【特別企画】
ユニークで質の高いゲームが揃う中国Lightning Gamesブースを紹介
サイバーパンクアドベンチャー「ANNO: Mutationem」発売時期は2021年中に
2021年10月3日 13:44
Lightning Gamesは中国のゲームパブリッシャーだ。今回、TGSに出展しゲームをアピールしていた。本稿では出展されていたゲームのうち、日本語化されていた2本のゲーム「ANNO: Mutationem」と、「HAAK」を紹介したい。
プレイしてみて感じたのは「しっかりしたゲームをサービスしている」ということだった。どちらのタイトルもユニークながらクオリティが高く、開発者がどんなゲーム体験をさせたいか伝わってきた。
世界観、ストーリーに注力したアクションアドベンチャーは日本のゲームファンにとって魅力的だと思う。Lightning Gamesのこれからに期待する上でも、注目して欲しい。
サイバーパンク世界のグラフィックス描写が楽しい「ANNO: Mutationem」
「ANNO: Mutationem」はPC向けアクションアドベンチャーで、2021年発売予定で価格は未定。Steamにて日本語版のサービスも予定している。日本語音声も収録されるという。PS4向けには以前に2020年12月の発売がアナウンスされていたが、その後延期となっている。
本作は軽快なアクションが楽しめるアクションアドベンチャー。最大の魅力はドット絵風のグラフィックスで描かれた近未来の世界の描写だ。フィールドでの移動や、奥行きを感じさせる表現など基本は3Dグラフィックスで描かれているのだが、カメラが寄ると荒いドット絵風になる上、ゲームのアクションメカニズムは2Dのアクションゲーム風だ。
主人公は電脳世界において特殊なスーツを身にまとい、2段ジャンプやダッシュ、光る剣を振り回しての接近攻撃など常人の身体能力を超えるアクションを見せてくれる。ゲームコントローラにも対応し、コンシューマゲームのようなアクション性の強いRPGとなっている。
今回は序盤をプレイしただけなのでゲームの全容もわからず、チュートリアル的なフィールドで少しアクションを体験できただけだったが、ネオンがきらめくサイバーシティの描写や、怪しげなショップ、ハードボイルドな雰囲気の女主人公などグッと来る要素が盛り込まれており、しっかりプレイしたくなった。
青いマントをまとったダークヒーローが夜の街を駆け抜ける「HAAK」
「HAAK」もジャンルはアクションアドベンチャーだが、こちらははっきりと「メトロイドヴァニア」として制作されている。Steamで現在早期アクセス中で、価格は1,520円(税込)。日本語は字幕での対応だ。
「HAAK」では崩壊した世界をひたすら進んでいく内容となる。即死するようなトラップが張り巡らされたフィールドを、ジャンプ、ダッシュ、攻撃を駆使して進んでいく。フィールドは鍵がかかっていたり、何らかの仕掛けを解除しなくては先に進めない。アクションの難易度は高く、序盤からダッシュジャンプで進んだり、フィールドを進むアクションそのものがゲームの楽しさといえるバランスだ。
本作の魅力はモノクロに近いシンプルなグラフィックスで描かれる殺伐とした世界。主人公の青いマントがはためくのが印象的で、罠だらけのフィールドを高速で駆け抜けていくゲーム性は、ストイックで独特の高揚感がある。面白い雰囲気が味わえるゲームである。