インタビュー

「サモンナイト」「ネプテューヌRe;Birth1」を手がける同社を直撃

これからのフェリステラが求める人材

これからのフェリステラが求める人材

自社ホームページにてプランナーを募集中。第1期応募〆切は7月末とのこと

―― ちょっといい話が挟まりましたが(笑)、お話を聞いていると、やはりかなりプロフェッショナルな集団であるという印象です。ですが、営業担当の森藤さんとしてはこの会社をさらに盛り上げていかないといけないわけですよね。

森藤氏: 今、IFさんをはじめいくつかお話をいただいていますし、色々やっていきたいと考えています。当然いつかは夢のパブリッシャーという目標があるので……それがモバイルなのかPCなのかわかりませんが……コンシューマーだけではない展開を社内で検討しているところです。

木下氏: もちろん、これまで「サモンナイト」などで培ってきたエッセンスをくみ取りつつ、楽しんでいただけるタイトルを考えています。プラットフォームは色々と考えているんですけど、そのための人材、プランナーを募集しています。

―― フェリステラが今求める人材というのはどういう人なんでしょう?

木下氏: 単純に流行っているからということではなく、面白さを考えることが必要です。どういう遊びでどういう驚きや新鮮な感動をつくり出すことができるかということを意識できる人が1番欲しいですね。

森藤氏: あとは、コミュニケーションがとれる人ですね。うちの場合は岐阜の本社と東京の支社の2つに分かれていて、勤務地はどちらでもいいんですけど、住みやすい環境であるとか、仕事しやすいほうでいいんです。けれど岐阜本社と東京の支社と、場所こそ離れていても1つの会社なので、フェリステラの方向性というものを一緒に目指してもらいたい。岐阜にいるから、東京にいるからということで、方向性を異にするようなことがあってはなりません。

 それと、うちはキャラクターを作る会社でもあるので、そこに共感していただける人に来て欲しいですね。それがコンシューマーかもしれないし、モバイルかもしれないし、PCかもしれないですし、それこそ書籍とかかもしれません。

木下氏: それと、言われたことをやるだけではなく、一緒に何かをやっていける人、一緒に探していける人を求めています。たとえば、キャラクターデザインが上がってきたときに、こういうキャラクターならこういう設定でこういう風にゲームで楽しんでもらえるということが考えられるプランナーですね。自分のやりたいことだけではなくて、いろいろなものを吸収したうえで、形にしていってくれる人が欲しいんです。

―― 求めるのは、これから鍛えていく若い人であるのか、それとも即戦力である経験者であるかというところはいかがでしょう?

木下氏: 考え方自体が許容できるのであれば年齢性別は問いません。あとは協調性を持って一緒に作っていければと思いますね。

―― まったく違う絵柄の作品が作りたいという人でもありなんですか。

木下氏: 納得いくならありですね。

森藤氏: ただ、僕らが納得してもフェリステラのタイトルにユーザーさんが求められるものというのもあるので。そういうものをユーザーさんが望んでいるのかどうかというところですね。それと、今のウチのビジネススタイルであれば、受託による開発が基本です。各パブリッシャーさんの考えと、うちの考えが合致しているかというところが重要なので、社内だけで「面白いと思うんですよ!」と盛り上がっていてもだめですよね。

―― 今回の募集は、パブリッシャーさんとのタイトル開発のためなのか、それとも御社の自社開発のタイトルのどちらを見越しているのでしょう?

木下氏: 理想はどちらも該当する人材です。とはいえ、来た人に応じてどちらの仕事をしてもらうかはその人の素養に応じて変えていくことになると思います。ただし、一応、今立ち上げようとしている新規案件で募集をかけているので、クライアントの意向を聞き入れながら自分の意見も入れて組み立てていくという難しい作業を要求されますね。

―― 自分の意見と周りの意見との兼ね合いが取れるバランス感覚が必要なんですね。

木下氏: やはり人の意見を聞けないと、うちでの物作りは難しいと思います。実際に、時には理不尽な思いをすることもあります。こちらが良いと思っても、結果的にクライアントやユーザーさんから厳しい評価をいただくこともありますから。

―― 木下さんとしては、何人くらいの体制にしたいとお考えなんですか?

木下氏: 私自身が直接見れる人数は20人くらいと考えています。ですから、ディレクションのできる人間を増やして、それを越える部分については外部とのアライアンスを組む形でプロジェクトを回して行ければなと。

―― 外部との連携は森藤さんのほうで行なって、内部開発の統括は引き続き木下さんが行なっていくわけですね。

(西岡浩二郎)