【特別企画】
巨大な2本角を振りかざす「バフバロ」、そしてお馴染み「ティガレックス」が登場!「モンスターハンターワールド:アイスボーン」ベータテストレポート
2019年6月24日 11:25
6月22日19時より、PlayStation Plus加入者を対象として実施中の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(以下、アイスボーン)ベータテスト。今回は何頭かの新モンスターを筆頭に、新アクションや新システムなど多岐にわたる要素が加わった、非常に興味深い内容になっている。本稿では、シリーズのファンである筆者がこのベータテストに参加してみた際の所感などを述べていきたい。
新舞台「渡りの凍て地」をチェック!
まずは新エリアから紹介していこう。今回、体験ができた新エリアは寒冷地となっており、そのエリアは「渡りの凍て地」という名称だ。すでに「モンスターハンター:ワールド」をプレイしている人にとってはこの「渡り」というワードを聞くと想像が広がるものだが、ともあれまずはどんなエリアなのか見ていくことにしよう。
今回移動できる範囲を全体マップでチェックしてみると、地上部分と地下部分に分かれていることがわかる。キャンプは3箇所用意されていて、探索はどこからでも開始可能。初めてプレイするなら初期キャンプからスタートして、景色を楽しみながらプレイするのがオススメだ。
探索中はホットドリンクが必須であると言っていいが、今回のベータテストでは最初から所持しているほか、支給品BOXにも入っているのでクエストが終わるまでに使い切ることはなさそうだ。ちなみに、マップ2番にある温泉に浸かると、以後一定時間は徐々に体力が回復する効果を得られるほか、ホットドリンクと同様に寒さに強くなる効果も得ることができたので、こちらも覚えておくといいかもしれない。
なお、大地が凍っている部分で滑るようなことはなかったが、下半身が埋まるほど雪が積もっている部分については移動速度が低下しているように感じられた。このあたりの制限をフォローするようなスキルも用意されているので、余裕があるなら発動させておきたいところだ。
新モンスター「バフバロ」、「ティガレックス」登場!
今回用意された3つのクエストのうち、新モンスターが登場するのは2つ。一方はシリーズ初登場となるモンスター「バフバロ」、そしてもう一方は過去シリーズでもおなじみの「ティガレックス」だ。今回はどちらのモンスターも討伐に挑戦してみたので、それぞれの感想をお伝えしたい。
まず「バフバロ」だが、こちらはトナカイのような2本の巨大な角を持ち毛深い体毛に覆われた、いかにも極寒の地に生きるモンスター、といった外見が特徴だ。その巨大な角を生かした攻撃を得意としており、角を直接使うだけでなく、角で岩まじりの雪玉や巨木などを押しながら突進してくるなど、パワフルな動きで襲いかかってくる。
角を使って雪玉を挟み込む攻撃にはバリエーションがあるようで、押して突進、放り投げる、叩きつけるといったいくつかの行動を見ることができた。いずれもきちんと動きを見ていれば回避しづらいということもなかったが、岩を叩きつけた際に地面が揺れてしばし行動できなかったため、耐震装備などがあればより楽に戦えるのかもしれない。
また、巨木を横にして角に挟み込んだ突進の攻撃範囲の広さや、近場で不意に行なってくる体当たりなどにも気をつけたいところ。ただし、動作はそれほどキビキビとしてはいなかったので、攻撃してくるタイミングをきちんと見極めてヒットアンドアウェイを繰り返していれば、苦戦することはないように思えた。そういう意味では、新アクションの練習に適しているモンスターと言えそうだ。
「ティガレックス」は「モンスターハンター」シリーズでおなじみのモンスターではあるが、今回の「モンスターハンター:ワールド」シリーズにおいては初のお目見えとなる。勢いのある突進の往復とスキの少ない動き、範囲の広い攻撃など、やっかいな要素が揃った強敵だ。
かつてシリーズを経験しているプレーヤーであればある程度戦いやすいというものの、もちろん本作ならではの攻撃も行なってくるため、一筋縄ではいかない。とくに、その場で横に一回転する回転攻撃に加え、前脚で近距離をひっかくような攻撃もあり、過去シリーズのティガレックスよりも死角が少ないように感じられた。
攻撃動作のあと、つぎの行動に移るまでの時間もかなり短めで、大きなダメージを狙って連続して攻撃しようとすると逆に痛手を受ける……ということもあったので、攻撃は慎重かつ効率的に行なうのがよさそうだ。また、回避が苦手であればガードできる武器を使う方が戦いやすい印象も受けた。
往復する突進攻撃や、近くにいると吹き飛ばされるバインドボイスといった従来の攻撃方法も健在で、今回が初対決となる初心者だけでなく、シリーズ経験者たるベテランまで十分に戦闘を楽しむことができるだろう。ベータテスト版ではクエストの制限時間が20分と短いので、気合を入れて戦いに臨んでほしい。
新アクション、新要素も盛りだくさん! 使いこなせば戦闘がより楽しくなる!
「アイスボーン」には、さまざまな新アクションも用意されているので、それらについても紹介していこう。まず「クラッチクロー」だが、これはスリンガーを用いたアクションの一種。L2ボタン+○ボタンでクローを射出し、対象に攻撃を行なう。また、これによって大型モンスターにしがみつくことができ、そこから武器やクローで攻撃を行なったり、スリンガー全弾発射でモンスターを吹き飛ばすこともできる。
モンスターに乗るのと似たようなイメージではあるが、乗り状態とちがってモンスターが普通に攻撃を継続するため、場合によってはダメージを受けて吹き飛ばされてしまう。ただし、武器攻撃がヒットすればダメージを与えられるだけでなく、モンスターに強力なスリンガーの弾を落とさせることもできる。
ほかにも、しがみついている状態で「スリンガー全弾発射」を行なえば、モンスターを吹き飛ばすことが可能。その際に、モンスターが壁などに当たると一時的にダウンするため、絶好の攻撃機会となり得る。うまく使うことで連続ダウンから一気にダメージを与える、といった戦い方も狙っていけるだろう。
各武器に新アクションが追加されたのもうれしい要素と言える。単純にダメージが増えるタイプのアクションもあれば、ヒットアンドアウェイがやりやすくなるアクションもあるなど、その内容は武器によってさまざまだ。クラッチクローのアクションと併用すれば新たな戦術も生まれそうだ。
その他新要素として印象的だったのは「ライドコールの指笛」。これは、小型のモンスターに乗って移動できるというものだが、変わっているのは自動的にモンスターの痕跡へと案内してくれたり、モンスターそのものを追尾してくれる点。単純に楽ができるだけでなく、移動中にアイテムを使用することもできるため、モンスターのもとへ移動しながら砥石が使えたりと、時間の節約にもなるのが面白い。
また、地味に嬉しい要素として、装具に装飾品が最大で2個、セットできるようにもなっていた。今回のベータテストでは装飾品がなかったためその恩恵にあずかることはできなかったが、これによって新たなスキル構成を構築し、装飾品を獲得するための眠れない日々がまたやってくることだろう。
以上が今回のベータテストで筆者が体験した内容だ。製品版では新たなストーリーや調査拠点なども用意されているようなので、そちらも非常に楽しみなところである。なお、今回はPlayStation plus加入者のみを対象としたテストだったが、6月28日19時からは、ネットワーク環境が整っているすべてのPlayStation4ユーザーを対象とした第2回ベータテストも実施されるとのこと。今回参加できなかった人は、ぜひそちらで体験していただければと思う。
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