【特別企画】

木村拓哉さんほかキャスト陣がトーク。「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」完成披露発表会レポート

名越監督「世界中の人が共感できる素晴らしい作品になっています」

【LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶】

9月24日 発売予定

価格:
【通常版・デジタル版】
9,119円(税込)
【デジタルデラックスエディション】
13,519円(税込)
CEROレーティング:D(17才以上対象)

プレイ人数:1人

 セガは、9月24日発売予定であるプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One用リーガルサスペンスアクションゲーム「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」の完成披露記者発表会を9月10日に開催した。

 記者発表会では、本作の総合監督の名越稔洋氏と、本作のキャストの木村拓哉さん、玉木宏さん、山本耕史さん、光石研さん、中尾彬さんが登壇し、トークセッションが行なわれた。

総合監督の名越稔洋氏
木村拓哉さん
玉木宏さん
山本耕史さん
光石研さん
中尾彬さん

 トークセッションでは、前作の反響を受けてどう感じているかという問いに対して、名越氏は「前作は思った以上に海外のユーザーから面白い作品だという声をいただきました。嬉しい反面次回作ではそれを越えなければならないという思いがあり、スタッフ一同引き締まる思いでした」と話した。木村さんも「仕事の現場でインタビュイーなどから『実はゲームをクリアしました』と言われるなど、色んな声をいただきました」と自身も意外な反響に驚いている様子だった。

 そして、改めて木村さんが演じる八神隆之というキャラクターについて聞かれた名越氏は「前作の引き続きの主人公で、元弁護士で探偵をやりながら、信念を持ちながら過ごしている。人情派なキャラクター」と話す。演じる木村さんに対しては「時間が経っていたのでまずは八神というキャラになってもらうところからスタートかなと思っていたら、スタートが八神でした。弁護士のパートもあり、監修が大変だったのですが、頑張っていただいて嬉しかった」と収録を振り返った。

 対して木村さんは「監督が指導してくれたので食らいついていくだけでしたね」と語った。また本作は極秘で進んでいたプロジェクトのため、台本には正式タイトルが記載されず、プロジェクトネームのみだったことなどが明かされた。

【八神隆之】
木村拓哉さん演じる本作の主人公。元弁護士で現在は神室町で探偵業をしている

 続いて玉木さんが演じる相馬和樹というキャラクターについては「神室町でRKという半グレ集団を立ち上げた。残酷残忍な面もあり、色んな意味でキレるキャラクター」だと名越氏は言う。玉木さんをキャスティングした理由については「優しい役の方が合うかもしれないのですが、そういう人にこそおっかないことを言わせたい」と語った。

 玉木さんはそれに対し、「まさかこんな役をいただけるとは思っていなかったので嬉しかったですね」と話した。また、収録に関しては、「実際のお芝居に近い環境でやらせてもらえましたね」と振り返った。

【相馬和樹】
神室町でRKという半グレ集団を立ち上げる。様々な意味でキレる人物

 そして山本さんが演じる桑名仁。このキャラクターについて名越氏は、「非合法な仕事を引き受ける便利屋で、やっていることは探偵と近しい。共感するところがあったり、ライバル心が生まれることもある」と話す。

 山本さんは桑名役を受けるにあたり、「木村さんと共演する仕事ですが、木村さんとは会えない仕事」と聞いて、「どういう仕事なの?」というところからスタートしたことを明かした。役を演じて「色んな指導をしてもらって、この歳になって勉強になることが多かったです」と収録を振り返った。

【桑名仁】
伊勢佐木異人町で便利屋として活動している。八神をライバル視するシーンも

 続いて光石さんが演じる江原明弘というキャラクターについては「事件の当事者しか知らない発言を裁判で発言し、そのとおりに殺人事件が起きるという謎めいた事件の口火を切るキャラクター」と名越氏は紹介した。

 光石さんは「何かを背負った男、のような役をやりたかったです。それをやりたくて役者になったようなものなので、大変だったけど楽しめました」と振り返った。

【江原明弘】
交番勤務の現役警察官だったが、電車内で痴漢を働き、逃走中の新宿駅ホームで現行犯逮捕される。ゲームの冒頭で物語を動かすキーマン

 そして名越氏は、中尾さんが演じる源田龍造というキャラクターについては「八神にとって親代わりの存在。弁護士としての先輩でもあり、いい親父役みたいな存在」だと話した。

 中尾さんは「前作より自由な演技ができた」と話し、続いて八神に対しての印象は「最初はいい加減なやつだと思っていたけど、親父から見た息子のような存在で、包んであげられるような立場で見ていました」と語った。

【源田龍造】
八神の父親的な存在。弁護士としても先輩で今でも八神のことを気にかけている

 発表会の最後に木村さんは「前作に引き続き新たなキャスト、新たなスタッフで、『LOST JUDGMENT』という作品を作りました。ゲームという独特な世界観ですが、実写でやってる立場からするとこんなにリアルにできるんだと思うほどリアルな世界観が広がっています。この状況下でストレス溜まりがちかもしれませんが、本作でストレスを抜くことができるかもしれません」と語った。

 名越氏は「素晴らしい作品になったと思います。本日から体験版が配信開始して、予約もスタートしているので盛り上げてくれると嬉しいです。世界中の人が共感できる素晴らしい作品になっています。今作はコロナ禍で大変でした、キャストの配慮や、スタッフが密にならないようにとか。モノとして間違いないものを届けないといけないという苦労が大きかったです。いいモノができれば報われるし、それ以上のことはないです」と本作の自信を改めて語り、本イベントは終了した。