【特別企画】

「ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ」日本語版先行プレイレポート

自然なボイスと文章で世界観を見事に表現した違和感のないローカライズ

【ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ】

発売日:未定

価格:未定

 国内外で高い評価を得ている「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの最新タイトルとなるプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)用アドベンチャーゲーム「ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ」。本作は海外ですでに発売されているタイトルの日本語ローカライズ版で、“他者の感情を取り込める”超能力を持った新たな主人公「アレックス」を中心に兄の死の真相や田舎町に隠された様々な秘密を暴いていくアドベンチャーゲームだ。

 本作では、シリーズらしいリアルな人間描写に加え、他者の感情を読み取ったり、アレックス自身がその感情をコピーしてしまったりなど、行動の選択肢として「感情」が重要なポイントとなっている。穏やかな田舎町でどのような人間ドラマが描かれるのか、今回はゲームの最序盤を先行プレイして感じたゲームの雰囲気やローカライズ版の印象などをお届けする。

【【日本発売決定】ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ / Life is Strange: True Colors TGS2021トレーラー】

田舎町で繰り広げられるミステリー&人間ドラマ! 他者の感情が読めるアレックスを待ち受ける結末とは……?

 まずは本シリーズを初めて知った人向けに軽くシリーズの特徴を紹介する。

 「ライフ イズ ストレンジ」シリーズは、プレーヤーの選択によって物語が変化するアドベンチャーゲーム。アメリカの都市や田舎町を舞台にしており、そのストーリー内容も「いじめ」や「差別」と言った社会問題を取り上げていたり、人間誰しもが抱えている不の感情やリアルな醜さを押し出したエピソードなどがありながら、人間同士の繋がりや友情、愛情が育まれたりなど心に深く残る人間ドラマが描かれるのも大きな魅力だ。

 また物語のアクセントとして、作品毎に「超能力」が関わってくるのもポイントの1つ。超常的な力を行使するかどうかもプレーヤーの選択の1つであり、力を使うことによって誰かを幸せにできることもあれば誰かを不幸にすることもある。リアルな日常と少しのSFが混ざり合った世界観でどのような物語が紡がれるかは全てプレーヤー次第となる。

 そして本作では、舞台を変えて新たな物語が描かれる。主人公「アレックス」は養護施設育ちのチャイニーズアメリカンで、偶然ネット上で再開した兄ゲイブとの新たな生活を始めるため、ゲイブの住むコロラド州山奥の田舎町「ヘイブン・スプリングス」へと向かう。穏やかな田舎町で再出発ができると思った矢先、兄の謎の死を引き金として様々な人間の感情が渦巻いた物語が展開されていくのだ。

田舎ではあるが穏やかで雰囲気のいい「ヘイブン・スプリングス」。自然の美しさを表現したグラフィックスが凄まじい
ゲイブの親友ライアンや、過去作からのゲストキャラ「ステフ」などを始めとした「ヘイブン・スプリングス」で出会う新たな友人たちとは作中で友情や愛情を深めることができる
ゲーム中はアレックスのスマートフォンを開いて過去のチャットログを見ることができる。どうやら施設での生活はあまりいいモノではなかったらしく、友人や男を転々とするという中々に荒れた生活をしていたようだ……
8年ぶりの再開に喜びを隠せないゲイブ。これから再出発というこのタイミングに亡くなってしまうが一体彼の身に何があったのだろうか……

 そして、プレーヤーは主人公のアレックスを操作し、物語中に様々な選択をしていくこととなる。それは何気ない日常会話の1つのセリフの時もあれば、何か重大な選択を迫られる時もある。また、アレックスは“相手の感情を取り込める”という超能力を持っているため、ストーリー中も相手の考えを読み取ったり、怒りや悲しみなどの感情を自身にトレースしたりなど、本作ならではのアクションが可能となっている。穏やかに見えた町の住人が一体どのような考えを持っているのか、相手の心を読み取って寄り添うのか、それとも反発するのか、人間の「感情」に焦点を当てた選択をプレーヤーは決断してくことになるのだ。

何気ない会話の選択でも運命に大きく響くような場合があるかもしれないのが本シリーズの面白いところ
ゲームのアクションとしてアレックスは相手の感情を探ることができる。この超能力を用いて兄の死の真相を暴いていくことになる
オーラの色で相手の感情が何となくわかるアレックス。考えを読み取ることも可能だが、アレックスの感情も相手の強い感情に同調してしまうことがあるため扱いが難しい超能力のようだ
アレックスを操作して様々な物を調べたり、人々にアクションを起こすことで物語は様々な色を見せて進行していく

違和感0のローカライズ! 自然なボイスと文章で世界観を見事に表現

 本作はローカライズ作品だが、すでに発売されている海外版の雰囲気を壊すことなく、キャラクターにマッチしたキャスティングと翻訳が見事に為されている。キャラクターのボイスは“いい意味で”アニメ感のない海外ドラマのような自然な声質となっており、各キャラクターの言葉使いやチャットの文章などもイメージと合致する違和感のない仕上がりとなっているのだ。今回の体験会ではゲーム序盤までしか試遊できていないが、本作のローカライズの仕上がりは非常に高いことが予想できた。

主人公アレックスの声を担当するのは声優の風間万裕子氏。今作ではアニメ調ではない自然なキャラクターとしてアレックスを上手く表現している
ゲイブの声を担当する櫻井トオル氏は、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーの吹き替えを担当した大ベテランだ。ちょっと軽めの大人ボイスが非常にマッチしている
チャット内容の翻訳が現代語っぽくなっているのも見逃せない。全体的なやりとりが若者らしさを上手く表現できている

 今回の先行プレイで物語の中核に触れることはできなかったが、ゲーム全体の雰囲気や映像美、さらにはローカライズにあたっての不安要素は払拭された完成度だった。公開されたトレーラーでも、真相を探求しているアレックスの姿を確認することができ、超能力をどのように使ってストーリーを歩んでいくのか非常に楽しみだ。

せっかく再出発をしたのに再び1人になってしまったアレックス。その背中は切ない
拳銃を持った何者かに迫られている。やはり兄の死には何者かの思惑がありそうだ……!
「ヘイブン・スプリングス」の人々の感情を読み取ることで、事件の真相や町の秘密に迫っていく。一体どのような物語が待ち受けているだろうか