【特別企画】

祝 松山英樹選手マスターズ優勝! EA、「EA SPORTS PGA TOUR」の復活を発表

最新テクノロジーでマスターズ・トーナメントやオーガスタが復活

4月8日発表

 米Electronic Artsは、ゴルフのプロツアー マスターズ・トーナメントの開催に合わせて、ゴルフゲームシリーズ「EA SPORTS PGA TOUR」の復活を正式発表した。これにより、ライセンスの関係で長らく新作ゴルフゲームに登場していなかったオーガスタナショナルゴルフクラブやマスターズトーナメントが復活することになる。

 往年のゲームファンは「遙かなるオーガスタ」(T&E SOFT、1989年)の名で、強烈な印象を残しているオーガスタナショナルゴルフクラブ。今回、松山英樹選手がマスターズトーナメントの優勝を決めた場でもあるが、この地で争われるPGA TOURメジャー大会のひとつであるマスターズ・トーナメントは、実は現在“ゲームで気軽に遊べない大会”になっている。

 遊べない理由は、ライセンスの失効によるもので、マスターズ・トーナメントは、かつてタイガー・ウッズの名を冠した「タイガー・ウッズ PGA TOUR」(Electronic Arts)シリーズに収録されてきたが、2013年の「Tiger Woods PGA Tour 14」(英語版のみ)を最後にライセンスが失効。EAからの新作のリリースはなくなり、タイガー・ウッズは2Kが権利を獲得し、マスターズ・トーナメントはゲームに収録されないという状態が長らく続いてきた。

【Tiger Woods PGA Tour 13】

 現在、PGA TOURの名を冠したリアル系のゴルフゲームである「PGA Tour 2K21」(2020、2K Sports)はマスターズトーナメントおよびオーガスタナショナルゴルフクラブを収録していない。「PGA Tour 2K21」ではコースデザイナーが搭載されており、“オーガスタ風のコース”も多数生み出されているが、当然公式のものではなく、クオリティにも限界がある。

【PGA Tour 2K21】

 このため、松山英樹選手の優勝によって、「俺も(ゲームで)マスターズに挑戦してみるか」、「俺も軽く(ゲームで)オーガスタ回ってみるか」と思った方は少なくないと思われるが、オーガスタを回るためには5年以上前のタイトルを発掘する必要があり、意外とハードルが高いのだ。

 そうした世界的な需要を見越してかのような今回のEAの発表。公開された1枚のイメージイラストには、緑鮮やかなオーガスタをバックに「ROAD TO MASTERS」の文字が確認でき、EAが得意とする独占展開であることも明記されている。発売時期やプラットフォームはまだ発表されていないが、ゴルフファンには嬉しい発表といえる。日本でも松山英樹選手のマスターズ制覇で、ゴルフがにわかに盛り上がりを見せていることもあり、日本語版の発売にも期待したいところだ。

【EA SPORTS PGA TOUR】