【特別企画】

MSY、ティーンズフェス「超十代」と業務提携を発表。Z世代の力でゲーム市場の新たな展開を目指す

第1回ゲストは武尊選手。新番組「超ゲーム部」も発表

【MSY 超十代 業務提携】

3月30日 発表

 MSYは3月30日、体験型ティーンズフェス「超十代」との業務提携を発表した。

 MSYは、Razerなどのゲーム周辺機器を輸入販売しているほか、近年では自社ブランド「GRAPHT」も展開しているゲーミングメーカー。一方の「超十代」は、あらゆるジャンルの十代が集まり、オンラインとオフライン両方で特別な1日を作り上げていくティーンズフェスとなっている。

 今回発表された業務提携は、十代の力を活かしてゲームカルチャーの幅を広げ、また新たなプロダクトやコンテンツを生み出していくもの。MSYはゲーム周辺機器メーカーとして超十代をサポートし、超十代は十代ならではのアイデアとコンテンツ作りを行なっていく。超十代は8年続ける中であらゆるジャンルのコンテンツを扱っているが、「唯一ゲームが欠けていたが、MSYというパートナーが見つかったことで実現できた」という。

 発表は当日開催されたイベント「超十代 -ULTRA TEENS FES- 2023@TOKYO」の中で行なわれ、MSY代表取締役社長の秋山昌也氏と超十代代表取締役社長/「超十代」総合プロデューサーの平藤真治氏が登壇。業務提携後の3つの戦略について説明した。

MSY代表取締役社長の秋山昌也氏
超十代代表取締役社長/「超十代」総合プロデューサーの平藤真治氏

 まず1つは「プロダクトアウト」。超十代を支える十代メンバーにはゲーム好きが多く、意見を聞くと「ふわふわのうさぎのヘッドフォンがほしい」など自由な話が出るという。平藤氏は、「大人が売れるか売れないかで考えるよりも、自分が欲しいか欲しくないか考える」Z世代の意見を、MSYと協力して製品化していきたいとした。秋山氏は「Z世代がこれからの日本をつくっていく」というコンセプトに共感し、新たなゲームコミュニティ作りにも尽力したいとした。

 またもう1つが「メディア」。MSYでは新たなメディアとして「GRAPHT MEDIA」を展開し、ここでは特にZ世代の目線で見るゲームカルチャーを発信していくという。超十代ではYouTubeチェンネル「超十代チャンネル」をはじめとしたメディアがあり、双方をミックスして展開する。平藤氏は、「ライトユーザをいかに沼に引き入れるか」が鍵だとした。「そうすれば、もう少し大きなマーケットが生まれるのでは。それを実現したい」とした。

超十代のパワーで生み出される製品やメディア展開に期待したい

 そして最後が、「超ゲーム部」の発足。これは超十代が新たに展開する番組で、会場では初代メンバーとして本望あやかさん、池田翼さん、金子みゆさん、杏藤心娃さんが登壇した。

 平藤氏によれば、超十代メンバーの中でもゲームが大好きと話す人は多く、であれば色々な人を集めて「超ゲーム部」を始めることにしたそう。最年少は杏藤さんの12歳、最年長は池田さん24歳という幅の広いメンバーとなっており、初代メンバーの4名は平藤氏が厳選した。

本望あやかさん。「ストリートファイター」のキャラクター・春麗の格好で登場した
池田翼さん。ゲーム配信を行なっており、「クラッシュ・ロワイヤル」は世界200位台になったこともあるという
アイドルグループ「LinQ」のメンバーでもある金子みゆさん
最年少12歳の杏藤心娃さん。通称ここぴょん

 メンバーは今後も増える計画があり、何より「あらゆるジャンルの十代がゲームでコミュニケーションすること」で、未知の可能性が生まれることに期待したいとした。

 「超ゲーム部」第1回の収録は4月末を予定しており、ゲストは格闘家の武尊選手になったと会場で発表された。扱うタイトルは「ストリートファイター6」。武尊選手は「たとえゲームでも戦う限りは負けられないので全力で行きます」とのコメントを平藤氏にLINEで送っており、手加減なしで挑むことを明かしている。Z世代が牽引するゲームコミュニティやゲームプロダクトに、ぜひ期待したい。

会場では発足記念として、秋山氏よりRazerのヘッドホン「Kraken」がメンバーにプレゼントされた