【特別企画】

「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」、DLC「海藤正治の事件簿」先行プレイレポート

「龍が如く」シリーズと「LOST JUDGMENT」の融合!? 爽快なバトルと野性味あふれる調査を楽しむ

【DLC「海藤正治の事件簿」】

3月28日 配信予定

価格:3,300円(税込)

CERO表記:D区分(17歳以上対象)

 セガは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One用リーガルサスペンスアクション「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」のダウンロードコンテンツ(DLC)「海藤正治の事件簿」を3月28日より配信開始する。価格は3,300円(税込)。

 「海藤正治の事件簿」の主人公は「JUDGE EYES:死神の遺言」と「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」の主人公・八神隆之の相棒を務めた海藤正治だ。海藤は元極道ということもあり、服装も派手であけすけな性格、少しデリカシーに欠けるが、ちょっと天然で憎めない兄貴的な存在のキャラクターとなっている。

主人公「海藤正治」

 本DLCでは、そんな海藤の過去も絡んでくるかなり濃厚なストーリーを楽しむことができる。また、ストーリーだけでなく、八神とは一味違うバトルスタイルや調査アクションも登場。今回はそのバトルスタイルと調査アクションを中心に先行プレイレポートをお届けする。

元極道・海藤のバトルスタイルは重量感のある「カチコミ」と「テッパン」

 本編の主人公である八神隆之は「円舞」や「一閃」、「流(ながれ)」といった軽やかでスマートなバトルスタイルを得意としていた。一方で、本DLCでの主人公となる海藤は、「カチコミ」と「テッパン」という元極道らしい重量感のあるバトルスタイルが採用されている。

 「カチコミ」は海藤の腕っぷしで戦う素手でのバトルスタイルだ。重い打撃で敵をガンガン殴り倒していく爽快感バツグンのバトルスタイルとなっている。素早くキレのある動きで立ち回れるのだが、攻撃一撃一撃が非常に重たい。どれだけ敵がいても身一つで対応できる、どんな場面でも戦いやすいスタイルという印象だ。

カチコミスタイルは素早く素手で敵をなぎ倒していくスタイル

 もう片方のバトルスタイルである「テッパン」は、体を張って周りの敵を一掃するスタイルだ。看板などを持って武器として戦うことを得意としており、敵を複数人吹き飛ばすことができる。また、敵の攻撃を仁王立ちで受け止めて戦っていくタフさも際立つ。「龍が如く」シリーズでも桐生や冴島が見せてくれたようなパワフルなスタイルだ。バイクを持って振り回した時には非常にテンションが上がった。

テッパンはタフさとパワフルさが際立つスタイル

 攻撃をしていくとたまるEXゲージを消費して発動するEXアクションでは、敵を担いで投げる「EX・捨て身投げ【決死】」、銃を持つ敵の顔面目掛けて拳をふるう「EX・チャカおしゃか」、敵に掴まれた状態から相手を投げる「EX・タックル潰し」など、どちらのスタイルもかなり豪快だ。EXゲージをいっぱいまでためて発動するEXブーストよりEXアクションを長く楽しめるので、海藤のバトルを目でもプレイでも楽しんでほしい。

EXブーストを掛けるとより長く派手なアクションが楽しめるのでよりバトルが楽しい

 またバトルやストーリーで手に入れたスキルポイント(Sp)を消費して、さまざまなスキルも解放できる。解放できるスキルにはバトルアクションもたくさんあるのでどんどん解放してより多彩なバトルを楽しんでほしい。

スキルポイントを消費して新しいバトルアクションも解放できる

海藤の“野性の本能”! 目・鼻・耳を使う調査アクション「ワイルドセンス」

 「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」には、八神がある場所を注目してよく観察することで、侵入経路や調査の証拠を見つけ出す調査アクションがある。本DLCでもその調査アクションは用意されているが、海藤の場合は「目」だけでなく、そこに「鼻」と「耳」が追加された「ワイルドセンス」という調査アクションになっている。

 「ワイルドセンス」は、目で怪しいところがないか探す「海藤アイ」、怪しい匂いを嗅ぎ取る「海藤ノーズ」、耳を澄ませて些細な音でも聞き取る「海藤イヤー」の3つとなっており、それらを駆使して調査していく。

 「海藤アイ」では八神同様怪しいところに注目して探していくほかに、街の至る所にある「光」を見ることで新たなスキルを閃くことも可能だ。

よく見て怪しいところがないかを探す「海藤アイ」
光る場所を調べると新しいスキルが閃く

 「海藤ノーズ」では、視界がモノクロになる代わりに、怪しい匂いが色のついた煙として見ることができる。煙には色の種類が複数あり、調査に重要なもの、食べ物、安全なものなどを嗅ぎ分けることができる。

モノクロの世界に匂いが色付きの煙となって感じる「海藤ノーズ」
どんなものかまで嗅ぎ分けられるのは普通に凄い

 「海藤イヤー」は視界にノイズがかかったような演出と音の出どころから波紋を見ることができる。

ノイズのかかった世界で音の出どころがわかる「海藤イヤー」
いろいろと収集物を集めることもできる

 不思議な匂いや音を感じると海藤がクンクンと鼻を鳴らしたりと、予備動作で教えてくれるので調査しやすい。

 最初にプレイしたときは目を疑ったが、野性の本能と勘で調査を進めていくのは斬新だ。でもそれが非常に実直で少し不器用な海藤らしい。本当に些細な匂いや音にも反応し、おかしなところを見つけて調査に活かせるのは海藤の特殊能力といっていいだろう。

 ちなみに「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」では、集音器と探偵犬が「海藤イヤー」と「海藤ノーズ」に近しい役割を果たしていた。そう考えると海藤は機械と動物にも負けない能力の持ち主だ。海藤の身体能力恐るべしである。

気になる海藤の物語

 本DLCでは、「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」での事件後の海藤正治のストーリーを楽しむことができる。八神が出張で不在の東京・神室町で、海藤の過去とも関わる新たな事件が始まる。

 今回のストーリーでは海藤の人となりや、あまり語られなかった過去や心情もじっくり楽しむことができる。また、ストーリーが短時間で二転三転していくのでいつまでも目を離せず、一気にプレイしてしまいたくなるほど引き込まれた。筆者は最後までプレイしたが、あまりにも怒涛の展開過ぎて一瞬頭の整理が追い付かないほどだ。そして思わずぽろっと涙が出たことも付け加えておこう。

 新たなストーリーと新たなバトルスタイル、新たな調査アクションを楽しむことできる「海藤正治の事件簿」。海藤が元極道ということもあり、どこか「龍が如く」シリーズを彷彿させる“バトル”と、本作の“調査”の両方を感じられた。襲い掛かってくる敵を力の限りなぎ倒し、不器用ながらも野性の力で調査を進めていく。八神ではなく、海藤というキャラクターでしか感じられない面白さだ。是非ともプレイして海藤の魅力を存分に感じてほしい。