【特別企画】

漢らしさに満ちた「構え」を切り替え、江戸の火事を食い止めろ!「Otokomizu〜漢水〜」インプレッション

3月1日 発売

価格:2,160円(税込)

 DMM GAMESは、ステップクラウドのゲーム制作部BIG BOYS STUDIOによるPC用3Dジェットパックアクション「Otokomizu〜漢水〜」を3月1日に発売した。本作は褌一丁の“漢”が四肢から水を噴射することで江戸の空を華麗に舞い、火事を食い止めるという、すでに理解が追いつかないほど変わった設定のゲームだ。

 今回はそんな「Otokomizu〜漢水〜」を先行プレイする機会を得ることができたが、本作は珍妙でインパクトのある設定や見た目とは裏腹に、その独特の操作感から意外と難易度は高め。かなりやりごたえのあるタイトルであったのだ。早速江戸の空を舞い、消火作業に勤しんでいこう。

【「漢水」トレーラー第二弾!2019/3/1Steam発売!】
本作の主人公「藤十郎」。見ての通り半裸の漢だが、侍に故郷を焼かれた過去がある

独特の操作がキモとなる高難易度アクション

 本作は両手足から水を噴射することで江戸の空を舞い、その水によって消火をするアクションゲーム。操作はコントローラーが強く推奨されており、中でもDMM GAMESプラットフォームにおいてはXbox Oneのコントローラーがサポートされている。パッドの4つのトリガーは両手足に対応し、コントローラーのスティックはカメラとキャラクターの傾きを調整するのに用いる。ゲームはステージ制で、一定時間ゲームオーバーにならなければクリアとなる。炎によって一定戸数が爆発したり、エネミーの攻撃によってライフが尽きるとゲームオーバーとなるので、スピーディーな移動と鎮火に加え、エネミーから逃げたり、攻撃したりといったアクションも必要となる。

手足から水を噴射し華麗に宙を舞う“漢”
エネミーとして登場する忍者。水の噴射で倒すことができるので、汚い忍者は洗い流してしまおう

 本作をプレイして真っ先に感じるのはそのプレイ難易度だ。水を噴射することでしか移動ができず、独特の慣性もかかるため、まず直進するだけでも難しく、空中での移動となればあらぬ方向へ飛んで行ってしまう。カーブを曲がるのにも一苦労で、初プレイでは火災現場にたどり着く前にゲームが終わってしまうレベルだ。勿論、数プレイすればだんだんと慣れてきて、スムーズに消火活動を行なうことができるようになり、最終的には空中をドリフトしながらアクロバティックな消火もできるようになる。

操作には癖があるが、慣れてくればスムーズに消火が行なえる。こんな体勢で消化することも可能
ちなみに、体力は寿司で回復することが可能。寿司がでかい

 また、本作には水の噴射位置を変化させる「構え」の要素が存在している。手足の向きが変わることによって、移動や攻撃の向きも変化する。構えは4つまで登録することが可能で、ボタン1つで簡単に変更が可能。お気に入りのプレイスタイルに合わせたり、最も“漢”らしいと思える構えをセットしてステージに挑むことができるというわけだ。なお、構えは消火することで手に入る「水魂」でアンロックすることができる。

基本となる「龍の構え」と「鶴の構え」。前者は高速で移動することができ、後者は安定した移動と消火活動が可能
他にも様々な構えがある。それぞれ噴射位置が変わることにより、特性と操作感がガラリと変わる。そしてなにより見た目のインパクトがすごい

ハイパーモードで一気に鎮火。独特な雰囲気のストーリーも

 本作では消化することで溜まっていく「漢気ゲージ」と、それを使用して発動できる「ハイパーモード」という要素が存在する。ハイパーモード中は空中に静止することができ、移動も瞬間移動のようなモーションに変化。また、ビームの様に水を発射したり、円状に噴水するなど、様々な攻撃を繰り出すことが可能になる。ハイパーモード中にどれだけ消火できるかがステージクリアの鍵となることも多い。

ハイパーモード中は空中で静止したり素早く動けるだけでなく範囲攻撃もできるので、火事を一気に鎮めていくことができる

 本作ではステージの合間に短いストーリーが入るのだが、それもシュールでクスっとくる。ストーリー中に鍵となりそうな人物もでてくるのでそちらも気になった。また、今回のプレイではたどり着くことができなかったが、大型のボスも存在しているようだ。

ストーリーに関わってきそうな怪しい人物。何者なのかはぜひプレイして確認してほしい
PVを見る限り、超大型ボスも登場するようだ

 総評として、本作はシュールで珍妙な見た目ながらもかなりの難易度と腕前を要求するハードなゲームだ。褌一張の漢が噴水しながら宙を舞っている姿は、笑いすぎてプレイに支障をきたすレベルのバカバカしさがあるが、全ステージをクリアするためにはかなりの腕前が要求されると思われる。ちなみに、BGMも世界版を反映してノリの良い和風のもので、フンドシ漢のプレイを盛り上げてくれる。

 本作はDMM GAMESにおいて、3月7日まで早期購入キャンペーンとして40%オフで販売される。"バカゲー"ファンはもちろん、ハードコアなゲーマーにも是非クリアを目指してプレイしてみてほしい。