【特別企画】

ゴリマッチョダンディが美少女化する「EXOS HEROES」のフェイトコアが面白い!

“公式が病気”感も垣間見える、衝撃のパラレルワールドビジュアルとは?

5月28日 配信予定

基本料金:無料(アイテム課金制)

 LINE Gamesより5月28日に配信となったAndroid/iOS用ビジュアリズムRPG「EXOS HEROES(エグゾスヒーローズ)」。GAME Watchではその手触りをご紹介したプレイレポートを掲載しているが、本稿ではその中で紹介しきれなかった「フェイトコア」という要素に注目していきたい。

 「フェイトコア」は、一部のキャラクターに用意されている特殊ビジュアル。着用するとビジュアルが変わるほか、戦闘中のスキル演出もガラッと変わるところに特徴がある。入手方法は、ガチャ要素の「契約」や、特別イベントの攻略で可能。要は本作におけるレア中のレアアイテム(キャラクター)というわけだ。

フェイトコアの画面

 ……とこう書くと、「衣装替えのことかな?」と思う方も多いと思う。ところが、「フェイトコア」に関してはもう一歩も二歩も踏み込んでいる。衣装替えどころか、ベースとなるキャラクターの3Dモデルや声優までもが一切合切変わってしまう。

 たとえば、オウガの「ウルム」がいる。ウルムは、レラという騎士に仕えているガーディアン。本作におけるオウガは、巨大かつ凶暴な種族。ウルムはレラへ信頼を示し、見た目こそ凶暴だが優秀な戦士でもあるキャラクターだ。

もともとのウルム

 そしてウルムのフェイトコアだが、人間、しかも女性の姿になる。髪は紫のロングになり、瞳は金色。浮遊しており、なおかつ3本の巨大な槍が周囲をグルグル回っているのが気になるが、どう見ても美少女である。

 本来のウルムは言葉を発せず唸るだけだが、フェイトコア版のウルムは人間の女性の声でしっかり喋る。「さほど、楽しくない……」とやや暗めの性格のようだが、もはやまったく別のキャラクターである。

ウルムの美少女化フェイトコア
※同じキャラクターです

 この、突然やってくるギャップへの驚きがフェイトコア最大の魅力だ。フェイトコアウルムの説明書きによると、「人間の女性として生まれたパラレルワールドのウルム」とある。なるほど、パラレルワールドというわけだ。状況としては“公式が二次創作”をバシバシやっているようなもので、ほかのフェイトコアも「結構踏み込んでいるな」と思うものばかりだ。

 「フェイトコアはレア中のレア」と上に書いた。たしかに「契約」での入手確率は低いが、イベントで入手できる可能性もあるし、種類によっては直接購入できる場合もある。長くプレイを続けていれば、無料のまま入手できることもあるだろう。何より、「フェイトコア」を知っているのと知らないのでは、プレイへのモチベーションがまったく変わると思う。

 では、他のフェイトコアにはどんなものがあるのだろうか。本稿では、その一部をもう少しご紹介していきたい。

フェイトコアを極めるのも一興!

ゴツイおじさまたちが軒並み美少女に!

 まずは美少女化だ。ウルム以外にも、同様のフェイトコアが結構ある。

 中でも人気が出そうなのが「ガルフ」だ。ガルフは、セイントウエスト国の五大将軍序列1位の騎士。白く染まった髭がなんともダンディな、とにかく超強いおじさまだ。

こちらがガルフ。この姿をよーく目に焼き付けてください

 彼のフェイトコアもまた美少女化である。設定では、「初の女性将軍、かつ最年少で五大将軍序列1位になった」とある。もとのガルフは壮年ゆえの白髪、という感じだったが、フェイトコア版でもこの白髪が活かされている。加えて、「実力が圧倒的すぎて、戦場でも返り血を浴びずに髪が白いまま」とのさらなる最強設定もプラスされている。

 もとのガルフもいいが、美少女化されたガルフもいい。というかすごくいい。ツンとした表情のまま敵をゴリゴリなぎ倒していく感じがすごくいい。

こちらが美少女化ガルフ。いいですね
これが
こうなる

 またブルン国の戦士「ベルナバス」もフェイトコアで美少女化される。もとは黒い仮面をかぶった不気味な人物で、大剣を持っていてどちらかというと凄味がある。が、美少女化したベルナバスはフリフリのロリータ衣装に身を包む淑女風。

 大剣はふんわりと開く傘へと変化し、可憐さ満点で敵を討つ。スキル演出パターンはほぼ同じながら、全体的な華やかさが違う。

凄味すら感じるベルバナス
すべての凄味が可憐さへと変換されている

 ほかにも、剣士の「マハル」、セイントウエスト五大将軍序列2位の「バラール」なども美少女化する。いずれもひねりの効いた美少女化であり、ハマる人はもうゾクゾクすること請け合いかと思う。

このマハルが……
こうなる
この「バラール」が……
こうなる

かわいいハムちゃんずにもなる!

 もう1つ面白いのは、見た目がハムスターのようなかわいさ100%の種族バンガ族になってしまうというフェイトコア。その変化の振れ幅的な意味での筆頭は秘密部隊「レッドスカル」のリーダー「ジン」が挙げられる。ジンは、顔をマスクで多い、スピードと忍者のような術で敵を切り裂くメンズであり、クールさを絵に描いたようなキャラクターだが、彼のフェイトコアはこのバンガ族化だ。

 フェイトコア版では、等身が低くなるどこではない変わり方をする。ハムスターになっても、本人の面影を存分に残しているところがコミカル。クールさにかわいらしさが重なる大胆なフェイトコアである。

この3Dモデルの落差!

 そして、最大の変化はスキル演出。本来は影分身で敵を攻め立てるところ、フェイトコア版では他のハムスターメンバーを呼び出す。ヒマワリの種も舞いつつ、ほんわかしながら敵を斬る。

※同じキャラクターです
フェイトコアがバンガ族化のキャラクターはほかにもいる

 もしくは、キャラクターの過去のビジュアルになるフェイトコアもある。グリーンランドの王宮騎士「バッソリー」はその1人だ。バッソリーは、幼少期から才能を発揮し、魔法の扱いに長けた女性。ゲーム内では大人へと成長しているが、フェイトコアには彼女の幼少時代のものがある。

 一回り小さく、幼くなったバッソリーはかわいらしくもあり、また強い。スキル演出も元のバッソリーとはガラリと代わり、少女バッソリーの魔力を垣間見える演出となっている。パラレルワールドとは違う、その人物の過去の姿で戦えるという楽しいアイデアだ。

メインストーリーでも序盤で登場するバッソリー(上)、その幼少の姿でプレイできる(下)
スキル演出の作り込みも見どころのひとつ

そして衝撃のフェイトコアが登場

 あまり説明しすぎるとフェイトコアのネタバレになるので次で最後にしたいと思うが、中でも度肝を抜かれたフェイトコアがある。それが“棒人間”化だ。

 さきほどのバッソリーだが、棒人間のフェイトコアもある。これについては、画像を見ていただく方がはやいだろう。

まさかの棒人間(3D)

 棒人間となったバッソリーは……まさに衝撃の姿。雑なラクガキをそのまま3Dモデル化した、どう考えても“公式が病気”な仕上がりであり、しかしながら突出して面白い。

 戦闘ではこの姿のまま、まったく元のバッソリーと同じ動き、スキル演出となる。見れば見るほど、なんと表現していいかわからないシュールさがこみ上げてくる。

本来のバッソリーのスキル発動シーン
その棒人間版。こんなことされたら笑ってしまう

 もちろんフェイトコアは、これだけの種類に留まらない。パラレルワールドという無制限の枠組みを活かして、さまざまな設定、ビジュアルが考えられている。フェイトコアのあるキャラクターが限られているのは少し残念な点ではあるが、今後のアップデートでどんどん増えていく可能性は十分にある。

 キャラクターの魅力が前面に出された「EXOS HEROES」を楽しむ上で、誰のどのフェイトコアを狙うかは大きな楽しみになってくるだろう。制作コストを考えても、これだけ力を入れたコンテンツを楽しまない手はない。「EXOS HEROES」にもフェイトコアにも、ぜひ注目していただきたい。

「EXOS HEROES」はフェイトコアが楽しい!