流に育成・強化・購入をする事が可能となっている。自己流の最強キャラクターを作製する事は勿論、マルチプレイの際にはチームメイトに合わせて装備品やロードアウトを選んだり、攻略するミッションに合わせてチームで装備を調整するといった協力プレイならではの楽しみ方もできるだろう。

キャラクターをどのように運用するかは自分次第で様々な形にカスタマイズが可能。ロードアウトも1つに縛られずに色々と試す事によって新しい戦い方を見つけられるだろう

 ゲームの流れとしてはロードアウトや装備を強化・カスタマイズし、ミッションを選択して他プレーヤーと共にミッションへ向かい、エイリアンと交戦しながらマップを探索するといった形だ。1つのミッションは大体20~30分ほどのボリュームで構成されていて、ミッションの中ではエイリアンからの襲撃に耐える防衛戦や、強大なエイリアンと抗戦するボス戦などが発生し、様々なロケーションでの戦いを楽しめる。

 実際に筆者がプレイして強く思ったのは、ゲーム全体を通してTPSガンシューティングの中でも”協力して敵を倒す”という部分に非常に力が入っているゲームシステムとなっていること。ゲームの命題となっているエイリアンの恐ろしさも相まって、サバイバル感のある世界観とゲームシステムがマッチしている作品だと感じた。

 これでもかと襲ってくるエイリアンの大軍を凌ぎ切ってミッションをクリアした際の達成感と、上手くチームプレイを決めた際の爽快感は本作ならではの体験と言えるのではないだろうか。

難易度はしっかり高いため、何も考えなかったりただ前へ突っ込むだけではクリアは難しい。不意に現れる小型のエイリアンの群れになすすべなくやられてしまう事もしばしばある位だ。その分上手く立ち回れた時や、クリアできた時の喜びも大きいためマルチプレイ作品として非常に満足度の高い作品と言える。映画さながらのギリギリの緊張感を味わえるだろう

「Nintendo Switch版」ならではの利点は?

 ではクラウドゲームのNintendo Switch版はどういった特徴があるのだろうか?

 簡単に言うと、クラウドゲームではあるが、インターネット環境さえ整っていれば他プラットフォームと遜色なくプレイできる。必要なのは、安定した回線速度。自分の環境がプレイに適しているかどうかは、無料の体験版にて直接チェックできる。

 「Alien Fireteam Elite」は本来ならNintendo Switchが持っている以上のスペックが要求されるタイトルだが、クラウドゲームなのでSwitch本体への負荷は最低限で済む。ダウンロード容量も100MB以下と最小限だ。さらにはクロスプラットフォームにも対応していて、Switch以外の既存プレーヤーとも遊ぶことができる。今回はユビタス社内の無線LANで本作を体験したが、これがクラウドゲームであることを忘れるくらい、遅延や操作時のラグなどは一切感じなかった。

クラウドゲーム×Nintendo Switchという組み合わせだが、これがクラウドゲームであるということを忘れるほど、違和感なくプレイできた

 そしてさらに踏み込むなら、「携帯ゲーム機としても遊べる点」はSwitchならではの利点だろう。Switchのいいところは、大画面のモニターでも手元の画面でも切り替えてプレイできるところ。テレビモードはもちろん、携帯モードでも違和感なくプレイできたし、携帯モードであればタッチによるメニュー操作にも一部対応して、Switchのプラットフォームとしての強みをしっかり活かした形に落とし込んでいる。

 クラウドゲーム化することで、様々な点で本作を始めるのに非常に適したバージョンとなったのが今回のNintendo Switch版と言える。この機会に、原作「エイリアン」シリーズファンや協力型ゲームが好きなゲーマーは遊んでみるといいだろう。

 なお、4月12日から始まった予約キャンペーンでは、発売日まで価格が10%オフとなっているほか、DLCコンテンツ「Aliens: Fireteam Elite - Hardened Marine Pack」が特典として付属する。気になる人は是非この機会に逃さず購入する事をお勧めしたい。