【特別企画】
セガが国を支配する世界!? セガらしさ爆発の新作アプリ「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」先行プレイレポート!
ストーリーとキャラクター、そのどちらもセガマニアが唸る内容!
2023年4月7日 16:00
- 2023年春配信予定
「セガを殺せ」という、只ならぬ空気を放つ謎のティザーサイトがセガから公開され、ゲームファンから注目を集めた。そして先日その新作タイトルが、2023年春の配信を予定しているスマートフォン向けゲーム「404GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」(以下、エラーゲームリセット)と発表された。
ゲームの概要は、悪しきセガ国に奪われた本来の歴史を取り戻していくというもので、諸悪の根源を自社にするというぶっ飛んだ発想とユーモアは、セガのカラーが色濃く出ている作品だ。
型破りな内容のゲームということは十分伝わってきたが、それほど多くの情報は明かされておらず、まだまだ謎が多い「エラーゲームリセット」。弊誌では本作の先行プレイをすることができたので、どういったゲームなのか気になっている人はぜひ最後まで読んでもらいたい。
□「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」事前登録ページ
https://errorgamereset.sega.com/pre/
□ AppStore
https://apps.apple.com/app/id1592965255
□ Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sega.ErrorGameReset
「ファンタジーゾーン」が守銭奴に!? セガの名作タイトルが美少女に!
本作は、セガがあらゆる分野の頂点に君臨しているという、セガによって歪められた世界が舞台。暗雲立ち込める中に一際高くそびえ立つセガのビルはまるで、世界を支配する悪の根城といった様相だ。
作中では真面目に悪として描かれているセガだが、歴史の改変内容がめちゃくちゃなのが面白い。アーケードゲーム「アウトラン」稼働後に自動車産業に参入して莫大な利益を上げていたり、アーケードゲーム「アフターバーナー」稼働後は軍需産業に参入して戦闘機の開発を行なっていたりとツッコミどころが満載。一見、重く暗い作風のように見えるが、笑えるポイントはしっかり押さえている。
セガが世界を支配しているというメタ的な要素を取り入れているのには理由があり、主人公と供にセガとの戦いに身を投じるのはアフターバーナーやバーチャファイターなど、セガの名作たちが人気イラストレーターゆーげん氏が描く美少女に擬人化したキャスト(キャラクター)なのだ。何故ゲームタイトルを美少女化!? と思うと同時に、セガファンはもちろん、ゲームファンであれば理屈抜きでテンション爆上がりだろう。
キャストの容姿や性格などは、原作タイトルのテイストがしっかり反映されているのも見逃せないポイント。アウトランは、原作で助手席に乗っている金髪美女を彷彿とさせる姿をしており、真っ赤なスポーツカーをモチーフにしたアーマーを身に着けている。元ネタが高級車を乗り回すレースゲームなだけにお金持ち設定というのも良い味を出している。
正統的な擬人化といえるアウトランに対して、別の方向性で擬人化していたのがファンタジーゾーンである。翼の生えた小柄な少女という見た目は自機のオパオパをイメージしているのが伺え、容姿的には文句無し。しかし可愛い見た目に反して“お金に目が無い”というまさかのキャラクター性だ。確かに原作ではパワーアップアイテムを購入するためにプレーヤーは躍起になってお金を集めるが、そういったゲームの特徴から斜め上の解釈で生まれたキャラクター性は非常に面白い。
キャストはまだほんの一部しか発表されてはいないが、自分の思い入れのある作品が参戦するのか、そしてどんな美少女に生まれ変わるのかなどを妄想するだけでワクワクが止まらない。
RPGの要素が融合した、ライトに遊べるシューティングゲーム!
ここからはゲーム部分について触れていこう。ゲームはスタミナを消費してクエストを攻略していくスタイルのRPG。キャストには「アタッカー」、「タンク」、「ヒーラー」、「サポーター」の4種類のロールや、属性相性などの要素があり、敵に合わせたパーティ編成が重要になる。
RPGのシステムながら、戦闘はシューティングゲームとなっている。シューティングゲームというとシューター以外のゲーマーには敷居が高く感じるかもしれないが、本作はかなりマイルドな作りになっているので安心してもらいたい。
まずショットの操作が不要で、近くの敵に向けて自動で弾を発射し続けてくれる点が大きい。弾幕シューティング色が強いので画面上に結構な弾が飛び交うのだが、攻撃に意識を割く必要が無いので回避に専念することができる。弾と弾の間を縫ってかわしていく弾幕シューティングの爽快感を手軽に味わえるのが、プレイしていてとても気持ちいい。
自動で敵を狙ってショットをし続けてくれるという親切すぎる設計な反面、プレーヤーが介入する部分が“弾除け”しかないようにはじめは思ったが、プレイをしていくと技術面とは別にRPG的な戦略性の高さが感じられた。
基本は自分の近くにいる敵を自動ロックして攻撃するのだが、クエストによっては早く排除したい厄介な敵が遠くにいる場面もある。そういった状況では狙いたい敵をタップすることでロックオン切り替えが可能。どの敵から撃破していくのがベストかを考える、戦略的な戦い方が楽しめる。
戦闘ではBPというポイントが溜まっていき、最大になると必殺技に相当する「バーストスキル」を使用できる。敵へ大ダメージを与えるものや、バフ効果、HPを回復させるものなどキャストによって効果は様々。
バーストスキルも原作の持ち味を活かしており、ファンタジーゾーンはお馴染みの超重量の錘を降らし、バーチャファイターは「十年早いんだよ」のセリフとともに連環腿から裡門頂肘のコンボを叩き込むという、ファンならニヤリとさせられる技が飛び出す。アフターバーナーなら機関銃で敵を蜂の巣にしてしまう。
かなり強力なバーストスキルだが、1回の戦闘で何度も発動できるものではないので使いどころが重要になる。
クエストは複数のWAVEで構成されており、全てのWAVEで出現する敵を殲滅すればクエストクリアとなる。
クエストのラストは、セガの手によってカソード化(ダークサイド堕ち)したキャストがボスとして待ち受ける。ザコ敵とは違い、高い耐久値と画面を埋め尽くすほどの弾幕でプレーヤーを苦しめる強敵だ。
敵もキャストだけあり、こちらと同様にバーストスキルを使ってくるのも油断ならない。回避不能の強力な一撃を繰り出してくるので、ボス戦はバフや回復などでフォローできるキャストでパーティ編成をするのが攻略のカギになりそうだ。
昔ながらのシューティングゲームと違い、弾に当たったら一発終了ではなくライフ制を採用しているのも優しいポイント。シューティングゲームが得意ではない筆者でも、耐久力の高いタンクのキャストを使用したり、キャストのレベルをあげて成長させていけば、つまずくことなくゲームを進めることができた。
また、戦闘はオート機能も搭載しているので、忙しい人でも別の作業をしながらクエストを周回させられるのはとてもありがたい。
やり込み要素満載のゲーム性! お気に入りのキャストも眺め放題!!
ストーリーを追うメインクエストの他にも、キャストの強化用アイテムがドロップできる「サブクエスト」や「研修」など遊べるモードがこれでもかと充実している。
キャストの成長要素もかなりのやり込み甲斐がある。「パーツ装備」に「LV.強化」、「スキル強化」に「限界突破」とありとあらゆる手段で、お気に入りのキャストを思う存分育成することができる。
戦闘に参加させて記憶解放をしていくことで、キャスト固有のシナリオを見ることができる。本筋のストーリーでは語られないキャスト達の素顔が見られ、さらにパラメータまでも上昇するという1度に2度美味しい仕様となっている。
推しのカワイイキャスト陣をホーム画面に表示させることも可能!
熱心なセガファンならば本作の世界観が刺さるのはもちろんだが、なんといっても魅力的なキャストの存在が本作の真髄といっても過言ではないだろう。
そんな可愛いキャストだが、弾幕シューティングというゲームの特性上、戦闘中は1キャストのみが表示され、パーティメンバー全員を見ることはできなかったりする。
キャストたちをじっくり見られないとはどういうことだ!? と、はじめは怒りを覚えたが、ゲームを進めるとホーム画面に好きなキャストを最大3人まで並べて鑑賞することができるのだ。カメラアングルを自由に変えて色々な角度から眺められるのはもちろん、キャストにタップすれば軽い会話までも楽しめる。
プレイしたテスト版では背景のホログラムルームが「自室」しか選択できなかったが、本稼働ではホーム画面の背景もさまざまな景色に変更できそうだ。いろいろなロケーションでキャストを並べられるとなれば、スクリーンショット撮影が非常に捗りそうだ。
今回「エラーゲームリセット」を先行プレイしたが、セガらしさが爆発した作品であった。自社が悪となって、自社タイトルの擬人化したキャストが悪事を働いているなんて展開を普通だったらやるわけがない。やはりセガは(良い意味で)普通じゃないメーカーなのだと改めて再確認した。
作風は独自色も強いが、シューティングゲームとして見てもライトに遊べて爽快感があり、非常に面白い内容となっている。セガ信者はもちろん、そこまで熱心なファンでなくともキャストの可愛さに釣られてぜひ注目してもらいたい。
© SEGA
※ 画面写真は開発中のものです。